人が整えば数字はついてくる、なんて本当は言い訳かもしれない
以前、24時間営業のインターネットカフェで店舗責任者をしていました。
アルバイトスタッフは常時20〜40人ほど。
時間帯も働き方もバラバラで、正直すべてを管理することなんてできない状況でした。
一時期は社員が自分ひとりというタイミングもあり、
「目が行き届かない」という現実とずっと向き合っていました。
当時の会社は数字には比較的寛容でしたが、
人件費に関してはかなりシビアでした。
離脱が続けば採用と育成のコストがかかり、
現場の負担も増える。そんな状態は避けたいと思っていました。
ただ、管理を強化しようとはあまり思いませんでした。
理由は単純で、
自分自身が楽しく働きたかったからです。
どうすれば、周りもやりがいを持って働けるだろう。
そう考えたときに出てきた答えが、
「この職場をスタッフの居場所の一つにできないか」というものでした。
存在を認めること。
何気ない声掛けを大切にすること。
コミュニケーションも店長の仕事だと割り切って、公言していました。
すると、少しずつ変化が起きました。
定着率が上がり、
自発的に動いてくれる人が増え、
自分がいない時間帯でも前向きに仕事が回るようになりました。
認められたスタッフが、次は下のメンバーを認めてくれる。
不満や課題があれば、代わりに代弁してくれる人も現れました。
結果として人件費は安定し、数字も後からついてきました。
だから今、「人が整えば数字はついてくる」と言えるのかもしれません。
でも正直に言うと、これは当時から掲げていた信念ではなく、
あとから振り返って意味付けしているだけの部分もあります。
なんなら数字だけを追っていたくないという自分のワガママに対する言い訳でもあったかも。
そもそもの動機は、
嫌われたくないとか、
自分の居場所も守りたいとか、
そんな個人的な感覚から始まっていました。
だから、これが正解だったとも思っていません。
状況が変われば、違う答えを選んでいたかもしれない。
ただ一つ言えるのは、
自分も周りも少し楽しく働ける環境をつくりたいと思ったことは、
今でも変わらない軸になっています。