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VP(Venture Philanthropy)とは

VP (Venture Philanthropy) ベンチャーフィランソロピー について

VPの定義?などは、別のページ (例えば、https://svw-akazawa.com/social-finance/about-vp
などに譲るとして、

私はここ数年、 社会プランのひな型として、

つまり、

・政治的な意思決定 と 
・経済活動上の意思決定 とを

融合させるフレームとして、 VPに注目してきました。

政治的な意思決定は、
その社会の「存続」を目的としており、
そのために社会を健全な状態に維持するのが使命ですが、
現行システム上では往々にして 経済的利害と衝突する、という
アホな…(失礼)
おかしな状況になる

だって、安心して暮らせる社会を壊してでも経済活動を優先するって、

自殺行為としか思えないのに。

少し考えれば、小中学生でもわかるのに。

社会学などで今まで言われてきたように、
政治的利点と沿った方向での経済活動に、
もっとインセンティブをつけるようにする(これもまた、政治的意思決定)
そうすると、社会問題ももう少し改善されるのではないか

というような意見もありますが、

現行の政治システムは、システム内部での複雑化・不明瞭化が著しく、
誰にも責任が取れないようなことばかりが採択されていて、
この状態で、また、インセンティブとか難しい課題を こなせるのか、非常に不安であるのと同時に、

現代民主主義では、そもそも、意思決定機構が メンバーからあまりにも遠すぎます…

それにしても、上から言われないとできないの?と思う。

なので、

それよりはだいぶ洗練された方法として、
私はVP的な発想(VPとは呼べないものも含めて、そのような方法論)に
活路を見出しているのです。

端的に言うと、VP的な発想を より多くの企業に営業したいため、
どのようなアプローチがあるかを研究しています。

VP的な思考回路が広がりを見せるのは、しかし
実は時間の問題だとも思っています。

ある時点から、それはもう、急速に広がるでしょう。

その理由は、
現行ビジネス指標の一つ、「効率」(私はこれは、すでにオワコンだと見ています)
を考える時、要素としては「仕事量」と「時間」ということになりますが、

この「時間」という概念を、人類はもうすぐ乗り越えてしまうと思われるからです。

さらにその理由ですが、
一つには、現行システムの「終わり」が見えてきており、その「終わり」を回避するためには、
「時間」という制約をどうにかしないとならないから。
(時間を有限と捉えてしまうと、「終わり」は決して回避できないことになります)

これは、必要に迫られて超越する(あるいは、超越できた者だけが、終りを回避できる)
ということ。

もう一つは、それが人類進化の唯一の方向性だから。
「仕方なく」ではなく、「積極的に」そちらの方向を目指す経済活動体が出現して、
やがてそれがトレンドになるでしょう、という予測。

多少なりとも「想像力」のあるリーダーたちは、
先見の明で、こちらの道を選ぶと思っています。

迷路を、高みから見ることができれば、
あっち(行き止まり)には行かない…

現状では、もしVP的方向性の投資を促したい場合、
以下のような面白い展開にならざるを得ません。

まず、VP的先行投資に興味を持ってもらうためには、
投資家が、
儲かった「先」に、理想的な社会を まざまざとビジュアル化
できなくてはならない

つまり投資家サイドに 明確な 社会的ビジョン を必要とする
このためには、投資を決める側の内面的質の高さを引き上げ、そして維持する
というコンサル的仕事が必要になる

そしてこれを営業で実践するためには、なんと、
営業する自己の精進潔斎が不可欠となる…という すごいお話。

この営業ができるようになるためには、
半端ない自己の鍛錬が欠かせない

非常に面白い!


ウェブボットWebBot の ボッグスライフbogslife (BOGS:Beyond Ordinary/Old Government Systems)  と ベンチャーフィランソロピー

WebBotとは:https://blog.liquid.com/ja/glossary/webbot/ より

webbotとは、1997年に開発されたビッグデータを利用した情報収集分析プログラムをさします。

マイクロソフト社にかつて所属していたコンサルタント、クリフ・ハイ氏と、サポートしているジョージ・ユーロ氏が開発者です。
もともとは株式市場の価格変動についての予測を目的として開発されましたが、現在は仮想通貨の価格変動予測にも利用されています。

webbotの解析対象は言語です。
ウェブ上に存在する掲示板やブログ、ツイッターなどのSNSなどに含まれた不特定多数の発言を、「スパイダー」と呼ばれる言語収集用のソフトウェアを使って収集します。そして感情に関するキーワードをピックアップしてアルゴリズムで測定処理を行い、客観的な価格変動やその傾向を分析した結果をもとに数値化して未来の出来事を予測します。 ピックアップするのは約30万語のキーワードで、集団心理がどう変化しているのかを分析しているとされています。


「発言・記述=思考・感情」である、ということを前提条件としてしまっている点、 いかにもアメリカ人らしい発想ですが、 興味深い視点でもあります。 実際はそれ程単純ではないにせよ、思考が現実に先行しているかもしれないということは、 今ではそこそこ科学的に証明されつつありますので。

WebBotは、今でこそビットコインなどの仮想通貨の市場予測ツールとして注目されていますが、 10年ほど前は、その奇妙な「未来予測・予言」のような分析結果が 経済とは別の領域で注目されていたものでした。

WebBot の当たる確率がどうのこうの、というのは、実はあまり重要な問題ではなく、
(経済指標として仕事でご利用の方々にとっては切実な問題かもしれないですが)
WebBotには、多少なりとも量子力学的な意味合いが含まれている、そちらの方が重要でしょう。

さて、

2009年頃、このWebBotの解析結果レポートで頻繁に述べられていた近未来のライフスタイル、
「ボッグスライフ *bogslife」 *BOGS:Beyond Ordinary/Old Government Systems

ボッグスライフとは、どのような暮らし方なのでしょうか。

ボッグスライフを紹介しているブログ記事は、ごく少数ですが検索するとまだ出てきます。

しかし、ボッグスライフという次世代のライフスタイル予測の真価を明確に説明しているものはありません。

ボッグスライフというのは、

社会システム論で言うところの(既存)システムからの「脱出」

なのです。

例えが良いかどうかわかりませんが、経済を、大勢の人が参加している「ゲーム」だとしましょう。
しかし、あまりにも分が悪い参加者は、「このゲーム、降りた」といって、やめていくかもしれません。子供がよくやっていますよね、いち抜けたって。

今まで、このゲームを降りる人が少なかったのは、

ゲーム主催者側の努力(例えば「負け組」というような言葉で、ゲーム逸脱者を揶揄して、自分はああはなりたくない、という見せしめ効果を狙い、マスコミで流す、とか)

参加者側にしてみれば、長年の教育の「おかげ」で、
「このゲームの外には何もない(死を意味する)」
という認識が定着していたため、
「やめたら、死んじゃう」
こうなると、このゲームから降りるわけにはいかなくなるわけです。

ですが、まあ、色々な状況が重なって、
経緯はどうでも良いのですが、
今現在、人々は「このゲームはどうやら”唯一のゲーム”ではなさそうだ」
ということに気づき始めているのです。

これを「ヤバイ」状況と見るか、
「当然でしょ」と思うか、

「ヤバイ」というのは、つまり、
言い方は悪いのですが、カモが減る という意味で、
現在の「勝ち組」の方々にとっては 恐怖でしょう。

社会システムというのは、
そのシステムをシステムたらしめている「ルール」を
シェアして尊重する・あるいは妄信する参加者が、
一定数以上いて、はじめて成立するのです。

ですから、
子供が「いち抜けた」「にー抜けた」となって、
誰もいなくなったら、
そこまで一人勝ちだった子は、
この楽しいゲームを続けられない、
当然ですが、「勝ち」の意味が消滅している
もう、おうちに帰るしかない
わけです。

だからゲーム主催者や勝ち組は、うまいことやらないといけない。

ですが、まあ、
それは続かない話というものです。

まず、不登校児が急速に増えている(システムルール修得の拒否=取り込み側からみれば、取り込み失敗)

そもそも現在のような熾烈な社会に馴染めない、という人々も増えている(発達障害など)

これらは別に「偶然」増えているわけではなく、
現代社会システムの限界
が表面化しているということにほかなりません。

発達障害も、少数のうちは「障害」などと処理されてしまいますが、
間もなく、過半数を超える勢いで増えていくはずで、
(定義自体があいまいなので、そう言えるのです、
つまり、そもそもがラベリングだということです。
あってないような定義、システム側の都合で名付けているだけです)

そうなると「マジョリティ」となります。

そちらが多数派。

そちらが「普通」。

その状態では、既存のルールでのゲームは 続けられません。

それでもシステムは、どうにかして「続けよう」とするでしょうが、
参加者が次々と脱落(あるいは脱退)していけば、
このゲームの面白みは目に見えて減ってしまうのです。

長くなりましたが、

これが、WebBot上でレポートされていた
bogslife ボッグスライフ
の真髄です。

「いつ」起きるか、正確には予測できませんが、

それは「必ず」起きます。

そして、ボッグスライフの発展が、
ベンチャーフィランソロピーを裏側から支えることになります。

パラダイムシフトは、こうして、
システムの内側と外側の、両面から進行し、
既存のシステム(とそれを支えるルール・価値観)が崩壊する

ことにより起こるのです。