ガラスのコップと夜明けの熱気球
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こんにちは!柿原格です。
机の上に置かれた透明なガラスのコップを見つめていると、そこには何も入っていないように見えて、実は部屋の空気や柔らかな光がなみなみと満たされていることに気づかされます。 コップの役割は、ただそこにある液体を受け止めることだけではありません。 その透明な器を通して、周囲の景色が少しだけ歪んで見えたり、光が美しく反射したりするその変化の中にこそ、本当の存在理由があるような気がするのです。
ビジネスや組織の運営に関わる中で、私はいつもこのガラスのコップのような存在でありたいと考えてきました。 多くの企業がデータという無機質な数字を集め、それを分析して正解を導き出そうと躍起になっています。 しかし、数字という中身だけを見ていても、それを包み込んでいる組織の空気や、働く人々の本当の想いという器が見えてこなければ、本質的な価値は生まれません。 私は広告代理店と事業会社という異なる立場を経験する中で、この目に見えない器の形を丁寧に整えることの重要性を学んできました。
その器の中に注ぎ込むべき本当の熱量を象徴するのが、もう一つのモチーフである夜明けの熱気球です。
まだ薄暗い早朝の草原で、熱気球に火が灯される瞬間を想像してみてください。 冷たい空気の中でゴォという音とともに炎が燃え上がると、しぼんでいた大きな風船がゆっくりと息を吹き返し、やがて大空へと浮かび上がっていきます。 あの炎がもたらす圧倒的な熱量と、上空から街全体を広く見渡すことのできる大きな視点。 これこそが、激しい変化の時代を生き抜くために組織が必要としている前進する力そのものです。
外部からきれいな正論を語るだけのアドバイザーでは、この熱気球に火を灯すことはできません。 組織の内側に入り込み、現場のメンバーと同じ冷たい空気を吸いながら、ともに炎を燃え立たせるような強い当当事者意識が求められます。 ガラスのコップのように誠実で透明な視点を持ちながら、同時に夜明けの熱気球のような情熱を持って組織の成長に伴走すること。
冷徹な分析眼で市場の動きを捉えつつも、そこに働く人間の体温を決して忘れないようにしたいのです。 仕組みを整えることと、そこに命を吹き込むこと。 この二つが美しく重なり合ったときに初めて、その企業にしか作れない息の長いブランドが育ち始めます。 これからも私は、透明な器として組織の課題をまっすぐに受け止めながら、空へと高く舞い上がる熱い意志をともに育てていきたいと考えています。