【COLEYO代表 川村より】
今回の記事は『タッチ』の講師・吉松美穂(元教員)。
座禅体験に食品サンプル作り、ボイスパーカッションに1人ピクニック。
「やってみたいこと」が無数に出てくる、好奇心が服を着て鼻歌まじりに歩いているような彼女が、なぜCOLEYOに来たのか。そして、COLEYOで何を見つけ、何をやろうとしているのか。赤裸々に話を聞きました。
吉松 美穂/studioあお(京都校)コース長
2022年4月入社。和歌山県出身。大学卒業後、茨城県で小学校教諭として4年間勤務COLEYO入社後は、体験型教室『タッチ』の講師や『プ活』のスタッフを経験し、公営教室『宇治市こども未来キャンパス』の教室長を務める。現在はstudioあお京都校『タッチ』コース長や育成担当として業務にあたる。
「数年後もワクワクできてる?」
中学生の頃から教員になることを目指し、その想いを叶えた。
小学校教員になって3年目。毎日の仕事は楽しかった。授業を工夫すれば生徒の反応が変わる。子どもたちの成長を間近で感じられる。充実感は確かにあった。
そんなある日、校長から声をかけられた。
「2年後の道徳授業の公開発表、担当してみないか?」
最初は素直に「おもしろそう!」と思った。
けれど時間を置いて考えたとき、ひとつの問いが浮かんだ。
「このまま働き続けて、数年後も今と同じワクワク感で仕事できているのかな?」
日々大切にしていたのは、「生徒が毎日ひとつでも“おもしろい”を感じられるように工夫し続けること」。
「国語の授業で赤いズボンの話が出てきたら、週末に実際に縫って作ってみたり。架空のキャラクターをつくって、物語仕立ての授業をしたり。決められたフォーマットはあっても、もっとおもしろくできるなら、そっちのほうがいいなって思ってました」
指導要領や過去のやり方をそのまま使えば労力も減らせるし、一定の成果にもつながりやすい。ただ、「そのほうが楽だけど、生徒にとっても自分としても、それだけじゃおもしろくない」とも考えていた。
教員としての「おもしろさ」
生徒が“おもしろい”と感じてくれるように、自分も“おもしろい”と思える工夫をしていく。
もともと「主任や主幹、教頭や校長に」というようなキャリアには興味がない。生徒たちの成長にかかわって、豊かな小学校時代をすごしてほしい。そこにかかわれることが純粋に楽しかった。
「それまでは目の前の授業をより良くすることや生徒たちの反応が、ただ楽しかったんです。そこで校長先生からの話を受けて考えてみると、これから何十年もずっと、今と同じワクワクの中だけでやっていくのかな?と思ったんです。
教員として3年目を迎えて、2年後を想像してみたときに、もっとワクワクすることが増えていたらうれしい。けれど、そういう未来は当時の私には想像できなくて。おもしろさの幅がもっと広がっていてほしいと感じたんです」
先輩の教員を見ていても、心のどこかで「教員にとって、アイデアや工夫を自由に考えるための時間が追いついていない」とも感じていた。
SNSで見つけた「変な財団」!?
仕事は楽しい。
でも、このまま何十年も続けていくのだろうか。
そんな気持ちを抱えたある夜、SNSで偶然目に入ったのが、COLEYOの『しっぱい財団』だった。
子どもたちが挑戦したいことを掲げ、クラウドファンディングで資金を集める。
成功だけでなく、しっぱいから学ぶことを価値にする教室。
「なんだこのおもしろい会社は!?」
画面に並ぶ事例を見て、心が一気に動いた。
「しっぱいするためにお金を集めるって、どんな発想なんだろうと思って。
今すぐ教室を見てみたい、って問い合わせメールを送りました」
数回のやりとりを経て、「一度、教室を見に来ませんか」と声がかかった。
「しっぱいを歓迎する教室」のリアル
見学当日に行われていたのは「エッグドロップ」。
高い場所から卵を落とし、割れずに着地させる方法を考える実験だ。
教室は、しっぱいを前提にした空気で満ちていた。生徒たちの表情、それを支えるスタッフの声かけ。やってみるからこそ、学びたい意欲が生まれる。
「『なんでだろう?』という疑問を深掘っていくところがとにかくおもしろかった。ここで働きたいなって、自然と思いました」
教員としての最後の1年
入社時期は当初、翌年4月の予定だった。ただ、吉松にはひとつの想いがあった。
「初めて担任した子たちが6年生になる年で。できることなら、卒業を見届けたかったんです」
それを伝えると、返ってきたのは意外な言葉だった。
「じゃあ、1年間準備して待っています」
「親にも友だちにも、“そんなのありえない!”って言われました(笑)」
小学校教員として過ごした最後の1年は、「本当に幸せだった」と振り返る。
そしてその時間があったからこそ、新しい一歩を踏み出す覚悟ができた。
「前提にとらわれることなく相談できる風土も、柔軟に”どうしていきたいか”を一緒に考えられる雰囲気もいいなと思い、1年経っても気持ちが揺らぐことなく転職することになりました」
ビジネスの世界で感じた戸惑い
2022年4月、COLEYOに入社。
『タッチ』の授業、『プ活』のスタッフ、プロジェクト管理。
これまでとはまったく違う環境だった。
「最初の半年は、焦りもありました。まだ一員になれていない気がして」
これまでの仕事とは違って、ビジネスとしての売上や目標数値があり、KPIやコンバージョンへの意識が求められる。仕事の進め方も勝手が違うこともあり、社内でのコミュニケーションに戸惑うことは何度もあった。
「公務員とは違う”会社”としての一面に触れるたびに悩ましさもありましたが、どんな打ち手を立てていくか、一緒に考え進めていけるのでギャップは少しずつ埋まっていきました。」
一方で1番感じた大きなギャップは人前で話すにあたっての”スタンス”であった。
「学校の先生の時はよくも悪くも『話を聞いてもらえること』が前提になっていました。ですが、民間に来て『話を聞いてもらうこと』がどれだけ重要で価値のあることか、実感するようになりました」
「しっぱいが多いのは当たり前。またトライして、次に活かせばいい」
その姿勢は、COLEYOそのものだった。
「どんどんしっぱいするところやねん」
公営教室宇治市こども未来キャンパスにて授業を始めたある日のこと。既存の生徒15人に加えて、新しく入った2人の生徒。
ワークが始まって数分、初めての場で緊張している2人の生徒に対して、慣れた生徒たちが何度も「しっぱいしてもいいんやで!」、「ここはどんどんしっぱいするところやねん」と声をかけている。
その光景を見て、「これが自分の求めていた環境」だと思えた。
「もちろん教員のときも“教室は間違えるところ”だと心がけていたし、それを伝えていたんですけど、大事なのって、その後に“やり直す時間がある”ことなんですよね。学校の現場では、どうしてもそこまで手が届かない部分もありました。
そういう意味で、今の仕事では【やってみる→失敗する→考える→もう一回やってみる】というサイクルができているので、生徒たちもそれが当たり前のことになっているんだな、と感じられたのは本当に印象的でした」
これは公立小で働いている時に、まさに子どもたちに確保してあげたかった時間だった。
主人公になれる子どもを増やす
「しっぱい 大歓迎。挑戦する人 最高。」
それが、COLEYO全体、生徒も社員も大事にしている文化のひとつ。
「営業というより、今はとにかく“これめっちゃおもしろいから!”って布教してる感覚です(笑)」
目指しているのは、どんな境遇の子でも体験を通して生み出したり、与えたりすることの喜びを感じられること。
「教育は、人生の可能性を増やすためのものだと信じています!」
▼COLEYOでは現在、一緒に働く仲間を募集しています!
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