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【Inside】ディレクターインタビュー「人と人とのつながりに温かみを感じてほしい」

STYLERに入る前

下記の記事のwanteldy版です。 http://stylermag.link/2015/08/31/inside-haruka-099/

STYLERのインサイドに触れるインタビュー、前回から少し日が空いてしまいましたが、今回は第三弾としてディレクターであるHARUKAのインタビューをお届け。 現在アパレル業界で販売員として働きながら、STYLERにもディレクターとして活躍しているHARUKAのファッションに興味を持ったきっかけや業界へ入った動機、さらにはSTYLERでの今後の展望などの熱い話からちょっと恥ずかしい話まで赤裸々に語ってもらった。STYLERのユーザーの方、ショップの方はもちろん、一人の男が体験し考えてきたこととしてぜひ読んでみてほしい。 ─ ファッションは自分に自信をもつための一つのツール ・ファッションに興味を持ったきっかけは? もともと小中高の一番仲良かった友達が中学校の頃から雑誌に載っているような服をよく買っていて、それをお下がりとしてもらっているうちに、「良いの着てるよね。」「オシャレだよね。」というように周りの見え方が変わってきたというか。 ちょうど思春期ということもあって子供ながら単純にモテたいという気持ちがあり、自分のプラスαのツールとして見せられるファッションの魅力に気が付きました。自信を持っていない人が服を着ることで自信を持つことができる、変身できるということに、それこそビジネス云々でなくて単純に洋服のことが好きになった感じですね。 WkH66aAyXd35DTJxv7LB-nyxjxpQuZnClVzn3PjiFZo ─ 価格競争に面白みを感じることができなかった ・ファッション業界に入ろうと思った理由は?10代の頃から入ろうと思っていた? 10代の頃はサッカー一筋だったんですけど怪我を理由に挫折しました。一方で自分の会社を持ちたいだとか、お金持ちになりたいだとかが漠然としてあって、それで何で儲けていったらいいんだろうと考えた時に、高校も大学も理系だったのでその方面で起業してもいいのかなとも思っていいました。 大学3年の夏とかは理系の企業でインターンをしたりもして。でも結局は価格競争に飲まれちゃうというか、他社より何百円、何千円安くだとか、価格の競り合いのスケールの小ささに面白みを感じることができなかったんです。やっぱりこう、自分が儲けていくなかで、好きなことで儲けたいっていうのが100%ありましたね。 ─ まだまだアパレル業界ではやりきれていないところがあると率直に思った ・そこで原点であるファッションに返った? 大学時代も幼少期と同じようにファッションが好きで、当時からブランドのデザイナーさんや様々なショップの社長さん達と交流させてもらってたんですよ。というのも、客としてそのセレクトショップに通っていて、毎週土曜日のフットサルに誘われるようになったっていうのがあって。そこで「どのスタッフよりも出席率がいいね」ということになっちゃって(笑)流れでその後に飲みに行ったり、いろいろ話を聞くようになりました。 その中で、プロダクトアウトしていく時に日本だけでなく海外も目指したいとか、ブランド側がこうしたいけどお金がないからできないとか、デビューして数年のブランドが消えていくとか、ミクロからマクロまでアパレル業界の裏の裏側まで知ることになって。さらに親の世代では「アパレル業界の地位は低い」という声もあって、なんでそうなるんだろうって考えた時にやっぱりやりきれていないことがあるからそうなるんだ、と思うようになりましたね。 ─ 自分を変えてくれたものとして「サッカーとファッション」が源として残っている ・そこでビジネスとしてのファッションに興味を持った? 自分が会社を立ち上げるにあたって何で儲けていきたいんだろうと考えた時に、やっぱり幼少期に感銘を受けて今でもしっかり意識に残っているもの、価格とかではなくて、ビジュアルであったり意識だったり自分の内面に訴えかけてくるもの、自分を変えてくれたっていう意味ではやっぱり「サッカーとファッション」が大きかったですね。 そういう経験も含め自分が感じた想いをみんなにも伝えていきたいと思い、ファッションをビジネスとして考え始めるようになりました。周りの人が言ってるからそうしたいと思ったわけではなくて、自分の意識を再確認できたというか。 EzCKhxoooXKlf8_hUsUinx30NmL65NdnCsqXxqKBg28 ─ 販売員をスタートし、2週間でMVPと仮ギネス記録獲得 ・STYLERに参加する前はどんなことをやっていた? 大学時代、前職のセレクトショップの社長さんとの交流の中で、「ちょうど第一創業期から第二創業期に移行していく、小企業から中企業、大企業になっていく過程を見られるいいタイミングだから、将来起業したいならうちで学べば」と言われて。最終面接でも「5年から10年で多分やめますけどいいですか?」と言って内定者の段階でアルバイトを始めさせてもらいました。 それで販売員として働き始めて、ほんとに運が味方したっていう言い方が当てはまるんですけど、売上高とか、良い企画を起こしたなどの功績が認められて、週間MVPを2ヶ月目で獲ることができました。結果を出したのでアルバイトながらアシスタントバイヤーを任せていただき、小物ブランド全般とウェアの数ブランドを担当しました。 シューズ、バッグ、アクセサリーなどをピックしたり、別注アイテムを考えさせてもらったり、それこそ経営者目線で考える環境を与えてもらったという感じです。そのまま大学卒業後に新卒入社して、研修を1ヶ月間してから2ヶ月目のタイミングで全社で売り上げ一番を取ることができました。多分、社の中では未だに破られていないギネス記録ですかね(笑)。

現在

─ 得られる情報が偏っている ・STYLERとの出会いは? 良い意味でも悪い意味でもネット社会になってきてしまっていて、現在勤めているのはデザイナーズブランドの路面店なんですけど、SNSを初めIT系を絡めていかないとどうしても伸びていかない市場になってきている、というのは感じます。今の店でもSNSだったり、お店のECの写真を撮るとか、ネット関係はやらせてもらってるんですよ。でも、その中でも物足りない部分があるというか…。 例えば10年くらい前は、PR会社が新鋭ブランドを発掘して本気で応援してビッグブランドにして、それと共に大きくなっていこうっていうスタイルでした。でも2、3年前くらいからウェブメディアなどの影響力が良い意味でも悪い意味でも大きくて、PR会社は流行りのブランドを後追いで取り入れて、それでなんとなく食いつないでいくスタイルになってきてしまっていると感じます。情報が多すぎるうえ、偏ってきているんじゃないかなと。 ネット上で素材感やサイズ感まで自分で確かめられたらいいんですけど、結局そこで得られる情報は色、サイズ、モデルが着ている雰囲気、価格っていう部分のみになっているのが現状です。僕らもそうだと思うんですけど、スーパーでキャベツが10種類並んでいたら、なんとなく高いものが良いんじゃないかなって思いますよね。価格のみで品質を判断してしまう、そこがやっぱりつまらないなと。そんな中、Fashion×ITでスタートアップのSTYLERをWantedlyで見つけて、販売員の経験を生かせるということや、いずれ起業するにあたっての学びになればと思って参加しようと決めました。

STYLERについて

─ 既存の言葉の概念に縛られず自由にやっていきたい ・今後はSTYLERでどういうことをやっていきたい? 最終的にやりたいと思っていることは、プレスに近いところですかね。軸はPRではなくてしっかりブランディングをしていくこと。結局ブランドが評価されたいのってセレクトショップからではないし、バイヤーでもないし、メディアからでもない。やっぱり一番の願いは消費者からの支持だと思うんです。その意味でSTYLERは直に消費者とブランドを結びつけているというか、間を抜いてコミュニケーションできるという面ではすごく楽しみにしているところです。 実際にSTYLERのサービスはオンラインでのやりとりなので、ショップ側は商品の見せ方がとても大事になってきます。こういう写真の見せ方をしたらもっとユーザーが付きますよとか、トレンドに則したアイテムをSTYLERユーザーの特性を見極めてオススメするとか、ショップ側に役立つような情報を、単にユーザーとショップを結ぶだけではなく、こちら側もフォローしてテイアンしてあげるということをやりたいですね。接客の固定概念に縛られず、イライとテイアンっていう概念を拡大して自由にやっていきたいな思っています。 _DSC0331

今後どういうことをしていきたいか

─ 人と人とのつながりに温かみを感じてほしい ・最後にユーザーへのメッセージをお願いします STYLERを通して単純に服を好きになってほしいです。あとやっぱりSTYLERというサービスはそれ自体が接客だと思うんですよね。オンラインで商品説明をただ見るだけでなく、一方的な投げかけじゃなく双方向のやりとり、ショップ側とコミュニケーションのなかで、答えをみつけてほしいというか…。とにかく気軽に使ってほしい。商品と人とのつながりではなく、そこにはやっぱり“人と人とのつながり”があるんだ、そういう温かみのある場所があるんだ、ということをSTYLERで感じてほしいですね。 Text.Shunsuke Mizoguchi

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