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商品開発記:「祁門紅茶」を手に入れる

 先日、台湾の提携農家から取り寄せた台湾茶・紅韻は、中国の「祁門」種と、インドの大葉種を掛け合わせた品種だ。今更ながら調べて知ったのだが、中国の祁門(キームン、キーマン)は、ダージリンなどと並んで世界三大紅茶のひとつに数えられる銘茶とのこと。

 そうなると、「紅韻」とぜひ比較してみたい!と思い立ったものの、近場のスーパー、また百貨店でも「祁門紅茶」は見つけられなかった。ということで、お茶の専門店ルピシアに問い合わせたのだが、やはり最寄り店舗には店頭在庫がなく取り寄せになった。

 数日待ってようやく届いたルピシアの「祁門紅茶 特級」をさっそく淹れてみる。烏龍茶のような香りと、シブ味の少ない爽やかな口当たりは、子に当たる「紅韻」にたしかに受け継がれていると思った。紅韻はキームンに輪をかけて香りが濃厚で、更に渋みが和らいでいるので、いわゆる紅茶が苦手な人にも飲みやすい紅茶だと言える。

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