こんにちは!高橋一大です。
冬の澄んだ空気が満ちる早朝に近所の公園を歩いていたとき足元でサクッと心地よい音が響くのを感じました。ふと地面に視線を落としてみると固く湿った土を押し上げるようにして細く透明な氷の結晶が幾重にも生え揃っている様子を目にしました。一見するとただ冬の寒さによって凍りついた土の塊に過ぎませんがその足元には目に見えない水と土が織りなす極めて精妙で力強いしくみが隠されています。
この地面を押し上げる結晶をじっくりと観察してみると地中の水分が微細な隙間を伝って上に吸い上げられ地表の冷気と触れ合うことで少しずつ成長していくことに気づかされます。氷の針は一本一本土の粒をしっかりと支え上げながらまっすぐに上を目指して伸びていきます。小さな結晶が何千本も寄り集まることで冷たく重い土の層を持ち上げるほどの巨大な力へと変化していく様子は自然が生み出す構造の美しさと力強さを物語っています。
この構造の成り立ちを見つめていると私たちが日々の仕事やものづくりにおいて築き上げていくチームワークやプロジェクトの進行にもまったく同じような原則が存在しているのではないかと強く感じます。大きな成果や形ある成果物は目立つ表面の部分だけで成り立っているわけではありません。目に見えない地道な準備や小さな対話の積み重ねといった個々の要素が隙間なく噛み合い支え合うことで初めて全体をしっかりと押し上げる揺るぎない基盤が形成されるのです。
日々の業務や新たな挑戦の中で足元が不確かに思えたり進むべき道に迷ったりしたときはこの地中で静かに形成される強固な柱のことを思い出してみてください。ひとつひとつの小さな要素を丁寧に整え目に見えない部分の結びつきを大切に育んでいくことで私たちはどんなに重い課題であっても静かに押し上げて前進させることができるはずです。朝の冷気に包まれた公園で踏みしめた足元の感触を思い返しながらそんなことを深く考えていました。