2018年ambr創業以来、最高の仮想空間体験を世に送り出すために、CEOとしてクリエイターやエンジニアが活躍できる会社の基盤作りから、VRプロダクトとプロジェクトのプロデュースまで取り組まれてきた西村さん。
今回はそんな西村さんに、ambrの創業秘話や魅力、そして今後の展望など、さまざまにお話を伺いました!
Takuya Nishimura / 西村 拓也
東京大学法学部卒業後、プライベート・エクイティ等を経て、2018年に仮想空間に特化した企画開発を行う株式会社ambrを創業。
− まず初めに、ambrを創業しようと思ったきっかけはなんでしょうか?
創業のきっかけは、VRに大きな可能性を感じ、これから10年間事業をたのしめる領域だと思えたからです。
会社や事業というのは2,3年で成るものではありません。時間をかけてつくっていくものです。2017年にVRに触れてその体験に衝撃を受け、これからの10年間自分がたのしんで取り組める領域だと確信しました。
会社設立から3年近くが立った今も、自分にとってVRは感動や興奮を与えてくれるテクノロジーです。ウェブサービスやスマホアプリで、そういった感動を感じられる機会は少なくなっていると自分は感じますが、VRには溢れています。さらに、こんなこともできそう、こんな空間や体験も作れたらもっとすごそう、ということがまだまだたくさんあります。ゲームやクリエイティブ、音楽ライブ、EXPO、ショッピングなど、仮想空間ではあらゆる体験をアップデートすること、人間最適できる可能性があるのです。
そして何より、まだまだ未開拓の仮想空間領域では、自分たちがそのような体験や世界を実現できるチャンスがあります。ambrでは、これからそういったものをどんどんと実現していきたいです。
VRSNS ambrの世界
− 仮想空間の無限大の可能性を感じてambrを創業されたということですが、創業や軌道に乗せるに当たって、悩んだことや苦労したことはありますか?
特にありません。ここまで、いわゆるHard Thingsというようなことは、たいして経験せずにやってきたと思います。一方で、事業が軌道に乗っているかといえば全くです。
事業に関しては、創業時に手がけていたコンシューマー向けのVRSNSから、パートナーと仮想空間を共創するクリエイティブスタジオ事業へと転換した経緯があります。ただ、現時点でフォーカスする事業は変わりましたが、目指す方向性は変わりません。コンシューマー向けのVRSNSもまたどこかで取り組みます。
VRSNS ambrのエントランス
ここまでたいしたHard Thingsがないのは、それだけリスクテイクしていないということで、その結果として事業がまだまだ軌道に乗っていないのだと思います。「最高の仮想空間体験を創造する会社」「日本を代表するVR企業」を実現するために、リスクテイクをしてその結果失敗も経験し、悩んだり苦労していかなければいけないと感じてます。
− 最高の仮想空間体験を創造する会社を作り上げるために、CEOとして日々どのような業務に携わっているのでしょうか?
自分の役割は、まだ見たことのない新しい仮想空間を創り出すこと、クリエイターやエンジニアが活躍できる場所を用意すること、そしてそのための事業と会社という基盤をつくることです。
自分はクリエイティブやテクノロジーが好きで、新しい技術や作品に触れるたびにワクワクします。そして、それを生み出すクリエイターやエンジニアという存在をリスクペクトしています。ですから、優秀なクリエイターやエンジニアと一緒に仕事をできることが純粋にたのしく、そんなメンバーが活躍し、良いものを生み出せるための場をつくっていきたいと思っています。
特に現在は、とあるVRプロジェクトのプロデュースからプロジェクトマネジメントという、現場の実務に時間を使っています。その中で「ビジネスや開発の都合ではなく、まずはユーザー体験を第一に考えること」「誰か一人が考えたものをつくるのではなく、メンバーで議論しながらより良いものをつくりあげていくこと」を大事にして進めています。
− 日々こうして尊敬するメンバーと共に働く中で感じるやりがいや、ambrの魅力を教えてください。
仮想空間を0から創り出すことです。
ambrは、2018年から仮想空間に特化して取り組んできた会社です。試行錯誤を繰り返す中で、仮想空間に関する体験設計や開発のノウハウを蓄積してきました。そのノウハウを用いて、新しい仮想空間を創り出すクリエイティブスタジオ事業を展開しています。
ambrでは、クライアントのつくる仕様書に基づいてそのまま仮想空間を開発するようなやり方はしません。仮想空間のコンセプト・ユーザー体験設計、そして必要があればビジネス設計から共創します。良いプロダクトは、最初に設計したものをそのまま形にするだけでは実現できません。創って壊してを繰り返す中で磨かれるものです。そういう余地を残した開発手法を取り入れています。ユーザー体験ファーストで、仮想空間を0から創り出すこと、それこそがambrの魅力だと思います。
− 個人、そして会社としての今後の抱負はなんでしょう。
「最高の仮想空間体験を創造する、日本を代表するVR企業」を実現することです。
現代では、ディスプレイを見ている時間が一日の大きな割合を占めている人も多いのではないでしょうか。そのディスプレイを見ている時間が、VRに置き換わる未来が10年以内に確実にくると思います。あらゆる人が仮想空間にアクセスし、また自分の仮想空間を持つ未来があと10年以内に訪れる中で、ambrという会社はその時に、日本を代表するVRの会社、最高の仮想空間やそこでの体験を創造する会社でありたいです。
Oculus QuestとOculus Quest 2のVRデバイス
− ambrを日本を代表するVR企業に発展させる中で、今後どんな方と一緒に働きたいですか?
ambr valuesにある、3つの価値観を共有できる人です。
その中でも特に、最高の仮想空間体験をつくる、そして日本を代表するVR企業を実現する、という挑戦と、その道のりにある困難や課題さえも一緒にたのしめる方と共に働きたいです。
− 取材後記 −
まだまだ未開拓ながらも、大きな可能性と将来性を秘めたVRの世界に魅せられ、ambrを創業し、日々最高の仮想空間体験の創造に取り組まれている西村さん。
仲間と共に議論を重ね、より良いプロダクトを0から生み出して世に送り出す、そのプロセスを純粋に楽しんでいる印象を受けました。
近い未来、より多くの人が仮想空間にアクセスする中で、ambrがどんな体験・世界を創造する会社になっていくのか、注目です!
ambr, Inc.では、事業拡大のために主にエンジニアの採用を強化中。ご応募お待ちしております!
関心または共感をお持ちいただいた方、是非まずはお話できましたら幸いです。