【提言実現】保育園でのこども食堂開催が可能に!
嬉しいニュースです!!
小倉大臣がTwitterで、「保育所を活用した子ども食堂」ができることを発信してくれました!
https://twitter.com/masanobu_ogura/status/1658013805920817152
保育園で子ども食堂をやりたいのに、自治体から実施の許可をもらえずに困っている園や民間団体にとって、これは朗報です!
【子ども食堂=地域社会のインフラ】
まず言っておきたいのが、「子ども食堂」は何も「食事を満足に食べられない子ども」のためだけのものじゃない、ということ。
全国の子ども食堂を支援する「認定NPO法人むすびえ」さんは、子ども食堂を「子どもが一人でも行ける無料または低額の食堂」と定義しています。
・「子ども専用食堂」ではありません。
・こども食堂の多くが、経済的に厳しい家庭の子も、そうでない子も、子どもも高齢者も、誰もが参加できる状態で「どなたでもどうぞ」と運営されている実態を、早く多くの方たちに知ってもらいたいと考えています。
認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ HPより(太字筆者)※1
当初は子どもの「孤食」や貧困の支援として始まった子ども食堂ですが、今や保護者や地域住民もアクセスできる、地域社会のインフラになっています。
「WAM NET」より ※2
【子育て支援効果①保護者の「家事負担」軽減】
だって僕たちが普段接するママやパパ…
本当~~~に忙しいです。
早起きして家事をして、子どもの世話をして、保育園に預けて、1日全力で働いて、帰ったらまた子どもの世話をして…
息つく暇もありません。
子どもにとって栄養バランスの良い食事が大切なんて、百も承知!
それでも体力・気力がついて行かず、食事づくりに手をかけられないこともありますよね。
「食事を作っている間、子どもを待たせるのが心苦しい」という声も聞きます。
家庭的な食事を親子で食べられる場所、求めている家庭は多いんじゃないかと思っています。
【子育て支援効果②「孤育て」解消】
子育て中の保護者が感じるストレスは、家事負担だけではありません。
精神的な孤独感・孤立感も大きな問題です。
専業主婦(夫)家庭は1日中家で子どもと2人きりになりがちですし、保育園に通園していても保育士や他の保護者とゆっくり話す時間が持てない保護者はたくさんいます。
「誰かと気軽に子育ての話がしたい」
「育児の悩みを相談したい」
「大人と会話したい」
そんな悩みを持つパパ・ママにとって、こども食堂は他の子育て家庭や地域の住民たちと繋がる絶好の機会になります。
【保育園は子ども食堂開催場所に最適】
子ども食堂の重要性は分かった。でもなんで保育園で?
という方!理由をご説明します。
1番大きな理由は、子どもにとって安全な環境であることです。
こどもが転んでも怪我をしないようなクッションフロアや角のない机など、「子どもが安全に過ごす」ことを前提とした環境だからこそ、親子が安心して時間を過ごすことができます。
2点目は、親子にとってのアクセスのしやすさです。
在園児家庭はもちろん、地域の子育て家庭にとっても「近所の保育園」という存在は比較的ハードルが低く、足を運びやすいはずです。
3点目は単純、場所が空いているからです。
僕は、平日夜や休日の保育園は「空気を預かってる」とよく言っています。
現在アイドリングしている保育所内スペースの活用先としても、子ども食堂はぴったりなんです!
これだけの条件が揃っていても、保育園での子ども食堂が進まなかった要因は1つ。
自治体によっては、「保育園として作っているんだから、目的外使用にあたる!」とNGが出ていたんです。
今回の小倉大臣の発信とその根拠として示された通知※によって、自治体が、保育園子ども食堂の実施を認めてくれるようになれば、本当に嬉しいっ!
※保育所等におけるインクルーシブ保育に関する留意事項等について(通知)
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/443408.pdf
【「地域で子どもを育てる」未来に向けて】
実は僕たちフローレンスは、この通知が出る前から自分たちの保育園で独自に「保育園子ども食堂」を実施してきました。
結果は僕の予想を超える大反響。
開催のたび、地域のたくさんの親子が利用してくれています。
もっともっとこの取り組みを広げたい。
たくさんの地域住民が子どもたちを見守り、子育てをサポートしあう場所を作りたい。
そして、保育園が単に保育のみをする場所ではなく、地域の総合児童福祉施設へと多機能化していく。
その目標に向け、今回の通知は大きな一歩です。
この取り組みに賛同いただいた全国の保育園のみなさん、一緒に「保育園のこども食堂」を広めていきましょう!
最後に、
現場の声に真摯に耳を傾け、こどもたちのために保育園子ども食堂を後押ししてくださった小倉大臣、河野大臣、小林史明議員等、たくさんの議員さん、そしてこども家庭庁保育課長さん、本当にありがとうございます!
※1認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえHP