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学びが自分を強くする。社会人6年目の今「MBA取得」を目指す理由とは?

キャリア形成において「自分のありたい姿」を叶えるためには、日々の業務から得られる知識や経験だけでなく「プラスα」の自己学習が欠かせません。オーリーズでも多くのメンバーが自己実現に向けた学習を行っています。

今回は、MBA(経営学修士)取得を目指して新たな領域を学び始めた中野 亮さんに「なぜ今MBA取得を目指すのか」「学び続けることで何が得られるのか」を聞きました。

新卒でマーケティングDX支援サービスを提供する企業に入社。広告主・広告代理店向けに広告効果測定プラットフォームの営業を担当する。 業務を通してデジタルマーケティングの世界に強い興味を持ち、 オーリーズであれば「自分を叶え」つつ、お客様のビジネスも叶えられる環境があることに感動し、入社を決意。 「代理店の担当者」ではなく「お客様のマーケッター」になることを目標に邁進し、マネージャーとして奮闘中。

▷中野さんの仕事へのこだわりがわかる記事はこちら

マネージャー就任から1年。仕事のスタイルに変化もあった

ー 本日はよろしくお願いします!前回のインタビューから早くも1年が経ったんですね。

当時はアシスタント・マネージャーに就任したばかりでコマース領域の専門チームを立ち上げ始めたタイミングでしたよね。あれから良い意味で権限委譲を進めてもらって、今ではほとんどの案件マネジメントとメンバーマネジメントを任せてもらっています。この夏からはマネージャーに昇格し、ようやくマネジメント業務を自走できるようになってきた感覚がありますね。

ー 任される仕事が増えてお忙しかったのではありませんか?

そうですね。コマース領域のお客様を支援する専門部門をゼロから立ち上げることになったわけですが、既存のお客様に対応し続けるだけでは役割を果たしきれません。直属の上長と二人三脚で「サービス開発」に向けた情報収集や協力会社との関係構築、社内に前例がない分野での提案に多くの時間を割くことになりました。

必然的にプレイヤーとして業務にコミットすることが難しくなり、プレイングマネージャーを卒業。広告運用業務の具体的な指示や判断はチームリーダーの役割を担ってくれているメンバーにどんどん任せていきました。おかげさまでサービス開発の方も落ち着き、最近はまたフロント業務や支援品質のマネジメントに戻ってこれています。

日々の「困りごと」に向き合い続けたことで学習が習慣化

ー そんなご多忙の中でも毎日の学習を欠かさないですよね。そのモチベーションはどこから来るのでしょうか?

学習すること自体に高いモチベーションを持っているというよりも、その時々で困っていることを解決するための学習が習慣化したという感じだと思います。

将来の目標から逆算して学ぶことを決めているのではなく、日々の業務の中で出くわす「広告運用の知識を深めたい」「マネジメント業務の解像度を上げたい」という課題を解決するための学習を毎日繰り返しているんです。

ー 毎朝読書の時間を設けていると聞きました。やはり書籍から得られることは多いですか?

そうですね。単に知識が身につくだけでなく「経験」を得られるところが読書の良いところです。単純に言葉の意味を知りたいならインターネット検索ですぐに調べることができますが、それだけでは「私が知らない言葉」を使っている人たちの意図や背景まで汲むことはできません。

最近では経営哲学に関する書籍を読むことが多いのですが、それも経営レイヤーの方との「共通言語」を持つためです。経営会議などに参加して役員陣とコミュニケーションを取る機会が増えたものの、要所要所で理解が及ばない言葉に出くわします。彼らが発する単語の意味は理解できても「どういうつもりで使っているのか」まではわからないんです。

私自身が今すぐに彼らと目線を合わせられるだけの経験を積めれば良いのですが、それは現実的ではありません。しかし、書籍であれば著者の経験を通して「経営レイヤーの人々がどんな想いで言葉を発しているのか」を感じることができる。それが私が毎日読書を続けている理由の一つです。

新たな「武器」を増やすためにMBA取得を目指す

ー 現在はMBA取得を目指しているんですよね。どのような目的で取得をしようと思ったのでしょうか?

やはり一つは役員陣と会話の機会が増えて、共通言語など自分に足りていない部分を自覚したからです。この「わからない」を解決するために学ぼうという気持ちがありました。

もう一つの目的は、仕事の幅を広げるための「4つめの要素を取りに行く」ことです。私は同じことを追究するよりも「新しいことに挑戦していきたい」気質だと自覚しています。とはいえ「新しいことがしたい」と思っているだけでは、挑戦の機会に恵まれることはそうそうありません。

まずは「この人に任せよう」と思ってもらえる状況をつくる必要があります。今のところ、私が経験してきた中で「できること」は、営業とマーケティングとマネジメントの3つ。ここに新しい掛け算の要素として「経営」を加えたいと考えました。掛け合わせるものが4つあれば「営業×マーケティング」「経営×マネジメント」とできることの幅も広がります。

一方で、経営者でもない人間が「経営をできます」と言っても何ができるのかがすごくわかりにくいのも事実です。MBAの取得は「体系的に経営について知っている」というわかりやすい指標になると思っています。実際の困りごとを解決することと、自分のスキルの4つめの軸を持つこと。MBA取得の主な目的はこの二つですね。

あとは、単純に大海を見るという目的もありました。オーリーズの中では評価をされていても、他の組織でも評価してもらえるとは限りません。外の世界を見ることで、他の企業で働く人々がどんな視点を持って働いているのかも知れたら良いなと考えていました。

ー 現時点ですでに学びが活きているという感覚はありますか?

お客様の考えていることがわかるようになってきましたね。今までは「売り上げを伸ばしたい」というニーズに対して「広告で売り上げを伸ばそう」という提案しかできていなかったのですが、もっと上流の「3ヵ年計画はどうなっているのか」「どういう設計で売り上げ目標が立っているのか」といった部分から考えられるようになりました。社内の役員陣とだけでなく、お客様との共通言語も徐々に生まれてきているなと感じています。

また、先ほどの「大海を見る」という話にもつながるのですが、授業では他の受講生とのディスカッションの時間も多く、自分のディスカッションスキルや論理的思考力が磨かれている感覚があります。カリキュラムで学んだ「財務諸表の読み方がすごく役立つぞ」という直接的な成果というわけではありませんが、さまざまな局面で自分の成長を感じ始めていますね。

ー 受講生同士の会話から得られるものも多そうですね。

そうなんですよ。それが一番の価値になっているんじゃないかなと思います。受講生の中には大企業に30年勤めている部長の方や中小企業診断士としてキャリアを積んできた方など、自分よりはるかに経験豊富な人たちがたくさんいるんです。

彼らは、社会人6年目の私が想像でしか語れないようなテーマの議論にも多くの意見を出せます。すごい人たちに囲まれて、時には厳しいフィードバックをもらいながら意見交換できる機会は読書やオンラインセミナーでは得られない体験です。良い意味で「自分は全然すごくないんだな」と客観的に見る機会にもなっていますね。

学習が自分のプラスになる経験を重ねて、良い「学び」の循環をつくってほしい

ー MBAを取得する頃には「こうなっていたい」という目標を教えてください。

何かしら学んだ知識をオーリーズに還元できればと思っています。たとえば、P/L(損益計算書)やB/S(貸借対照表)を自分で分析できるレベルで理解して、数字を元に事業の判断ができるようになれば、オーリーズを社会や株主から評価してもらう一助にはなるかもしれません。直接的に貢献するとまではいかなくても、会社の成長に役立てたら嬉しいですね。

また、経営哲学を自分なりに言語化できるようになりたいとも思っています。身近にいる経営者がどのような考え方をしているのか、自分自身の哲学はどうあるべきなのか。経営というものを定量的な観点だけでなく定性的な観点でも理解できるようになることが目標です。

ー 現時点で得られている学びも多そうですし、これから先も楽しみですね!

そうですね。2026年にMBA取得を予定していますが、その頃までにはすごく強くなれているんじゃないかなと思います。

今、ものすごい量のインプットとアウトプットを繰り返しており、実はそれがすごく大変なんです。週4日で平日は18時から22時、土曜日は9時から17時までみっちりカリキュラムをこなします。もちろん課題も出ますから自主学習の時間も必要です。時間的拘束も厳しいですし、脳みその切り替えも大変。それはもう自然と鍛えられる状況になっています。この2年で自分を叩きまくることで、どれだけ強くなれるかは楽しみですね。

ー 中野さんから「学び」の大切さについてメッセージをいただけたら嬉しいです!

私たちは日々広告運用をしながらお客様と相対しています。お客様からの信頼を得るためには、それ相応の知識が必要ですし、日頃の話し方やディスカッションの仕方にも気を配らなくてはいけません。極端な話、話し方一つで信頼を失うこともあるわけなので、ベーススキルも含めた知識や技術のアップデートは重要になってきます。

もちろんスキルは一朝一夕に身につくものではなく、地道な努力が必要です。私も「論理的な会話術」や「話を構造的に理解する」をテーマにした書籍を読んで、それを実践するのを繰り返していた時期もありました。そうやって少しずつ「勉強って大変だけど乗り越えたら良いことがある」という実感を得てきたので、オーリーズのメンバーにも「勉強したら面白いことがあるのかも」と一歩踏み出してもらえたらいいなと思います。

学んだことがプラスになる経験を重ねて、別の学習へのハードルも下げていく。そんな学びの良い循環ができればいいですね。

ー 学びは継続していくことが大切ですね。貴重なお話しありがとうございました!

[取材構成編集・文]神谷愛美子


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