AIは仕事を奪うのか? ~DifyでローカルAIチャットボットを構築した半年間の奮闘記~01
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AIは仕事を奪うのか? ~DifyでローカルAIチャットボットを構築した半年間の奮闘記~01
今回は社内エンジニアから興味深いお話を聞けましたので、その体験記を全5回に渡り、公開します!
記念すべき第1回目、是非ご一読ください!
はじめに:
最近では当たり前のようにAIのニュースをよく見るようになりました。
私自身も日々AIに触れ、システム開発や検証テストを行う中で、「これからの働き方」や「AI技術との向き合い方」について色々と考えることがありました。
そこで今回は、私がここ半年ほど個人的にテスト環境を構築し、四苦八苦しながら「AIチャットボット」を作り上げてきた奮闘記とともに、AIに対する私なりの見解を少し書き連ねてみたいと思います。
少し長くなりますが、これからAIを活用していきたいと考えている方の参考になれば幸いです。
第1章:AIは仕事を奪うのか? ~私が「作る側」に回った理由とDify~
現在、AIの進化は目覚ましく「AIが人間の仕事を奪うのではないか?」という話題が連日のように報道されています。
ニュースサイトや解説系のYouTube動画などでも、人々の不安を煽るような内容をよく目にします。
しかし、結論から言うと「AIが仕事を奪うのか?」という問いに対しては「NO」です。
正しくは「仕事のやり方が変わる」だけであり、仕事そのものが奪われるわけではありません。
これは1990年代に「電子メール」が登場した時の状況によく似ています。
この時もインターネットの普及により「従来の仕事を奪うのではないか?」と当時話題になりました。
メールの登場によって今まで利用していた連絡手段は大きく変化しましたが、それによって仕事がなくなったわけではなく、既存のビジネスツールと連携して今でも当たり前に使われています。
これと同じように、「AI+既存のビジネスツール」の活用へと仕事のやり方が切り替わっていくだけなのです。
確かにAIは非常に便利ですが、AIを使う決定権を持つのはあくまで「人間」です。
最初の行動を起こし、最終的な判断を下すのは人間であり、その中間プロセスを強力に補ってくれるのがAIの役割だと言えます。
今はまだAIが「特殊な技術」として扱われていますが、数年後には誰もがエクセルやワードのようにAIを使えて当たり前の未来が来るでしょう。
だからこそ、現在のこの時期は、未来に向けた「ボーナスタイム」だと捉えています。
今のうちに技術を自分のものにしていきたいという思いから、私はAIを使うだけでなく「作る側」に回ってみることにしました。
開発環境は「Mac mini M4(メモリ24GBモデル)」を使用し、開発の相棒として「Gemini」を活用しています。
プログラミングのコードや必要な設定内容などはGeminiにプロンプト(指示)を投げて出力してもらっています。
最初は的確な指示を出すことができず、Geminiの回答と私が求めている回答との乖離(ズレ)が大きくて悩むことも多々ありました。
しかし、ただコードを出力してもらうだけでなく、その中身を可能な限り理解しながら進めることで、少しずつ人間とAIの役割分担を上手く織り交ぜることができるようになってきました。
そんな中、私がこの半年ほど個人で毎日のように触っているのが「Dify」というツールです。
Difyとは、プログラミングの難しいコードを書かなくても、ブロックを組み合わせるような感覚でチャットシステムを作れる「ノーコードツール」です。
単純なチャットはもちろん、自前で用意した社内資料(ナレッジ)をAIに読み込ませて要約させたり、様々な外部サービスと連携させたり、インターネットに繋がない完全な「ローカル環境」で自分だけのAIチャットボットを作ったりと、非常に多機能です。
私もDifyを使って順調に開発を楽しんでいました。しかし、夢中になって作ったこのシステム、そのまま実務で使おうとすると致命的な「ある欠点」が潜んでいたのです。
次回は、「第2章:立ちはだかる壁 ~Difyの欠点と独自カスタマイズの道~」をお届けしたいと思います!乞うご期待ください。