こんにちは。
合同会社aciassの髙野です。
先日、aciass経由で複数名が参画していたSESの案件について、案件元の事情により急遽終了となる事態がありました。
当日も通常どおり稼働する前提でメンバーが現場へ出社したところ、現地で突然終了の説明を受ける形となり、関係者にとってもかなり戸惑いの大きい状況でした。
突然の終了により、協力会社様にご不安とご迷惑をおかけする形となりました。
aciassとしては、まず関係者への説明と必要な対応を優先し、状況の整理を進めてきました。
本件については、関係各所とのやり取りを経て、aciassとして一定の整理はついています。
一方で、個別の社名や詳細な経緯を公表する予定はありません。
相手方を貶めたいわけではありませんし、それぞれの立場や事情があったことも理解しています。
今回書きたいのは、誰が悪かったかという話ではありません。
トラブルが起きたときに、aciassとして何を大切にするのか。
関わってくださっている方々に対して、どう向き合うのかを書いていきます。
業界を変える、なんて大きなことは言えない
aciassは、まだまだ小さな会社です。
この業界を変えたいとか、SESの構造を大きく変えたいとか、そんな大きなことを言うつもりはありません。
正直、aciassだけでできることには限りがありますし、どんなトラブルでも無限に吸収できるほど、余裕がある会社でもありません。
それでも、関わってくださる方々に対しては、誠実でありたいと思っています。
ステークホルダーに対する責任を曖昧にしたくない。
今回の出来事で、改めてそのことを強く感じました。
「案件元の会社から入金がないから、協力会社には払わない」では終わらせたくなかった
SES業界では、案件元の会社で起きたトラブルの影響が、協力会社にまで及んでしまうことがあります。
「案件元の会社から入金がないから、協力会社にも払えない」
そういった話を耳にすることもあります。
もちろん、間に入る会社にも事情があります。すべてをきれいごとだけで片付けられるほど、簡単な話ではありません。
今回のaciassも、決して例外ではありませんでした。
実際に突然案件がなくなったことにより、関係各所への説明、支払いに関する整理、資金繰りの確認、次の稼働先を探すための営業活動など、短期間で対応しなければならないことが一気に発生しました。
その一方で案件元の会社からは、十分な説明や今後の方針が示される状況ではありませんでした。
だからこそ、aciassとしてどう考え、どう対応するのかを自分たちで整理し、協力会社様にはいちはやくご説明する必要があると考えました。
そのうえで、私たちが最初に整理したのは、「案件元の会社とのやり取り」と「協力会社様への対応」は分けて考える、ということでした。
そのため、協力会社様への支払いについては、案件元の会社とのやり取りとは切り分け、発行済みの注文書に基づき、aciassとして満額のお支払いをしました。
aciassとしても、本来であれば想定していなかった影響を受けることになりましたし、小さな会社にとって決して軽い出来事ではありません。
それでも、案件元の会社からの入金有無を理由に、協力会社様への支払い責任を曖昧にすることはしたくありませんでした。
私たちは、会社として責任ある対応をしたいと考えています。
もちろん、今回の件では注文書を発行しており、契約上の責任もあります。
ただ、私たちが大切にしているのは、契約書類があるから対応するということではありません。
書類の有無に関わらず、aciassとして関わってくださっている方々に、どう向き合うのかということです。
当たり前のことを、当たり前にやる
正直、この文章を書きながら、「当たり前のことを、当たり前に書いているだけかもしれない」とも思いました。
支払い責任を曖昧にしないこと。
関わってくださる方々に説明すること。
どれも、本来は特別なことではないと思います。
ただ、今回感じたのは、その当たり前を当たり前にやることが、いざトラブルが起きたときには決して簡単ではないということです。
自社の資金繰りもある。今後の営業活動もある。契約上の整理もある。関係各所への説明もある。
その中で、何を優先し、どこまで責任を持つのか。
そういう場面でこそ、会社の姿勢が出るのだと思いました。
案件が突然なくなれば、次の稼働先を急いで探さなければならなくなります。
最後に不安を背負うのは、現場で働いている方々です。
だからこそ、きれいな言葉だけではなく実際の対応で示すこと。説明すべきことは説明すること。守ると決めたことは守ること。
それを諦めたくありませんでした。
誰と仕事をするかも、会社の責任
この一連の対応を通じて、もう一つ強く感じたことがあります。
案件を獲得するだけではなく、誰と取引をするのか、どのような会社と一緒に仕事をするのかを見極めることも、私たちの責任だということです。
これは、協力会社様だけでなく、自社のメンバーに対しても同じことです。
aciassでは、どの案件に参画するかを会社が一方的に決めるのではなく、メンバー自身に選んでもらうことを大切にしています。
本人の希望に近いか。単価や条件が合うか。技術的な魅力があるか。
そうした情報をできる限り共有したうえで、納得感を持って案件を選んでもらいたいと考えています。
一方で、メンバーに選んでもらうからこそ、会社として「どんな選択肢を用意するのか」には責任があります。
売上のためにどんな案件でも受ければいい、とは考えていません。
案件を選ぶことは、そこで働く人の環境を選ぶことでもあります。
だからこそ、条件面だけではなく、契約に対する考え方、トラブルが起きたときの向き合い方、関係者への誠実さも含めて、取引先との関係を大切にしていきたいと思っています。
aciassに関わってくれる方や協力会社様に、できる限り安心して働いてもらうためにも、取引先選びには責任を持ちたい。
今回の出来事は、そのことを改めて考える機会になりました。
6月、個人の発信を少し控えていました
ごく個人的な話ですが、今回の件があったこともあり、6月は私個人のXでの発信を少し控えていました。
一番大きかったのは、協力会社様や稼働者の方々への対応が完了していない中で、何事もなかったかのように普段どおり投稿するのは違うと感じたからです。
もちろん、発信を止めたからといって、何かが解決するわけではありません。
それでも、整理がついていない状態で、いつも通り投稿することには違和感がありました。
まずは目の前の対応に向き合うこと。
関係者に説明し、必要な対応を進めること。
そのうえで、aciassとして今回の件をどう受け止めるのかを、きちんと言葉にしたいと思っていました。
もう一つは、負の感情を抱えたままSNSに投稿したくないという思いもありました。
会社名を公表しているアカウントでも、トラブルや愚痴をそのままXに投稿しているのを見かけることがあります。
気持ちは分からなくないです。納得できないこともありますし、言いたくなる瞬間もあると思います。
ただ、私自身はそれをやりたくありませんでした。
私の勝手な意見ですが、身近な人にもやって欲しくないです。
正直に言うと、私はトラブルや愚痴ばかりが流れてくるSNSを見るのがあまり好きではありません。
晒したり、怒っていたり、誰かと誰かが揉めていたり。
そういう投稿を見かけると、そっとブロックやミュートをすることもあります。
見ていて楽しい気持ちにはならないんですよね。
そんなこともあり、目の前の対応や気持ちの整理がつくまではSNSでの発信を控えていました。
ワクワクを大切にしているからこそ、誠実でありたい
aciassは、「ワクワク」を大切にしている会社です。
ただ、そのワクワクは、関わる人の不安や違和感の上に成り立つものではないと思っています。
メンバーが安心して働けること。
案件元の会社や協力会社と信頼関係を築けること。
一緒に働くメンバーが、胸を張って仕事に向き合えること。
そうした土台があってこそ、仕事を楽しみ、新しいことにも挑戦できるのだと思います。
ご心配とご不安をおかけした関係者の皆さまには、改めてお詫び申し上げます。
今回の経験をきちんと受け止め、今後の契約管理やリスク管理、営業活動に活かしていきます。
業界を変えるような大きなことは言えません。
それでも、aciassに関わってくださる方々に対して、困ったときほど誠実に向き合える会社でありたいと思っています。