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農家や地域の方々と、よそ者プロデューサーで会社をつくり学びの場をつくってみた(前編)

1.設立編

農業地域での会社設立と事業展開は実に面白い!!

2017年5月1日
農業プロデューサーを務める、北海道上川郡東神楽町にて
東神楽町農業者や事業者と共同出資での会社
(株)東神楽アグリラボを設立しました。

この会社の主たる目的は『人材育成』です。
といっても、
事業としての人材育成 ×
会社組織=人材育成の場 〇
という考え方です

その背景には東神楽町農業プロデューサーに就任して1年目農業者とのヒアリングや交流会、セミナーなどでの気づき・発見がありました


東神楽町は、道内平均をみても後継者が農業に従事している割合も多く事業モデルは、稲作中心+αの基本農協全量出荷が大半、独自で新しい取り組みをしている農業者の方が少ないというよくある地域です。ただ、北海道なので、親の年齢も若く規模も大きい為、経営としてのゆとりがまだある現状です。そうした中で、後継者候補の若手農業者の方々へのヒアリングや交流を通じて話をしていくと漠然とした不安があるような無いような、それが何かもわからない。だから経営移譲前に何かやってみたいと思っているが、何をどうしたらいいのか分からない。そうした声が多くありました。ただ、北海道なので、親の年齢も若く規模も大きい為、経営としてのゆとりがまだある現状です。

そうした中で、後継者候補の若手農業者の方々へのヒアリングや交流を通じて話をしていくと漠然とした不安があるような無いような、それが何かもわからない。
そこで、それならば
・会社運営
・経営者視点
・他社との協働 など
が実践型で学べる形になるような株式会社を設立し、同社の運営によって「経営者」として学べる場にしてしまおうと考え
東神楽町で会社設立のプレゼンを行いました。

農業者だけでは、視点も成長も狭くなる為事業者・町民にも間口を広げ、手をあげてくれた出資者(1口10万)の方々と2017年5月1日に会社を設立をしました。(この会社は役場の東神楽町農業プロデューサーの仕事とは切り離して実施)

誰かに言われたからでも役場の事業だからでもなく地域仕事でもなく
自分の判断と、自分のお金と、自分の時間を割いて参加できる自由な場としてのスタートです。

地域で実施するプロジェクトの考え方は、
「成功はみんなの努力(成功体験構築)、失敗はプロデューサーの力量不足(再スタートの目をつぶさない)」と考えています。
ですので、今回の会社・事業で意見が割れたり、会社運営が座礁しそうな時に、船頭多くして・・・にならないように、私が最終的な決議をとれるような形にもしました。

[出資者]
 東神楽町農業者 12名
 東神楽町事業者・町民 5名
 町外出資者 1名 
 株式会社AgriInnovationDesign
 有限責任事業組合道北産業応援ファンド
 ※2019年8月末日時点

出資者確定から会社設立、第一弾事業展開までは、会議を頻繁に重ねていき、スピード感よく進んでいき、プレゼンから半年もたたずして東神楽町農業者が経営する八百屋「ハル・マーケット」を開業しました


<スケジュール>
2016年4月 東神楽町農業プロデューサー就任
2017年1月 全体へのプレゼン
2017年2月 出資者締切・確定
2017年5月 会社設立(登記)
2017年6月 ハル・マーケット開業

>>会社設立から事業展開までのダイジェスト動画はこちら<<


第1弾事業の八百屋についてと出資者の成長についてなどは、後編で書きますが、この会社設立から3年以上が経過し、私自信が感じているのは
【私自身が一番学ばせてもらっている】
ことです。
私が感じた5つのコト
● より深く、農業者や農村地域の課題や面白さが見えてきた!
● 「よそ者」のプロデュースでは経験が無い人では意味が無い!
● 地域でも、熱量のある活動には応援してくれる方は必ず現れる!
● 「知らない」からといって、「できない」ことはない!
● 都市部でなくとも「価値」を求めている消費者はいる!
など色々とありますが、
一言で言ってしまうとこうしたことを体感し、学ばせてもらっていることが大きく、出資参画してくださっている農業者や事業者、事業面で支援してくださっている企業や金融機関の方々へ感謝しかありません。アグリラボと銘打った会社ですので、参加者の成長につながる様々な挑戦を次々に展開していきたいと思います。

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