ピクサー流 創造するちから
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こんにちは、ambr PRチームです。
本記事ではambrで開発のプロセスとして取り組んでいる「チームトラスト」についてご紹介します。
Pixarが実施している作品の改善活動である“ブレイントラスト”をambr流に改良した活動であり、コアメンバー以外も含めた原則全社員による共同の品質向上プロセスです。
Pixarで行われていること
Pixarで生まれたばかりのアイデアは「アグリーベイビー(醜い赤ちゃん)」と呼ばれており、生まれたてのアイデアは未完全であり、今後進化していくものと捉えています。そんな「アグリーベイビー」を大切に扱い、進化させ、磨き、最高の作品にさせるための会議メソッドが「ブレイントラスト」です。
Pixarではおよそ数ヶ月に一度、ストーリーテリングに深い造詣を持つ監督、脚本家、プロデューサーなど制作の「ブレイン」が集まり、制作中の作品に対して評価を行っています。
スタッフが問題の発見と解決をテーマに正直に意見を交換するよう促し、Pixarで最も重要な文化となっています。
参考:ダイヤモンド社『ピクサー流 創造するちから 小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法』
Pixarでは作品は最初の段階ではまだおもしろいものではなく、ブレイントラストによって磨かれると考えています。
ambrでも、ものづくりというのは作って壊してを繰り返す中で初めて良いものになっていくと考えていること、また社内のレビュー会により体験の品質を上げてきたため、これをプロセスとして開発に組み込むことを目的として導入しました。
またPixarのブレイントラストはストーリーテリングに関わるブレインメンバーで行われているのに対し、ambrのチームトラストではプロジェクトメンバーだけでなくコーポレートも含めた全メンバーの参加を可能としています。
プロジェクトメンバー以外は任意参加ではあるものの、多くのメンバーが積極的に参加しています。
具体的には、制作中の作品に対する“率直な意見交換”を目的として設計された会議メソッドで、企画開始からアプリ公開の間に4度開かれ、作品に対する率直な批評を行います。
フィードバック内容を参考に、プロジェクトメンバーが新たな企画や改善方針・開発優先順位等を検討し、品質をより良くしていきます。
プロジェクトのコアメンバー以外の素直なフィードバックを得て、その後の開発に活かすことは、全員で作品を創り上げるというチーム力向上につながっています。
またマイルストーンの設定によって、開発にメリハリを付ける効果があり、プロジェクトのコアメンバー以外も、企画や意見に参加することができ、ユーザー体験観点の強化に影響を与えています。
建設的な批判活動にするために7つのルールを設けています。
参加者はこのルールを理解した上で意見を述べていきます。
ambrがユーザー体験を強く重視する理由の一つに、「チーム全員でつくりあげること」が挙げられます。ambrは、プロジェクトを成功させるために「ブレイン(幹部)」だけではなく、会社基盤をつくるコーポレートや、組織をつくるHRのメンバーも含めた「会社全員」でものづくりしていくことを重視しています。
ambrという”チーム”には、様々なエンタメが好きな、異なる経験や能力を持つメンバーが集まっています。これにより、様々な観点からのアイデアや意見によって、プロダクトを磨き上げていくことができます。多様な視点は大いに価値があるため、日々メンバー同士お互いにアイデアを出し合い、議論し合う文化が根付いています。
さらに、チームメンバーがつくっているものへの理解と意識を高めることで、それぞれの役割・業務においてより価値を発揮し、結果的により良いユーザー体験を提供するプロダクトの実現につながると考えています。このようなものづくりへの想いからambrはチームの可能性を信じ、全員でプロダクトを作り上げることに力を入れているのです。
4月某日、現在進行中の新しいプロジェクトにおける一回目のチームトラストを行いました。
プロジェクトのプロジェクトマネージャー主催のもと、下記の流れで行っていきました。
プロジェクトを通して4回のチームトラストを予定しており、今回は第一フェーズでのチームトラストとして企画書ベースでのレビュー会となりました。「合目的性」「明確さ・わかりやすさ」「整合性」「差別化・独自性」「感情の喚起」の5つの観点で、以下のポイントを重視しながら、意見を出し合いました。
①ワクワクするような企画になっているか。
②今回のPJの目的や達成したい目標と照らし合わせて、ambrとしてチャレンジするにふさわしい企画になっているか。
チームトラストを実施するにあたって、プロジェクトにメインで参加していないコーポレートのメンバーにも参加してもらい、企画の最初期からエンドユーザー観点のフィードバックを得られるということが大きな強みとなっています。
特に今回の新プロジェクトでは、企画担当だと見落としてしまうような企画自体の分かりずらさなどについて沢山の意見を頂くことができ、企画のブラッシュアップにつなげることができました。
また、兼ねてよりプロジェクトで開発を担当するエンジニアのメンバーからも、もっと企画に関わりたいという声がありました。そういった声に、この「チームトラスト」で応えることができ、社内のEQ(Emotional Intelligence Quotient)向上にも役立っていると感じています。
まだまだ新しい取り組みのため、今後チーム全体で「チームトラスト」をよりよい企画・文化へ成長させていきます。
ambrでは現在事業拡大のため採用に注力しており人員も拡大しています。
この記事を読んで私たちの取り組みやカルチャーにご興味を持っていただけましたら、ぜひカジュアル面談でお会いしましょう。