ひとりじゃなかったと気づけた時間
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私はうつ病の治療のため、1月から3月まで精神科の隔離病棟で過ごしました。
入院前は、心身の限界が重なり、世界がどんどん狭くなっていくような感覚がありました。
けれど、病棟で出会った人たちとの時間が、その閉じた世界を少しずつ開いてくれました。
同じように苦しんでいる人、言葉にできない痛みを抱えている人、
それでも毎日をなんとか乗り越えようとしている人。
彼らと過ごす中で、私は初めて
「自分はひとりじゃなかった」
と心の底から感じることができました。
病棟のレクリエーションや、何気ない会話、
誰かが落ち込んでいる時にそっと隣に座るだけの時間。
そうした小さなつながりが、私にとっては大きな支えでした。
その空間には、社会の中ではなかなか見えない“人の弱さ”と“優しさ”が確かに存在していました。
退院の日、出口で6人もの仲間が見送りに来てくれました。
あの光景を見た瞬間、胸の奥が熱くなり、
その場に立っているだけで涙がこぼれそうになりました。
彼らとのつながりは、今も私の中で静かに息づいています。
この経験を通して、私は人との関わりの大切さを深く知りました。
誰かの痛みに寄り添うこと、
自分の弱さを隠さずにいられる場所があること、
そして、つながりが人を立ち上がらせる力になること。
今は体調も回復し、あの時に支えてくれた人たちへの感謝を胸に、
自分のペースで社会に貢献していきたいと考えています。