Oracle Cloud Infrastructureを使用するのにOracle Authenticator認証が必要です。スマートフォンでOracle Authenticator認証を行いますが、今回は「スマートフォンの機種変更」時のOracle Authenticator設定について解説します。機種変更する際に「OCIへサインインするためにOMAを再登録する必要があり」、旧機、新しい機種、2台の設定が必要です。はじめて読む方のために「OCIとは」「OCIを使用するには」「Oracle Authenticator」の解説も併記しました。スマートフォン機種変更時の参考になさってください。

OCIとは

OCI はOracle Cloud Infrastructureの頭文字で、米オラクル (Oracle) 社が運営・提供する PaaS/IaaS 型のクラウドサービスを指します。アメリカのオラクル社は、ビジネス用途を専門とするソフトウェア会社でデータベース管理システムの開発が特に有名です。会社の規模拡大に伴いソフトウェア市場でのシェアも高く移行し、近年はクラウドコンピューティングに注力しています。

OCIを使用するには

クラウド上で使用できるサービスとはいえ、使用するには事前準備が必要です。
https://cloud.oracle.com/applications
こちらに接続してOracle Cloud Consoleを起動します。必要項目を選択、入力していきます。
このときに二次認証として、Oracle Authenticatorというアプリでの認証が必要となります。使用者がお使いのスマートフォンに「Oracle Authenticator」をインストールして認証しましょう。

※毎回「Oracle Authenticator」このアプリでの認証が必要となります。
サインイン後にOCI(Oracle Cloud Infrastructure)ホームが表示されます。
ホームの表示が英語の場合、右上の地球儀アイコンで言語を日本語にしておきましょう。
profileからタイムゾーンを変更します。UTCからOsaka,Tokyoに変えます。

Oracle Authenticator

Oracle Mobile Authenticator (OMA)アプリケーションは、モバイル・デバイスを認証要素として使用することで安全な認証が可能となるモバイル・デバイス・アプリケーションです。アプリはログインのためのワンタイム・パスコードの生成が可能です。ログインの通知を受信し簡単なタップで承認することもできます。

OMA詳細はこちらのURLも参考になさってください。
Oracle Mobile Authenticatorアプリケーションの管理

スマートフォンを機種変更する際の注意事項

初期設定はここまでで完了ですが、スマートフォンを機種変更する際注意が必要です。
機種変更した後、OCIへサインインするためにOMAを再登録する必要があります。
まずは必ず古い機種（iPhone/Android）上でOracle Mobile Authenticatorを利用できる状態にしておいてください。

OMA切替手順（古い機種→新しい機種）

１．古い機種でログイン

古い機種でのOMAでログインしてください。

２．「自分のプロファイル」をクリック

右上のメニューより「自分のプロファイル」をクリックしてください。

３．「セキュリティ」ボタンをクリック

プロファイル画面が開きますので、赤枠の「セキュリティ」ボタンをクリックしてください。

４．2ステップ検証を一旦無効化

セキュリティ画面が開きますので、下図の縦に３つ点が並ぶメニューをクリックし、「無効化」より2ステップ検証を一旦無効化します。

５．検証を有効化します。

再度、2ステップ検証を有効化します。

６．QRコードが発行

新たにOMAにアカウント追加できるQRコードが発行されますので、OMAで読み取ってください。

この時に利用する機種は、古い機種ではなく、必ず新しい機種でのOMAでQRコードを読み取ってください。

７．新しい機種での利用

以上で、今後は新しい機種のOMAでOCIを利用できます。

OMA詳細はこちらのURLも参考になさってください。
Oracle Mobile Authenticatorアプリケーションの使用
 新規モバイル・デバイスの登録および既存のモバイル・デバイスの再登録 (oracle.com)

まとめ

スマホの機種変更をした時、アプリの再インストールや再設定などの操作が必須です。多くの設定が要求されるのですが、Oracleを使用している場合、Oracle Mobile Authenticator (OMA)の再設定が必要です。今回は「新規にインストール」する方法ではなく、「古い機種から新しい機種に変更」する場合の2台を使用する方法を説明いたしました。参考になれば幸いです。

ADXではOracle勉強会や実際のトレーニングなど日々数多く行っています。Oracle使用時のちょっとした気づきや工夫も今後発信してまいります。お客様のご要望をお客様専門チームが高い技術力をもって実現すべく日々精進いたします。
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株式会社 ADX Consulting（アデクスコンサルティング）は、企業のDX化を推進するコンサルティングカンパニーです。テクノロジーと培った知見を用いて、循環型社会の実現を目指しています。 ■事業内容顧客管理などの営業支援を効率化させる「CRM事業」と、財務管理やサプライチェーンなどを一元化する「ERP事業」の2つをメインに取り組んでいます。それ以外にも、経営情報の可視化やデータ分析を可能とする「EPM事業」をはじめ、システム構築・保守サポートなど幅広いサービスを提供しています。 ▍CRM事業について CRM事業では、Salesforceと呼ばれる顧客管理プラットフォームを活用した営業支援・マーケティングなどを中心に行っています。具体的には以下3つの業務内容が挙げられます。（1）コンサルティング（Consulting）クライアントの事業がよりスムーズになるよう、システム導入・活用といった基本計画の提案・構築を行います。（2）プロダクト開発 Salesforceは、複数のアプリケーションを保有するマーケットプレイスでもあります。専用のアプリケーションストア「AppExchange（アップエクスチェンジ）」を使えば、クライアントのニーズに合ったアプリをインストール可能。プラットフォーム上で新たな機能が追加できるのです。私たちはシステム導入だけでなく、プロダクト開発を行う販売企業としての役割も担っています。（3）インテグレーション（Integration） Salesforceを実際に導入するにあたって必要となる、システム分析・調整などの運用サポートを行っています。 ▍ERP事業について ERP事業では、おもに製造業系のサプライチェーンなど、基幹システムを導入している企業向けにサービスを提供しています。プラットフォームとして使用しているのは「Oracle Fusion Cloud ERP（以下「Oracle」）」で、企業活動の一元管理が可能となるプロトコルです。クライアントからのヒアリングをもとに、元々あるSaaSモデルへ新たな機能を追加して提供する「Fit to Standard」という方法を採用しています。