技術だけでは、グローバルプロジェクトは動かせない
イギリスのシステムを日本に適用するプロジェクトで、印象に残るエンジニアに出会いました。
英語が堪能で、ビジネスも理解している。
システムについて質問すれば、その場でスクリプトを実行する。
データベースの構造も説明できる。
ネットワークについても教えてくれる。
さらに、日本側とイギリス側の間に立ち、技術的な内容だけでなく、ビジネス上の意図までつないでいく。
最初は、
「この人、いったい何者なんだ?」
と思いました。
https://aontechblog.blogspot.com/2026/08/blog-post_13.html
「すごいですね」に返ってきた言葉
あるとき、
「何でもできますね。すごいですね」
と伝えました。
すると、彼は笑って、
「いや、何でも屋なんで。結構つらいですよ」
と答えました。
その言葉が、とても印象に残っています。
グローバルなITプロジェクトでは、専門領域だけを担当していれば終わる仕事は多くありません。
日本のビジネス要件を理解する。
海外チームに伝える。
返ってきた技術的な説明を理解する。
日本側のシステムにどう適用するか考える。
必要なら自分で検証する。
そして、チームに説明する。
気がつけば、
ビジネス、IT、実装、コミュニケーション、そして英語。
すべてが仕事になります。
エンジニアの仕事は「コードを書く」だけではない
私たちが大切にしたいのは、技術そのものだけではありません。
「なぜ、このシステムが必要なのか?」
「誰のために作るのか?」
「現場ではどう使われるのか?」
そこまで考えて、初めて技術が価値になります。
だからこそ、専門領域を深める一方で、その隣にある領域にも興味を持つ。
データベースが分かれば、ネットワークにも興味を持つ。
システムが分かれば、ビジネスにも踏み込む。
日本の事情が分かれば、海外の考え方も理解する。
そんな姿勢が、プロジェクトを前に進める力になります。
「何でも屋」を楽しめるチームへ
もちろん、一人ですべてを背負わせることが正解ではありません。
「何でもできるから、何でも任せよう」
では、優秀な人ほど疲弊してしまいます。
大切なのは、横断的に動ける人の価値を認めながら、チームで支えること。
そして、
「専門外だからやらない」
ではなく、
「まず理解してみよう」
という姿勢を持つこと。
それが、これからのITプロジェクトには必要だと思います。
一緒に「その先」を目指したい
フルスタックエンジニアの、その先。
ビジネスも理解する。
技術も理解する。
実装もする。
人と人をつなぐ。
そんな「何でも屋」は、決して何でも中途半端にできる人ではありません。
問題を解決するためなら、領域の壁を越えられる人です。
そんな人たちと一緒に、技術だけでは解決できない問題に挑戦していきたい。
専門性を武器にしながら、専門領域の壁を越えていく。
そんなエンジニア文化を、これからも大切にしていきたいと思います。
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