新卒で入社し勤務歴10年になる大久保さんのインタビュー、#01に続く後編です。入社当初は技術営業だったが、現在は技術営業とエンジニアを兼任しています。どのような理由で、営業職とエンジニアという相反する業務を兼務することになったのか。その経緯を振り返りながら、NTKJという会社の特徴や働きがいを紹介していきます。
ファクトリー&ラボ。2つの機能を自社に持つことで生まれる化学反応。
ーー工場の職人たちで構成されるファトリーと、大久保さんたちのような開発案件も含めてお客さまからの課題解決をプランニングするラボ。この2つの機能を自社に持つことは、NTKJの特徴だと思いますが、この開発用途とは既存のフレネルレンズではなく、やはり特殊なオーダーなのですか?
そうですね。ときには製造のプロセスから新しく構築しなきゃいけないこともあります。成形方法であったり、金型の構造など、1から考えないといけない案件です。
ーーファクトリーとラボがある。これを率直にどう感じていますか?
2つの機能があって、弊社は成り立っているのだな、と常々感じていますね。ファクトリーはうちの売り上げの基盤になっている現在進行形の要素が強いんです。ラボはこの先5年後、10年後にこんなプロダクトを出していきたいっていうお客様の要望を叶えるための機能です。大変なところではありますが、もともとやりたかったのはこういうことでしたから、やりがいを持って取り組めています。
ーー業務の中で、とくにやりがいを感じられる瞬間はどんな時ですか?
開発用途のようなチャレンジングなことをやらせていただいて、お客さまに納めさせてもらって、おかげで実験が進みましたとか、製品化できましたとか、お客さまから言ってもらえるときは、本当に嬉しいですよね。そこに尽きると思いますね。その繰り返しです。
なぜ今、NTKJには新しいエンジニアが必要なのか?
ーーNTKJの場合、最先端のテクノロジーの一部を担うような特殊な案件も多いと思うんですけど、極端な話、自分たちが手がけた製品のおかげで社会が変わるとか、歴史が動くってこともあるわけですよね? それゆえに、事例は基本的に外に漏らせない、PRもできない、守秘義務がある案件ばかりという。
確かに私たちが手がける製品の中には、世界中の人が当たり前に使っているものの一部品であることがあります。そこに誇らしさもありますし、一方でそれを作るためにとても苦労したことを世間では誰も知らないで使っているんです。時折一人で、あんな大変だったのになぁって笑えてしまうこともあります。報われないというわけではないんです。そんな誰にもいえない喜びを分かち合える会社の仲間やお客さまがいることがむしろ嬉しいなって。無理難題を乗り越えて、やりました、みんなありがとう!って思うんです。
ーーこれからのNTKJが求める理想のエンジニア像ってどんな姿ですか?
常に新しいことを考えられる人だと思いますね。論文を読んだり、本を読んだりして自分の知らない情報を常に探せる人。お客さまがうちにお願いしてくれることって、他社ではできなかったり、世の中にまだ無かったりすることばかりです。それに対応していこうとするならば、新しいことを生み出せないといけないなって。
ーーでは、どんな人であれば、NTKJで活躍できますか?
チャレンジ精神が旺盛で誰とでもコミュニケーションがとれる人であれば、すぐ活躍できると思います。ラボの環境は、大学の研究室に近い部分があると思うんです。部署間の垣根もなくて、厳密なルールもあまりない。やりたいこと、チャレンジしたいことがあれば、どの機械を好きにいじってもらっても大丈夫ですし、サポートもしてくれます。仮に今までの製造工程を見直して、もっと短縮できないか、新しいプロセスはないか、と製造開発みたいなところを提案しても受け入れられる寛容さもあるんです。