今年の1月、aciassはオフィスを移転しました。
段々と会社の規模も大きくなり、できることの幅を広げるためにも、これまでの環境から一歩踏み出し、自分たちの空間を持つことにしました。
そして、その新しいオフィスの内装を全てDIYで進めることにしました。
床を貼る。壁を貼る。家具を組み立てる…
有志で集まってくれた従業員とともに、分担して作業を進めました。
業者さんにすべて任せれば、完璧に整った空間が手に入るし、効率という意味ではその方が合理的だったかもしれません。
それでも私たちは、あえて自分たちで手を動かす時間を取りました。
非効率の中で見えたこと
わかっていたことではありますが、DIYは決して効率的ではありませんでした。
測り間違えることもありますし、貼り直すこともあります。想像以上に時間がかかる場面もありました。
それでも、自分たちで手を動かして仕上げた空間には愛着が生まれ、丁寧に扱おうという感覚がより一層強くなった気がします。
これは空間だけの話ではなく、組織づくりにもどこか通じるものがあるように感じました。
制度や文化を整った形で受け取るのと、試行錯誤しながら一緒につくっていくのとでは、その後の関わり方が少し変わるのではないかと。
線があるからこそ、自由が活きることもある
今回、コンセプトは「アメリカンダイナー風」と決めました。
白黒タイルの床、ターコイズの壁、ブリキ看板。
方向性をある程度定めたことで、細かい部分では迷いが減りました。
もし、主軸となるものを何も決めなければ、選択肢は無数にあったはずです。ただ、その自由は扱いきれなかった可能性もあります。
枠をつくることで、逆に動きやすくなる。 オフィス作りをしながら、そんな感覚を覚えました。
組織でも似た場面があるのかもしれません。
- 基準を共有する
- 役割を整理する
- どこまでが裁量かを明確にする
基線や枠線を引くことは、自由を奪うことというより、自由をより扱いやすいものにする作業なのかもしれません。
空間と構造
DIYを通して強く感じたのは、空間づくりにはその組織の姿勢が滲み出る、ということでした。
- どこまで自分たちで決めるのか
- どこを外に委ねるのか
- 何を大切にするのか
それらは言葉よりも、行動の積み重ねに表れます。
効率だけを考えれば、別の選択もあったと思います。
それでも、少し遠回りをして自分たちで整える時間を取ったことには、一定の意味があったように感じています。
デザインではなく、考え方
完成したオフィスを見ると、もちろん達成感はあります。
ただ、それ以上に残ったのは、「自分たちで決めながらつくった」という感覚でした。
オフィスDIYは見た目の話に見えるかもしれませんが、実際には構造や責任の話に近かったように思います。
誰が決めるのか。
どこまで責任を持つのか。
どこに線を引くのか。
重いのは資材じゃなくて、責任でした。
まだ整理しきれていない部分もありますが、この経験はこれからの組織づくりにも少しずつ影響していきそうです。