※掲載内容は2025年7月時点の情報です。
2025年7月、ライフネット生命の代表取締役社長を務めていた森亮介が、GO株式会社の執行役員CSO Co-CFO 経営戦略本部 本部長に就任しました。
自身が初期からのヘビーユーザーであったタクシーアプリ『GO』への愛着、サービスがまさに急拡大の局面にあること、そして、自身の強みを最大限に活かし「燃える瞬間」に立ち会えるという確信。これらが、入社の決断に至った大きな理由だと語ります。今回は、新任役員となる森の参画背景、これまでのキャリアで培った経営哲学、そしてモビリティの未来にかけるビジョンを聞きました。
森 亮介
執行役員 CSO Co-CFO 経営戦略本部 本部長
大学卒業後、2007年ゴールドマン・サックス証券株式会社入社。東京・ニューヨークの投資銀行部門においてM&Aや資金調達の財務アドバイザリー業務に従事。2012年にライフネット生命保険株式会社入社。企画部長、執行役員、取締役を経て2018年6月より代表取締役社長に就任。戦略提携と資本政策を通じて、成長加速を実現。2025年7月よりGO株式会社に入社し、執行役員 CSO Co-CFO 経営戦略本部 本部長に就任。
GOへの参画を決めた「3つの重なり」
── 今回のGO参画という大きな決断の背景にはどのような思いがあったのでしょうか?
森:実に13年ぶりとなる転職です。2012年にゴールドマン・サックス証券からライフネット生命保険へ移り、2025年7月1日、GOに執行役員 CSO Co-CFO 経営戦略本部 本部長として参画しました。
入社の決断の根底には、昔から変わらない私自身のスタンスがあります。それは「ユーザーとして愛用し応援しているプロダクトやサービスを提供する会社に参画し、自分ごととして経営課題にタックルしたい」というものです。実は、タクシーアプリ『GO』も初期から愛用してきました。ブランド名が『GO』になる以前から私の生活の一部であり、その利便性をまさに肌で感じていたのです。
そして今回、「心から好きなプロダクトであること」という個人的な愛着に加えて、「まさにこれから世の中に広がっていく事業フェーズであること」「自身の得意なアプローチが、今この瞬間に必要とされていること」、この3つの要素が完璧に重なりました。このタイミングこそが、私にとっての「燃える瞬間」であり、GOへの参画を決意させた最大の理由です。
──森さんの言う「燃える瞬間」とは?詳しく聞かせてください。
森: 私にとって「燃える瞬間」とは、いくつかパターンがありますが、やはり「難しい課題に直面したとき」が一番燃えます。
具体的には、既存の仕組みや、従来型のサービスと比較されて、「それは難しいのではないか」「そんなに上手くいかない」と言われるような領域に身を置いたときです。これは、前職のライフネット生命に入社した時も同様でした。当時は「変革困難な生命保険業界の常識を、根本から覆したい」という強い想いがありました。
GOでいうと、私自身は比較的早くから『GO』を利用し生活に取り入れてきましたが、世の中全体でみると、まだまだこれからというフェーズです。世の中に広く認知されていない新しい価値を、もっと多くの人に爆発的に普及させていく。
そして、『GO』はタクシーアプリとして始まりましたが、その先には「モビリティ」全般の大きな可能性があると感じています。実は、今年の初めに出張先のサンフランシスコで自動運転タクシーに乗車する機会があり、強烈な感動を覚えました。「この体験は、もっと世の中に広まるべきだ」と。その時の想いと、GOが目指す挑戦が強く重なったことも、私の心を突き動かす大きな要因となりました。実社会に深く導入するには困難もあるでしょうが、ここは腕の見せ所だと感じます。
「ファイナンス」と「アライアンス」。2つの強みで事業を拡大させる
── これまでのキャリアで培った強みは、GOでどのように活かせると考えていますか?
森: 私の強みは独特で「ファイナンス」と「アライアンス」、この2つだと認識しています。
私のバックグラウンドは、ファイナンス分野です。ゴールドマン・サックス証券では投資銀行部門でM&Aや資金調達の財務アドバイザリー業務を担当し、ライフネット生命保険に転職をしました。企業が成長の「方程式」を見出し、一気に事業を拡大・再生産していくフェーズにおいては、ファイナンス活用の積極性が、その後の成長スピードを決定的に左右すると考えています。
──「アライアンス」についても聞かせてください。
森:前職のライフネット生命は、業界としては生命保険業界に属しますが、企業としてのアイデンティティは「ネットサービスの会社」だと捉えています。
そして、ネットサービスの醍醐味は「接続性(コネクティビティ)」です。自分たちだけで全てを完結させるのではなく、外部と柔軟に連携しながらサービスの幅を広げていくアプローチによって価値を最大化できると考えています。アライアンスでは、協業によって生まれる利益の分配を適切に設計することが肝要であり、その手段として契約や資本関係を絡めることがあるため、ここでもファイナンスの知見が活きてくる。自分の貢献できる領域です。
GOという会社自体が大きくなり、他のプレイヤーや他の業界の境界領域にまで拡大してきているので、接続先が非常に増えていると感じていますね。アライアンスを通じてサービスを結びつけ急拡大させる。GOの事業ドメインを広げていくのも、私にとって非常に楽しみなことです。
── 「異業界への転職」とは捉えていらっしゃらないんですね。
森:そうですね、私の中では「ネットサービスの会社」から「ネットサービスの会社」に移るという感覚で、あまり違和感は感じていません。
むしろ、両者に共通しているのは「サービスの提供により、ユーザーのライフスタイルや価値観を変えていく」という点です。業界知識そのものよりも、顧客体験(UX)を重視し、ユーザー目線でこれまでの常識を変えていくことに挑戦したいと思っています。
「Jカーブ」を恐れないリーダーシップ
── 森さんがこれまでリーダーとして大事にしてきたことは何ですか?
森: 一番は「明るく、楽観的でいること」です。メンバーのモチベーションや原動力には、リーダーの楽観性は直結していると思います。
──その「楽観性」はどのように育まれたのでしょうか?
森: 難しい質問ではありますが、私は、自分とは全く異なるタイプの人をリスペクトすることで、楽観的になれる気がしています。
例えば、自分と違う性格、違うスキルを持つ人を見て「すごいな、自分にはできないな」と思う。そういう多様なバックグラウンドを持つメンバーがいるチームこそが、大きな成果を生むと思っています。だから、難しい課題に直面しても、「このメンバーであれば、チームワークを発揮することできっと突破口を開くことができるはず」と信じられる。この「周りの力を信じること」が、私の楽観性の根本かもしれませんね。
もう一つは、私自身、階層構造が強い組織で働いた経験がほとんどないということです。最初の職場はプロジェクトベースで仕事に取り組む、とてもフラットな組織でした。チームの各メンバーが専門性を持ち寄り、リスペクトし合いながら成果を出していく。そんな働き方が自分には合っていましたし、同様にGOでも同じ空気を感じています。
経営層や上位の役職者は役割であり、偉いとか優れているというわけではない。このようなフラットな組織観も、私の楽観性を支える一因かもしれません。
──これまでの経験で、特に印象に残っている出来事やエピソードがあれば教えてください。
森: 辛くもあり、嬉しくもあった経験ですが、自分がやりたいことや目指したい方向性を社内外に明確に打ち出したときのことです。
大きな方針変更を宣言すると、必ずしも全員が賛成するわけではなく、反対する人も多くいます。そこから毎日眠れないような本当に辛い時間がやってくる。しかし、一時的に業績や組織が落ち込むものの、「死の谷」を乗り越え、新しい仲間も加わり、再び浮上し始める瞬間。あれは自分の中で忘れられない体験です。
そして、大きな変革を成し遂げた組織は、大抵の場合、以前よりも高いステージへと到達できる。一時的に沈んでもより大きく飛躍する、まさに「Jカーブ」を描くのです。GOという新しい舞台でも、そういった「Jカーブ」を何度も創り出していきたいと思っています。
タクシーの次へ。社会を滑らかにする挑戦
──入社後に担う役割について、教えてください。
森: 私の担当範囲は、主にアライアンスとファイナンスの2つになります。この2つがあれば、私の感覚からすると、何でもできます。
具体的な話はまだ難しいですが、例えばサンフランシスコで感じたような「自動運転を商用化し、一般のユーザーにまで根付かせる」ということ一つ取っても、これから充実した日々が送れると確信しています。
──最後に、 GOの未来についての考えを聞かせてください。
森: GOはタクシーアプリ『GO』を起点として始まりましたが、私はモビリティ全般の課題解決に貢献できるポジションにいると考えています。
デジタルの世界であれ、物理的な世界であれ、世の中には「目詰まり」している場所が本当に多い。移動やモビリティは、その物理的な側面を担うサービスとして、世の中が抱える課題を解消し、社会をより滑らかにしていく役割があると思っています。
「目詰まり」とは、繋がるべきものが繋がっていなかったり、繋がるまでの摩擦が大きかったり、あるいはそういう手段があること自体を、多くのユーザーが知らなかったりする状態です。この「目詰まり」を解消していくことで、世の中のモノや情報、そして人はもっとスムーズに動くはずです。
GOは、そういうきっかけを与える非常に良いポジションにいます。もちろん一筋縄ではいかないでしょう。ですが、その困難さに挑むことが、GOで仕事をする面白さです。タクシーアプリを起点に、もっと多様な価値を生み出す企業へと事業を広げていきたいですね。
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