【社員インタビュー #3】System Integrator(通称:SI)村井シニアチーフにインタビュー・・・SI業務について、メンバとの関係性について
こんにちは。北都システム編集部です。今回は医療・ヘルスケアグループでチームを束ねながら、自身もSIとして全国を飛びまわっている村井聖シニアチーフ(以下、村井SC)にインタビューしました。
―村井SCの業務内容について教えてください
お客様である全国の病院に対して
① 検体検査部門システム導入・保守・開発
② 電子カルテシステム導入
③ 医療機器連携システム導入・保守
④ お仕事ください。行脚。
SIの多くは①検体検査部門システムか②電子カルテシステム、どちらかに携わっています。
体制的に自分は両方見ていますが、自分自身はどちらかというと①検体検査部門システム導入・保守・開発を担当することが多いです。②電子カルテシステム導入の方も段々と体制ができ始めているので見守る形ですね。
―では検体検査部門システムのSI業務について教えてもらえますか?
まず①検体検査部門システムとは「患者の異常をすぐに把握したい」「検査結果を迅速に医師へ伝えたい」という臨床検査室のニーズを、効率よく処理することを可能にする業務システムです。我々は導入に関わりますが、SIの担当範囲は“何でも屋さん”。仕様調整以外にも開発することもあるし、クレーム対応もするし、24時間保守もします。業務内容(電子カルテシステム導入)次第では作業内容に違いがあるため、同じSIでも違いがあります。
また検体検査部門システムは病院全体ではなく1つの部門に導入するので、担当部署もお客様と密接な関係にあります。普段検査室の方々が一般業務をしている部屋を間借りしているので、お客様が会話している内容も聞こえるし、逆に自分たちが会話した内容も聞こえています(笑) 何かあったらお客様にすぐ声をかけて確認できる関係性です。
―出張はどのくらいのペースですか?移動が多く忙しい中、気分転換はどうしていますか?
月曜日:出社、火曜日~金曜日:出張先。が毎週(もしくは出張が隔週)というワークスタイルです。
家を空けることが多いので、各出張先の名物をお土産として家庭に納め、家庭円満に努めています(笑)
気分転換・・・昔は文庫で小説を読んでいましたが、今はスマホを触れるときは動画を見ています。YouTubeやTwitchでゲーム実況動画とか。スマホゲームで遊ぶこともありますが、飽きっぽいので色んなアプリを入れてちょっと遊んですぐ消して・・・っていうのが多いですね。モンストとかロマンシングサガは、長くスマホに入っています。
―自身も全国出張しながら、メンバの管理をするのは大変ではないですか?
メンバの管理はしていないです(笑)
もちろん定期報告やメール、会話で状況はおさえていますが、何かあったらアラームが出ているはずだしそれを期待しています。後は検体検査部門も電子カルテシステム部門も、若手メンバを見てくれるメンバが育っているのも大きいですね。
こうして主要なところだけ抑えておけば、「やる/やらない」、「危ない/危なくない」の状況判断もできます。基本的にはずっと主担当としてやってきたメンバの方が思い入れもあるので、任せることも大切だしむやみに口出ししないようにしています。
仮に何かあったとしても最終的にごめんなさいして、その時は自分やさらに上の渡邊GMが出ればいい話です。それが上の仕事というか。上が出て物事が収まれば、また担当が一生懸命すべきことをするだけです。
―メンバ同士、下の名前やあだ名で呼び合っていて仲がよさそうな印象です
自分も入った時から下の名前で呼ばれていました。かなり前から続いている文化です。今も新しいメンバが入ってきた時に「何て呼んだらいい?」って聞いて、嫌じゃなさそうなら下の名前やあだ名で呼びますね。もちろん親しみを込めて名字で呼ぶこともありますよ。お客様もそんな自分達のやりとりを耳にしているので、下の名前やあだ名で覚えていることもありました(笑)
―SIでよかったことは何ですか?
実際に自分たちが構築したものを目の前で使って、運用してもらっている様子を見られるのはSIだからこそです。お客様と一緒になって苦労しながら「ああでもない、こうでもない」とお客様が納得されるシステムを納品して使ってもらって、帰る時にお言葉をいただけたりしたらやりがいにつながります。
導入後にお客様の責任者に「ありがとう!」と握手を求められたり、最終日に袋いっぱいのお土産と共に見送られたりする経験はそうないのではないでしょうか。
人によっては泣いちゃうくらい、やりがいがあって面白い仕事です。
―最後にSIを目指す上で大切なことを教えてください
・好奇心旺盛であること。(わからないならわからないで教えてという姿勢)
・何事にも臆することがないこと。
・自分の意思をしっかり周りに表現できること。
・体が丈夫なこと。
SIに限らずどんな仕事も人と人との関わり合いなので、「気遣い・相手を尊重して仕事をすること」が大切だと思います。コミュニケーション1つとっても、「何を伝えたいのか・どうしたいのか」を伝えようと努力する気持ちや歩み寄る姿勢も1つの気遣いです。
SIを目指したい、出張の多い分野で仕事をしてみたいという人は上記どれでもいいので、これだというものを磨き上げてみてください。全国で名前を売ることができる素敵なSIになることが可能でしょう。
―インタビューを終えて
インタビューの終盤で、村井SCがSIになりたての頃の話に。
当時の上司が“仕事が出来てセンスの塊”と言える人で、負けん気で食らいついていったという日々を振り返っていました。今は逆に指導する側の村井SC。頼れる上司の下、若手が育っていくSIイズムの継承を感じたインタビューでした。