ファッションやカルチャーの最前線で“伝わる体験”を生み出すクリエイティブエージェンシー、LYDIA。
「一人ひとりが個を持ち寄り、認め合いながらチームで前進する。そんなLYDIAが僕は好きです」
そう話すのは、クリエイティブスタッフの萬砂圭貴(ばんじゃ・けいき)さん。
インタビューを通じて、LYDIAの誘引力の始点を探ります。
目次
履歴書ではなく、“出会い”から始まった仕事
「個で完結する表現」から「チームで創る喜び」へ
「個人競技の団体戦」のようなチームで”今”を見る
「魂の勉強」がしたいから、ここにいる
【インタビュイー】萬砂 圭貴(Keiki Banja) / クリエイティブチーム
多摩美術大学映像演劇学科卒業。卒業後、写真家として活動をする中でLYDIAと出会う。現在はブランドプロモーションやイベントの撮影、ビジュアル制作を担当。
【ライター】中村 綾夏(Ayaka Nakamura)/ 社外ライター
さまざまな企業の”働く人”を伝えるための記事を書いています。
履歴書ではなく、“出会い”から始まった仕事
ーー 萬砂さんは、もともとフォトグラファーとして活動されていたそうですね。
はい。フォトグラファーとして作品を作ったり、カメラ屋さんで働いたりしていました。
そんな時、友人のカメラマンがLYDIAから撮影案件を受けていて、その紹介で現場に関わるようになったんです。
何度かご一緒していくうちに「よかったら一緒に働かない?」と声をかけていただいて。
履歴書を送るような形式的な採用ではなく、出会いの中で自然と仲間にしてもらったような流れでした。
ーー現在の業務内容についても教えてください。
美奈子さん(代表)やマーケティングチームがクライアントのニーズをヒアリングしてくるので、その内容を受け取って、一緒に考えて形にする──そんな流れで動いています。
リーチ先に合わせて商品や企画素材の撮影や編集をしたり、動画制作も行います。
オフィスを移転して撮影スペースが広くなってからは、機材も本格的に揃い、対応できる案件の幅がかなり広がりましたね。
「個で完結する表現」から「チームで創る喜び」へ
ーー学生時代は映像制作を学ばれていたとか?
そうです。多摩美術大学の映像演劇学科で学んでいました。もともと映像作品が好きで「人の心を動かすような作品を作りたい」と思っていたんです。
でも実際に技術を学び、制作を進める日々の中で、多くの人を巻き込みながら自分が舵をとることにしんどさを感じてしまって。
「自分には向いていないのでは」と思うようになりました。
そんな時、映像と同じくらい好きだった写真に改めて惹かれました。
写真なら、映像作品のように多くを動かす舵取りができなくても、自分の表現したいものが作れると考えたんです。
ーー実際に写真を初めてみて、どうでしたか?
映像は演者だけでなく、空間を作る多くの技術者やスタッフが必要です。
僕は人と関わること自体は好きなんですが、それだけ多くの技術者を動かす舵取りが当時はすごく重く感じていました。
写真を始めた時は、そのプレッシャーから少し解放されたような感覚でしたね。
でも今は、LYDIAの中で“みんなの個性や視点を持ち寄って一つの形をつくる”という動きを楽しめています。
模索しつつも、ようやく自分に合った環境に出会えたような気がしています。
「個人競技の団体戦」のようなチームで”今”を見る
ーー LYDIAの制作現場は、どんな雰囲気ですか?
クリエイティブチームは基本的に黙々と作業していますが、プロジェクトが動く時は、チームや肩書きに関係なく、全員で一気にアイデアを出し合う場になります。
「このクライアントのターゲットは?」「こういう雰囲気で撮影してみたい」みたいな会話が飛び交います。最初はスピード感に若干圧倒されましたが、今はそのテンポにもすっかり慣れてきましたね。
みんながそれぞれの得意分野で支え合っていて、「個人競技の団体戦」という言葉が一番しっくりきます。
ーー 確かに、オフィスでもその雰囲気を感じました。
特に美奈子さん(代表)は、想像するに常に3つくらいのことを同時に考えて動かれているんです。でも、同じスピードを他の人に求めるわけではなく、それぞれができることで支え合う文化があります。
僕は瞬発力がある方ではないので、ついていけない時もありますが、、、(笑)
そういう時は過去の案件を思い出して、「前はこうだったな」と整理したりしていますね。
ーー 映像制作の経験も活きているのでしょうか?
そうですね。学生の頃からSNSなどで勢いのあるキャストをリサーチするのが習慣になっていて、それが今、KOL(Key Opinion Leader)のキャスティングで役立っています。
フォロワー数だけでなく、発信内容のトーンやどんな層に響いているかをじっくり探った上で提案します。
たとえば、シンガポール発のブランド「Beyond the Vines」の日本1号店イベントでは、フォロワー数よりも、新鮮さとブランドの求める“センス”を重視しました。
感度が高くてこれから注目されそうな人を“1本釣り”する感覚ですね。
AIのレコメンドも活用しながら、これから光が当たりそうな人を日々チェックしています(笑)
「魂の勉強」がしたいから、ここにいる
ーー LYDIAで働く中で、どんな成長を感じていますか?
業務的なスキル、組織の中での昇進などより、“魂の勉強”ができる環境だと思っています。
美奈子さん(代表)やここで働くみんなを見ていると、シンプルに人として魅力的で、自分もそうありたいと思うんです。
30代半ばになって、これから40代・50代へと年齢を重ねていく中で、「去年より今年、今年より来年」と、少しずつでも自分をアップデートしていけたらと思っています。
役職よりも、人としての深みを磨いていきたいですね。
ーー 最後に、クリエイティブスタッフとして大切にしていることは?
撮影やイベント当日だけでなく、「前後の工程が一番大切」と美奈子さんはいつも言います。
マーケティングメンバーが拾ってきた“点”を、僕らクリエイティブが“線”につなげる。
その積み重ねが、クライアントはもちろん、一般の多くの方々からの評価につながった時、初めて「LYDIAとして価値を届けられた」と実感します。
取材を通して感じたのは、LYDIAのキラキラとした表面の裏にある、確かな“中身”でした。一人ひとりが深く考え、自分の役割を模索しながら挑戦を続けている。
今後も、他のメンバーのストーリーを通じて、LYDIAというチームのカルチャーを紐解いていきます。
その根っこにある価値観をもっと知りたい方は、ぜひ公式HPやSNSも覗いてみてください。
きっと、LYDIAの“本質”が見えてくるはずです。