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私たちが開発している次世代AIドラレコサービス『DRIVE CHART』。
社会全体の課題である「交通事故の削減」を実現するために、タクシーに限らず、バスや物流トラック、営業車などにも搭載され多くの支持をいただいています。
今回は『DRIVE CHART』の開発に携わったサーバサイドエンジニアの佐藤と郡司(ぐんじ)が登場。2人はなぜMoTで活躍することになったのか。そして『DRIVE CHART』を通じて、どのような未来を描いているのか。社会的に意義のあるサービスの開発に取り組むエンジニアとしての誇り、そして志に迫ります。
エンジニアリングの力で、交通事故を減らしたい
ーお2人はどういう経緯でMoTで働くことになったのでしょう?
佐藤 和希 スマートドライビング事業部 システム開発部
佐藤:私の場合は、MoTではなく、前身のDeNAへ転職しました。それまではナビゲーションサービスの運営会社でエンジニアとして働いていたのですが、30歳を前に「自分のエンジニアとしての市場価値を確かめてみたい」と一念発起。転職活動を始めたところ、声をかけてくれたのがDeNAのオートモーティブ事業とヘルスケア事業でした。
当時、オートモーティブ事業はまさに黎明期。プロダクトはまだありませんでしたが、横浜市と手を組んで自動運転車の実証実験などを手がけているフェーズで、他にはないダイナミックなプロジェクトにチャレンジできる印象を抱きました。そして何より、今も変わらずに掲げている「交通事故を減らしたい」という強い想いに惹かれ、入社を決めました。
郡司 侑茂 スマートドライビング事業部 システム開発部
郡司:僕の場合は、自社サービスを開発していることが大きな理由です。これまでSI、コンサルティングファームとキャリアを歩んできて、お客さまからの要望に対してソリューションを提供するような働き方を経験したことはあったけれど、自分がつくったものを自分の意志で成長させていくようなことはできなかった。「“つくって終わり”ではなく、ニーズやトレンドに合わせてサービスをブラッシュアップさせるような働き方にチャレンジしたい」と思っていたところ、MoTを知りました。
もちろん他にもいくつか受けてはいたのですが、MoTを選ぶ決め手となったのは2つ。ひとつは、世の中の課題に対してエンジニア一人ひとりが意思を持って取り組んでいたこと。課題設定の段階からエンジニアが関わっており、裁量がある点を魅力に感じました。もうひとつは佐藤も話していましたが社会性の高いビジネスを手がけていた点。自分の開発したサービスが世の中の役に立てることは、エンジニアとして最大の喜びのひとつですからね。
ーお二人は、ご自身のどういった点に期待されていたと思いますか?
佐藤:近しい事業領域のサービス開発をしていた点は少なからずあると思いますが、フロントエンドエンジニアとして働いた経験があることが大きいと思います。当時、DeNAのオートモーティブ事業にはフロントエンドの技術を有したエンジニアがいなかったので……。
郡司:僕の場合は……なんでしょうね(笑)?
佐藤:郡司は、技術だけではなくマインドの部分も大きいです。前職、前々職で顧客とのやり取りを数多く経験してきているので責任感の強さ、プロジェクト推進力には確かなものがあります。技術力プラスアルファで総合的に評価されたのではないでしょうか。
郡司:確かに、そのあたりは僕もプライドを持って取り組んでいるところなので、評価してもらえたのであればすごく嬉しいです。実際、今も顧客とのやり取りを担当する機会が多いので。
チャレンジしたいことがあるなら、やっちゃおう
ー業務内容についての話が出ました。現在担当している業務について改めて教えてください。
佐藤:私は『DRIVE CHART』のサーバサイドとフロントエンドを両方担当しています。先ほどお話ししたようにもともとフロントエンドエンジニアだったのですが、ここ最近はサーバサイドにもチャレンジしていて。ハイブリッドな動き方をしています。
郡司:僕は主にサーバサイドの特に顧客向けに提供しているAPIを担当しています。ただ、単に手を動かして開発するだけではなく、仕様検討のフェーズから関わっている点が特徴です。ただ、僕も佐藤のように自分の領域を広げていきたいと思っていて。最近だとフロントエンドにも手を伸ばすために、準備している段階です。
ーお話を聞いていると、すごくチャレンジに寛容なカルチャーであることが伝わってきますね。
郡司:おっしゃる通りですね。チャレンジのしやすさはMoTのエンジニア組織における特徴のひとつですし、前職や前々職のような風土の会社にはない部分だと思います。サーバサイドエンジニアの僕が「フロントエンドもやってみたい」と言えること自体、すごく珍しいですよね。
佐藤:チャレンジに寛容な点は、エンジニアのキャリアだけではなく日々の業務においてもいえることだと思います。たとえば「こういう機能を提案・開発したい」という気持ちが芽生えたときに、すぐに相談できる環境が整っている。
先日私が個人的に地図を使ったGISという地理情報システムを開発し、進捗共有の場で「地図によるデータの可視化をしたいんですよね」と話したところ、あっという間に部署の垣根を超えて興味のある人たちが集まって、Slackのチャンネルがつくられて、雑談ベースで話が盛り上がったことがありました。私のようなWeb系のエンジニアだけではなく、AIのエンジニア、さらにはビジネスサイドのメンバーが隔てなく、やりたいことに手を挙げられる点は、ものすごく魅力的だし自慢できるポイントだと思います。
郡司:しかも知見のある人が揃っていますからね。わからないことがあっても気軽に相談できる。「何かやってみよう」となったときに企画書をガチガチに固めてから始めるよりも、アジャイル的に試行錯誤しながらプロジェクトを進めていける点は、すごく楽しいです。
「事故を減らしたい」という想いに応えたい
ー「社会性の高いサービスに携わっている」と実感できるのはどのようなときですか?
佐藤:事故の削減に貢献できていると感じられたときですね。『DRIVE CHART』は運転のスコア化ができるサービスなので、毎日お客さまへスコアが届いています。「今日の運転は何点ですよ」と。スコアが上がることは、危険な運転が減っていることとイコールですので。実際に『DRIVE CHART』の導入によって交通事故が減った結果も出ています。ひとりでも交通事故に遭う方が減っているのであれば、こんなに嬉しいことはありません。
郡司:僕からは少し違う視点でお答えさせてください。僕は、お客さまから要望や問い合わせが届いたとき、自分の手がけたサービスが世の中の役に立っていることを感じます。経験上、導入したシステムが使われないと、ユーザーからは全く音沙汰がないんです。「もっとこうしてほしい」といった要望が届くこと自体、使ってもらえている証拠だと思っていて。直接やり取りする機会は少ないですが「事故を減らしたい」と真剣に思っているユーザーの存在を感じられます。
ー逆に大変だと感じるのはどのあたりでしょうか?
佐藤:『DRIVE CHART』を導入いただいている多くのユーザーの要望にはきちんと耳を傾けつつ、すべてのユーザーがきちんとメリットを享受できるように改善していくことは難しいポイントだと思います。PdM的な役割ではありますが、ひとつの要望だけを聞くのではなく、全体最適化を図っていかなければならない点は特徴ですね。
郡司:確かにそうですね。前職では基本的に1社の顧客とやり取りしていたので、その会社の要望に応えることができればよいという側面がありました。ところが『DRIVE CHART』の場合は、業種によって要望が異なるので、一つひとつ判断していく必要があります。
ー最後に、今後『DRIVE CHART』をどのように成長させて、ご自身はどのような役割を担っていきたいと考えているのかを教えてください。
佐藤:正直、まだまだ改善の余地はあると思っています。たとえば、事故が多発しているエリアをわかりやすく伝えられるようにするなど、地図を使った“見せ方”の部分はもっと工夫していきたいですね。利用をうながすような魅力的な機能開発は、今後もどんどん続けていきたいと思います。
郡司:『DRIVE CHART』を事業者だけではなく、一般消費者も使うような未来を描いていきたいと思います。ドライバー同士が「あ、『DRIVE CHART』入れてるね」といったやりとりができるような。
そのためにはやはり自分自身も業務領域を拡張していかなければいけないと思っています。今後サービスが大きくなればいろいろな課題が出てきて、難しい判断を迫られる場面も増えてくるでしょう。そんなとき、自分の業務領域が狭いと最適な判断ができなくなってしまう可能性がある。そうならないためにも、サーバサイドとフロントエンドの垣根を超えて、『DRIVE CHART』に携わっていきたいと思います。MoTは、それができる組織ですから。