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【Employee introduction】吉川 美穂 / Miho Yoshikawa エクスペリエンスラボ本部 アートディレクター
今回は、アートディレクター・デザイナーとして活躍中の吉川さんをご紹介します。広告制作会社、フラワーデザイナーのアシスタントを経て、2017年にワントゥーテンへ入社した吉川さん。そんな吉川さんに、これまでの経歴や、今後目指したい姿を伺いました。ぜひ、最後までお読みください!
profile
1991年生まれ。埼玉県出身。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。広告制作会社でデザイナーとして勤務後、フラワーデザイナーのアシスタントとして従事。エンタメに関わる仕事をしたいと思い、2017年ワントゥーテンに入社。現在はグラフィックデザインを軸に、アートディレクション・デザインを担当。
Achievement
・AOAO SAPPORO (Art Director・Designer)
・Sanrio characters Dream!ng park(Designer)
・Beautiful Bangkok 2020 (Art Director・Designer)
etc.
現在の仕事内容について
現在、アートディレクター・デザイナーとして勤務しています。
グラフィックデザイナーとして入社し、現在は、キービジュアル作成や、ロゴデザイン、印刷物、デジタルコンテンツのUI作成、WEBなど様々なデザインに携わっています。
大学ではグラフィックを中心に学んでおりましたが、お花が好きで、フォトディレクションや空間美術にも興味があり、かなり異色な経歴ですが、フラワーデザイナーのアシスタントとして1年ほど勤務していました。花屋として市場で花を仕入れたり、配達業務などを行なう一方で、ショーウィンドウのディスプレイ装花や、お花を使った雑誌の撮影などにも立ち会いました。朝早かったり、体力的にきつい仕事も多かったのですが、お花を使った作品作りを通して、平面とは違ったものづくりを経験することができ、迫力のある空間を使った造形美術に魅了されていきました。
その中で、またデザインに携わりたいと思う気持ちが大きくなり、空間やデジタルなど様々なアプローチでものづくりをしているワントゥーテンで働いてみたいと思い入社に至りました。
心が動く瞬間をつくる、「体験コンテンツ」の楽しさ
ワントゥーテンに入社し、デザイナーとして、デジタルコンテンツ制作を学ぶ中で成長につながった事例をご紹介します。
まずひとつめは、2023年7月に開業した都市型水族館「AOAO SAPPORO」に常設されているデジタルコンテンツです。20mの壁と床を使った映像で見せる没入型の空間演出ということで、平面の畑でやってきた自分にとっては、ビジュアルをイメージするのにかなり苦戦しました。産みの苦しみも多かったのですが、チームやクライアントと数多くのアイデアを出し合いながら、なんとか形にすることができました。「AOAO CANVAS」というコンセプトを設定し、空間全体をキャンバスと捉え、海の世界の生き物たちが生き生きと生息する様子を描きたいと考えました。公開後は、子どもたちが楽しそうに走り回る姿や、その空間で団欒している人たちを見て、人々の心が動く瞬間を実感することができとても感動が大きかったことを覚えています。こうして生で人が感動する瞬間を見れるのも体験コンテンツの醍醐味なのかもしれないです。
ふたつめは、福岡の「BOSS E・ZO FUKUOKA」7階にオープンした「Sanrio characters Dream!ng park」です。私はキービジュアルの素案や、ロゴ、UIデザインなどグラフィック部分を担当しました。かわいい系のデザインは今まであまりチャレンジしたことがなく、自分にとって新たな試みでした。かわいい視点も多数求められる案件でしたので、素直な感覚を体験やデザインに取り入れてみたり、ただ単純にかわいいだけではない、子どもだけではなく大人の方にも楽しんでいただけるデザイントーンを探っていきました。この案件に携わったことで、デザインの引き出しがより増えましたし、空間とデジタルといった複合的なものをどうデザインでまとめるか、もっと取り組んでいきたいと思うきっかけになりました。
最後はBeautiful Bangkok 2020です。タイ・バンコクに拠点のある、MQDCが毎年実施している「Beautiful Bangkok 2020」のプロジェクトにデザイナーとして参加しました。このパビリオンは、鏡の屈折で映像が万華鏡のように映る構造で、実際に完成した空間は色鮮やかに変化します。現地の方にも数多く写真を撮って楽しんでいただけて、思い出に残るプロジェクトでした。
考え、悩みながら、オリジナリティのある表現を目指す
いつも考えすぎて、見失ってしまうこともあるのですが「直感的にかわいい、かっこいい!」と思ってもらえることを大切にしたいです。自分らしいデザインとは何かについて悩んでいることも多いのですが、その時に合ったコミュニケーションで喜んでもらえるデザインが、より体験やコンテンツを楽しくさせるのかなと感じています。そして、オリジナリティのある表現を諦めずに日々模索しています。
仕事以外では、K-POPにハマっていて、MVはもちろんのこと、グループのロゴや、アーティストフォト、アルバム一つの中でも、その一つひとつのデザインがものすごくかっこよくて、日々感化されています。いつか音楽系の案件にデザイナーとして関わってみるのが、私の夢の一つです。
以上、吉川さんのご紹介でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!