エッジAI、ビデオ処理、データフュージョンによる高度なAI/IoTを実現
株式会社アプトポッド(本社:東京都新宿区、代表取締役:坂元 淳一、以下アプトポッド)は、モビリティ分野、ロボット分野を中心とした産業DX市場に向け、高度なAI/IoT環境を実現するエッジコンピュータブランド『EDGEPLANT™』(エッジプラント)を発表いたします。
エッジコンピュータシステムブランド『EDGEPLANT』について
EDGEPLANTは、産業DXに不可欠な、AI/IoTにおける高度で堅牢なエッジコンピューティング環境を提供するハードウェアブランドです。EDGEPLANTは、GPU搭載のエッジコンピュータと、各種制御バスやセンサーネットワークに接続するためのインターフェイス機器、カメラシステム(予定)などで構成されます。
EGDEPLANTの適用分野
- 自動車、バス、トラックなどのモビリティ
- 重機、建設機械、農業機械
- ロボット、AGV など
EDGEPLANTが実現するソリューション
- 動画像をはじめとしたエッジAI処理
- 複数カメラ入力からの動画エンコード処理
- データフュージョン処理による学習データ収集
- ロボティクス分野におけるROS処理とコネクテッド化
EDGEPLANTシリーズの第1弾として車載対応型のエッジコンピュータ『EDGEPLANT T1』を4月より販売開始いたします。EDGEPLANT T1は車載対応型のオールインワンエッジコンピュータで、自動車、建機、ロボティクスなど、さまざまな分野における高度なIoT化とAI稼働環境などを実現します。
EDGEPLANT T1について
EDGEPLANT T1はNVIDIA® Jetson™ TX2を搭載した高性能なエッジコンピュータで、AI実行環境、ビデオ処理をはじめとしたGPUエッジコンピューティングを実現します。また、SIMスロット、GPSモジュールなど、高度なIoT端末としての機能を備えています。
1.オールインワン設計
- SIMスロット、GPS内蔵のIoT向けオールインワン設計
2.産業用途に配慮した設計
- 車載組込みコンピュータとして利用可能な高信頼性ハードウェア
- 広い電源電圧仕様(9~36V)で乗用車はもちろん、商用車・建設機械にも安心して利用可能
- 車載機器に求められるEMC規格(Eマーク)に準拠し、周辺機器や車両電源系統へのノイズ伝搬の抑制と高いイミュニティ性能を実現
- 車載機器に求められる信頼性規格(JASO D014)に準拠した、過電圧や逆極性電圧に対する保護機能や耐振動・衝撃性能
- 広い動作温度範囲 (-20℃~+65℃)
- 意図せずケーブルが抜けるのを防ぐ、ロック機構付きのUSB 3.0コネクタ
- 電源管理とフォルト監視のための独立したMCU
- 防塵と冷却性能を両立させ、メンテンナンス性を高めた筐体外付けのファン機構
3.ビデオデータ処理性能
- 複数のカメラ入力、エンコード処理が可能
4.車載対応
- 車載機器に求められるEMC規格(Eマーク)、信頼性規格(JASO D014)に準拠
- 幅広い電源(DC9V-36V)に対応
- エンジン(モーター)のイグニッションに連動した自動起動と自動シャットダウンが可能
- 特定のCAN信号に連動して起動するWake on CANに対応
5.用途に応じたエッジコンピューティングシステムの構築が可能
EDGEPLANTの製品ラインアップ予定
EDGEPLANTはGPUベースのエッジコンピュータに加え、さまざまな産業入力に対応するインターフェイス周辺機器、対応するカメラデバイスなどで構成されます。
- GPU搭載エッジコンピュータ製品
- 制御・センサーネットワーク接続インターフェイス製品
- カメラシステム 他
EDGEPLANT Peripherals
EDGEPLANT T1には、複数台のCAN-USB InterfaceとANALOG-USB Interfaceを接続することができます。これらのインターフェイス製品は、1マイクロ秒の精度でタイムスタンプを同期させるハードウェア機構を備えています。これにより高精度なデータフュージョンが可能です。
EDGEPLANT CAN-USB Interface
- 自動車などのCANバスと接続してCANデータを収集
- 1台で2系統までのCANバス接続が可能
EDGEPLANT ANALOG-USB Interface [2021年6月発売予定]
- 16ビット精度8チャンネルのガルバニック絶縁型アナログ入力と、12ビット精度1チャンネルのアナログ出力
- 選択可能な入力電圧レンジ:0V~+5V、-10V~+10V、 -5V~+5V
- Windows / Linux用のソフトウェアAPIを順次提供予定
intdashとEDGEPLANTが実現する高度なDX環境
EDGEPLANTを、高速IoTプラットフォーム『intdash』におけるエッジコンピューティング環境として使用することで、エッジ/クラウドのハイブリッド環境を実現することができます。
- 膨大なデータフュージョンにおけるエッジ処理
- ロボティクスにおけるROS環境のクラウド対応
- 高いエンコーディング処理能力による、遠隔画像収集、遠隔監視、遠隔操作の実現
- クラウドベースで開発したAIモデルのエッジ環境での稼働
パートナー各社様からのご賛同コメント
EDGEPLANTのブランド発表にあたり、パートナー各社様よりご賛同のコメントを頂戴しております。
エヌビディア合同会社日本代表 兼 米国本社副社長 大崎真孝 様『EDGEPLANT T1』のご発表、おめでとうございます。NVIDIA Jetsonプラットフォームを搭載した堅牢なエッジコンピュータの提供により、モビリティやロボティクスの分野のIoT化とAIの導入が加速されることを期待しています。
株式会社マクニカイノベーション戦略事業本部 本部長 佐藤 篤志 様マクニカはエッジコンピュータブランド『EDGEPLANT』の発表を歓迎いたします。当社では、従来からの強みであるグローバルにおける最先端テクノロジーのソーシング力と技術企画力をベースに、モビリティ、AI/IoT、ロボットなどの分野において積極的なDXソリューションを提案しています。EDGEPLANTが提供するフレキシブルなエッジ環境コンセプトは、多様化・複雑化する顧客ニーズを実現する最適解を提供できるものと確信しております。
菱洋エレクトロ株式会社取締役 常務執行役員 安田 誠樹 様モビリティ分野やロボティクス分野において、エッジコンピューティングとクラウドコンピューティングを組み合わせたAI/IoTソリューションニーズが急速に高まっています。アプトポッド社のエッジ・クラウド両面による一貫したソリューションが、顧客のDX化を加速する大きな推進力になると期待しています。