皆さんこんにちは!Athena広報チームです。
当社で働く社員の仕事観や想いに迫るインタビュー企画、
第3弾は、AthenaのVPofEの松田さんに、創業ストーリーや事業への向き合い方などについてじっくりお話を伺いました。
目次
- Profile
- これまでのご経歴と現在の取り組みを教えてください。
- Athenaに入社した経緯を教えてください。
- 現在の担当業務と役割について教えてください。
- 仕事をする上で大切にしていることを教えてください。
- 仕事のやりがいについて教えてください。
- 最も成長を実感したプロジェクトや出来事は何ですか?
- どんな方と一緒に働きたいですか?
- エンジニアとしてAthenaで働く魅力と、PMとしての今後の目標について教えてください。
Profile
Vice President of Engineering(VPofE) 松田拓巳
京都大学出身。同学にて、人工知能研究会会長として活動。
上場AIベンチャーにて生成AI領域での研究開発やE資格サービスの開発を経験。
2023年12月に株式会社Athena Technologiesにジョイン。
これまでのご経歴と現在の取り組みを教えてください。
株式会社Athena Technologies VPofEの松田拓巳です。
2023年12月にAthena Technologiesに参画し、当初は主に開発タスクに従事していましたが、技術的な成果とイニシアチブの発揮が評価され、プロジェクトマネジメント(PM)業務を任されるようになりました。
Athenaに参画するまでの経歴として、AI開発ベンチャーにて、AIエンジニア向け講座の教材作成やスライド制作、模擬問題の設計を担当していました。それと同時に、複数のAI開発プロジェクトに関わり、実践を通じて技術的知見を体系的に深化させてきました。
Athenaに入社した経緯を教えてください。
最初のきっかけは、田中からの誘いでした。
Xで田中と知り合い、私がKaiRA(京都大学人工知能研究会)の会長を務めていたことに興味を持ってくれたようで、DMが送られてきました。それをきっかけに田中と話をするようになりました。
弊社の阿部と田中、それぞれの魅力に強く惹かれました。特にCEOの阿部は、技術力と論理的思考力が非常に高く、阿部のような才能豊かな人物が運営する会社なら、圧倒的な成長ができると確信し、入社することに決めました。その期待は今でも変わらず、全力でコミットしています。
現在の担当業務と役割について教えてください。
現在は主にプロジェクトマネジメント業務を担当しています。製造会社や食品メーカー、サービス業などのプロジェクトでPMを務めており、コードレビューや技術的な相談にも応じ、自ら手を動かして開発に参加することもあります。
具体的には、プロジェクト開発に必要なタスクを細分化し、開発メンバーが取り組みやすい形に整理したり、進捗を管理したりしています。また、クライアントとの打ち合わせや要件定義、認識のすり合わせ、ヒアリングも担当し、開発段階ではフィードバックをもらいながら改善を進めています。
役割としては、会社の資源を最大限に活用し、成功を最大化することを意識しています。
スタートアップという環境だからこそ、「人」「時間」「お金」「情報」を最適に配分し、効率的に運用する戦略的な視点が求められると実感しています。プロジェクトを進める中で、開発プロセスやチームのコミュニケーションなど、組織全体の課題が見えてくることも多く、そこで得られた知見を社内で共有し、ナレッジの蓄積や人材育成を通じて組織の成長に貢献することもPMの大事な役割だと考えています。
仕事をする上で大切にしていることを教えてください。
特にマネジメント業務では、開発時にコンピューターとの対話だけでなく、人間同士のコミュニケーションが重要になると考えています。認識齟齬が生じないように、タスクを割り当てる際には「なぜその作業をするのか」という背景や目的をしっかり説明するよう心がけています。
こうすることで、認識齟齬が起きにくくなるだけでなく、プロジェクト全体を意識しながら開発に取り組んでもらえるようになります。この点は、常に意識して取り組んでいます。
仕事のやりがいについて教えてください。
スタートアップならではの環境で、会社の仕組み作りにも携われる点に魅力を感じています。
もともとエンジニアとしての自分の原動力は、コードを書いたり理想のプロダクトを完成させることでした。しかし、AthenaでPMや組織づくりに関わる中で、技術を伸ばすことだけでなく、組織を改善し会社を成長させることにも楽しさややりがいを感じるようになりました。
エンジニアPMは、自身で技術的課題を解決するだけでなく、メンバーのスキルも高めていく必要があるため、開発メンバーよりも高い技術力が求められます。さらに、Athenaでは多様なプロジェクトに関わるため、幅広い技術スキルや常に新しい知識を吸収し続けることが要求されます。
そんな環境の中でPMとして取り組んでいくと、目の前の技術的課題だけでなく、組織の問題にも目が向くようになり、開発メンバーのコミュニケーション課題や開発プロセスの課題にも直面しました。エンジニアとして業務をしていたときにはなかなか意識しなかった観点から課題解決に取り組むことで、新たな視点や価値観を得ることができました。
最も成長を実感したプロジェクトや出来事は何ですか?
異なる形式の文書画像から指定フォーマットへのデータ抽出を行うプロジェクトです。
当初、深層学習モデルを一から構築する方針で進めていたのですが、予想以上に多くの課題に直面しました。まず、文書画像に含まれる文字が活字だけでなく手書き文字も混在しており、従来のOCR技術では精度が出ませんでした。さらに、文書のフォーマット自体も複雑で、固定されたレイアウトが存在せず、様々なパターンに対応する必要がありました。
これらの問題に四苦八苦し、モデルの精度向上に苦戦する日々が続きました。データの前処理やアノテーション作業に膨大な時間を費やしましたが、思うように結果が出ず、行き詰まりを感じることもありました。ちょうど開発と同時期に、高性能なマルチモーダルLLMが発表され、その能力に大きな可能性を感じました。そこで、思い切ってアプローチを転換し、このLLMを活用する方法を模索することにしました。
最終的にはこのLLMをベースとしたシステムを構築し、当初の目標を達成することができました。
どんな方と一緒に働きたいですか?
まず、スタートアップならではのスピード感を楽しんでくれる人が非常に良いかなと思っています。
またPMとしては、プロジェクトに対してオーナーシップを持って主体的に取り組める方が理想的ですね。
スタートアップなので、整ったマニュアルやルールがあるわけではなく、自分で考えて動くことが求められる環境です。そのため、オーナーシップを持って自律的に動ける方が適していると感じています。
加えて、エンジニアとして特に言えるのは、技術を楽しんで学べる方が良いなと思っています。私自身もそうなのですが、AIの勉強を始めたきっかけも「面白そうだな」という好奇心からでした。趣味の延長のような感覚で楽しみながら学び、成果を出すことができる人は、仕事自体も趣味のように捉えて取り組むことができるのではないかと思います。
技術を楽しんで学び続けることができる人、そうした人と一緒に働きたいなと思っています。
エンジニアとしてAthenaで働く魅力と、PMとしての今後の目標について教えてください。
まず社内には技術力の高い、非常に優秀なエンジニアが多く在籍している点が挙げられます。CEOの阿部をはじめ、技術的な知識や経験が豊富な方々から多くを学べる環境が整っていることが大きな魅力だと思っています。
また、事業として受託開発を行っているので、さまざまな会社の多様な課題を解決するプロジェクトに携わることができます。これにより、自分自身が幅広い分野の知識や経験を得られるだけでなく、多くの人の興味や関心をカバーできる環境だと感じています。
PMとしては、経験豊富な方の動きを参考にして、より良いマネジメントを目指したいと思っています。また、最終的にはPMがいなくてもプロジェクトが自立して回る体制を作り上げたいと考えています。そのために、メンバーが育つようなマネジメントを心がけていきたいです。