当事者意識が未来のブランドを育てる
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こんにちは!柿原格です。
真っ暗な夜の海を静かに照らし続ける灯台の光を見つめていると、私はいつも仕事の本質について深く考えてしまいます。灯台は自ら動くことはありませんが、遠く離れた船に確実な進路を示し、安全な航海を支える重要な役割を持っています。ビジネスにおけるマーケティングも、企業が迷わずに進むべき方向を照らし出す光のような存在であるべきだと考えています。
現代の市場は流行の移り変わりが非常に激しく、多くの企業が新しい手法に飛びついては消費され、疲弊していく姿を何度も見てきました。日々の広告の数値管理や目の前の成果に追われるあまり、本来届けるべき本質的な価値を見失ってしまうケースは少なくありません。そんな中で私が大切にしているのは、一過性のブームに流されない、長く愛されるブランドを構築する視点です。
例えば、小さな引き出しに大切にしまってある真鍮のブローチのことを想像してみてください。私たちは単に金属の飾りを買っているのではなく、それを身につけたときの自分の誇らしさや、少しだけ特別な気分になれる日常の彩りを買っています。実は商品やサービスを売るということも、これと全く同じです。顧客が本当に求めているのは、製品のスペックそのものではなく、手に入れた先にある感情の動きや快適な未来の姿なのです。
私はこれまで、広告代理店での戦略立案という支援側の立場と、事業会社でのブランド運営という当事者の立場の両方からマーケティングに深く携わってきました。多種多様な業界のプロモーションを最適化し、自社ブランドのマネージャーとして前年比の大幅な売上成長を達成した実績もあります。この二つの異なる視点を持てたからこそ、徹底したリサーチに基づき、勝てる市場とペルソナを明確にする重要性がよく分かります。
まるで丁寧に編み込まれたハンモックが、使う人に極上の心地よさと安心感をもたらすように、ほんの少しの切り口の違いや、ターゲット設定の工夫が、停滞していた事業を劇的に成長させることがあります。大切なのは、競合と同じ場所で同じ戦い方をするのではなく、自社にしか提供できない独自の価値を言語化し、可視化することです。
フリーランスの顧問として複数企業の支援を行っている今、私は単なる作業の代行ではなく、組織の内側にいるような当事者意識を持って日々クライアントと向き合っています。何をすべきかという最上流の工程から一緒に悩み、伴走する良きパートナーでありたい。数字の向こう側にある人間の心理を丁寧に見つめ直すことで、きっと新しい道が開けるはずです。