ブロックチェーンって何だっけ?あらためてビットコインのホワイトペーパーから読もう | Aerial Partnersのエンジニアチームブログ
こんにちは!Aerial Partners採用広報の田中です!ブロックチェーン、WEB3、スマートコントラクト、DLTなどなど、多くのバズワードが世の中にあふれています。あらゆる方向から様々な文...
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新年明けましておめでとうございます!Aerial Partners人事広報の田中です(右端の人です)。
あらためてブロックチェーンの原点に立ち返って勉強しようということで、Aerial Partnersのエンジニア中心に勉強会を行っています。(僕自身はエンジニアではないのですが、新たなテクノロジー領域で事業開発していくにはドメイン知識が欠かせないと思っていて、こうした技術の基礎についても学んでいます)
その第一弾として行っているのが、ビットコインのホワイトペーパーの輪読会。
論文の導入部分を見ていった前回に引き続き、社内の勉強会で議論した内容についてシェアしていきたいと思います。
第2章以降は、具体的なビットコインの仕組みに入っていきます。
【Vol.01】
2章はビットコインの取引=トランザクションの仕組みについて。実はホワイトペーパーでは「ブロックチェーン」という言葉は使われていません。ブロックチェーンはビットコインの特徴を見た後の人が言い始めた言葉なんです。この2章では、ビットコインの取引は「連続したデジタル署名のチェーン」と表現しています。「チェーン」という言葉だけが使われていますね。後に出てくる「ブロック」と合わさってブロックチェーンという言葉になりました。
もうひとつ面白いのが「造幣局」の例を出している点について。前回見てきたようにビットコインは二重支払い問題を解決するものであると、論文の要約に書いてありました。じゃあ、今までどうやって二重支払いを防いでいたかんでしょうか?今までは信頼のおける造幣局(電子マネー発行記号など)や銀行を間に入れて、全ての取引を監視させていたわけです。そうすると、システムは銀行や企業に依存することになり、これらが潰れたときにシステムも崩壊してしまうので非常に危険ですよね?ということを説明しています。既存金融システムへの問題意識が垣間見えます。
こうした銀行や企業なしに二重支払いを防止するためには、「①取引が公開され、②取引の順序にみんなが合意することのできるシステム」であることが必要であるとしています。二重支払いは、取引の順序付けが全員で合意できていないときに発生します。この「順序付け」はブロックチェーンの本質といって良い、重要な概念となっています。次の章にも関連しますので先に進みましょう。
タイムスタンプサーバーとは、日時を記録してくれるものです。この章では、信頼できる第三者なく順序付けするための解決策の1つ目として、タイムスタンプサーバー機能の説明をしています。
取引データにも、取引日時を表すために時間に関するデータが含まれています。しかし、ここでいうタイムスタンプとは、複数の取引データをハッシュ化(ハッシュ関数を用いて変換)してひとまとめにし、このまとめた取引のかたまり(=ブロック)にタイムスタンプを押すことを指しています。この章の図で「ブロック」の概念が登場しています。前章とあわせて「ブロックチェーン」の完成ですね笑
ここで注目したいのが、順序付けをするために、タイムスタンプを押すことの重要性についてです。このタイムスタンプが取引の順序を決定づけてくれるわけですね。
僕たちは、「ブロックチェーンとは、電子情報の変化について、中間者なくみんなが合意できる順序付けを行うことにより、計算機で解けるあらゆる問題を処理できる装置」であると考えています。順序付けを行うことの重要性やその方法について、この第2・3章で説明しているわけです。
4章分くらいまとめて書きたいと思っていたのですが、言いたいことが多すぎてそれなりに長くなってしまったので、今回はここまでに笑
また勉強会で議論した続きをこちらでもシェアしていきます。続編をお楽しみに〜!