コロナ禍での入社。波乱の転勤。だからこそできたこと
僕は2020年入社なのですが、2020年というとまさに「コロナ」真っ只中。卒業式は簡易的にやり、入社式もありませんでした。たまたま運よく、僕は卒業旅行に行くことができ友達と遊んでいたのですが、そんな時配属に関するメールが届きました。
「配属:リクルートジョブズ/札幌」
札幌!?...北海道だよね?
衝撃でした。北の国には一度も行ったことがなかったので、急遽当時北大に通っていた幼馴染を呼び出し、家を決めに行きました。そこまでは良かったんです。
問題は、
「PCのセットアップだけオフィスに来てください。明日からリモートで研修です」
今でこそリモートは当たり前ですが、当時オフィスでみんなとワイワイ働くと思っていた僕にとって、イメージしていたのと全く違う社会人生活が始まりました。仕事が終わっても外にも出れないし、飲みにも行けないため、筋トレしたり、魚捌いたりしていました笑
そんなある日、1通のメールが届きます。
「リクルート新規事業立案制度『Ring』の案件募集」
リクルートのインターン時代にRingのことは聞いていたのですが、この社内メールが届いた時にいよいよ始まるという感覚がありました。
その日から、終業後は毎日Ringに提出する新規事業を考える日々が始まりました。
コロナ禍で外に出られない毎日だったため、もうそればかりしていました。
Ringには新規事業を作る、アイディアを出すための手厚い支援があります。
それを全て愚直に実行していきます。毎日が刺激的で、インターン時代もそうでしたが「課題を見つけて→アイディアに落とし込み→実行すること」
このプロセスが本当に好きなんだなと理解しました。
結果的に、その年にRingの一次審査を通過することになります。
(全体通過率2%くらいで、おそらく新卒500人くらいいて、1人か2人だった気がします。)
同期には、
・営業が最強なやつ
・マネジメントが最強なやつ
・コミュ力が最強なやつ
・論理的思考能力が最強なやつ
がいて、みんな何か一つ以上突き抜けた最強スキルを持っており全く勝てる気がしなかったのですが、こと新規事業を考え生み出すことに関しては大好き(全く苦じゃない)であり、得意だったんだと思います。
よく「頑張りは熱中に勝てない」なんて言いますが、まさにそれでした。
だからこそ僕はこの筋でずっと戦っていきたいな...なんて漠然と思っていました。
先生の働き方は課題がたくさん。でも...
コロナを機に、リクルートジョブズからリクルートマーケティングパートナーズへと出向先が移り、拠点も北海道から愛知県に変更になりました。
愛知県では、コロナをきっかけに当時公立高校全校に「スタディサプリ」を導入していました。スタディサプリというと、月額980円で1万以上の"神授業"が視聴し放題のToCサブスクサービスをイメージされる方が多いと思いますが、実はToBサービスとして全国の学校にも導入をしております。
ToCサービスと同じく、映像授業が見られるのはもちろんのこと、学校の先生向けの公務支援ができたり、神授業を宿題として生徒に配信をして管理ができたりと、いわゆるバーティカルなSaaSなんです。
僕のお仕事は、
「自治体が一括で導入したスタディサプリを、学校で活用してもらうこと」
でした。
よくToBスタディサプリを学校で働くみなさんとは違う、友達や家族、知り合いに説明すると「何その神サービス」って言われるんです。もう学校それでいいじゃんって。
しかし現実はそう甘くありません。
当たり前なんですけど、自分が通っていた高校以外の高校の事情なんて知らないわけです。だから初めは、「自分が通っていた学校のルールや環境が当たり前」という気持ちが無意識に出てしまいます。
でも、勉強が苦手な学校もあれば、商業高校や工業高校、農業高校などの専門高校、中堅進学校など多様な学校があるわけです。そして独自ルールもあれば、感情的なプライド、さらには「そういうもんだから」という変化を嫌う風習みたいなものもあります。
そのため、「自治体から勝手に入れられたもの」と解釈する先生も少なくなく、活用の推進はそう簡単ではありませんでした。そんな環境にスタディサプリを通じてどう価値を生み出していくか。
とにかく顧客を理解し価値を作る
まずは徹底的に顧客を理解しにいくことから始まります。自分の中での「常識」を一旦取っ払って、目の前に見たもの、ヒアリングしたものをもとに「事実」を集めていきます。
校長先生、教頭先生、教務主任、進路主任、学年主任、新米の先生...
全員にヒアリングをして各人の想いや実際の業務を見学して、仮説を立てて活用方法を提案します。
そうして一つ一つ価値を作っていくわけです。
とにかくスタディサプリで価値を感じてもらえるように、SaaS活用以外のこともたくさんやりました。たくさん苦労しましたが、物売りと営業の違いを肌で感じ、顧客の立場に立って考えること、課題を発見し価値を生み出すことを経験することができました。
ソフトだけでなくハードも一体型で改革がしたい
そんなこんなで、たくさんの学校の先生や生徒たち、仲間に支えられながら、約3年間スタディサプリの事業に従事してきました。Ringも3年中2年は事業化検証フェーズを行わせてもらいました。そんな中で、やはり自分で事業を作る、世の中に価値を作るチャレンジしたいという想いが大きくなっていきました。
「今年はRingではなく、起業のアイディアを考えよう」
色々試行錯誤していく中で、1つの仮説が立ちます。
「学校で起こっている課題が、医療(僕の出身)でも起こっているのではないか?」
そこから、薬学部時代の同級生や知り合いに「今の薬局業界」について、現状と変化をヒアリングし始めました。すると、やはり少子高齢化や医療費高騰で、変わらざるを得ない世の中になっているものの現場がそれについていけていない現状があることがわかりました。
世の中にはたくさんのいいサービス、SaaSが開発されています。
しかし専門職の現場は十人十色、各現場でこれまで培われてきた独自のルールや環境があります。
そのためできる選択としては、
「①SaaSに合わせて現場オペレーションを改善する(SaaS基準型)」
「②現場オペレーションに合わせたSaaSを開発する(SaaS開発型)」
かなと思っています。
今でこそ、生成AIの発展により②ができるようになりましたが、当時はまだ現実的ではありませんでした。
なので、スタディサプリでの師士業現場をDXしてきた経験と改善案を医薬品名に持ち込み、①の手段を活用して「師士業現場をソフトとハード一体型で改革したい」
その思いをもとに、起業することになります。
ここまでがリクルートに入社をして、起業したきっかけまでになります。
後編は、最後の起業編です。
仲間と本気になれる仕事にチャレンジしませんか?
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