この業界で学んだこと──「技術は、人の想いを形にする言語」
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この業界で学んだこと──「技術は、人の想いを形にする言語」
私がエンジニアとしてこの業界に足を踏み入れたのは、まだインターネット黎明期の頃でした。
当時は「どうすれば動くか」を考えることで精一杯でしたが、今振り返ると、技術を学ぶということは「仕組みを理解する」だけでなく、「人の想いを形にする力を身につける」ことだったと感じます。
■ 技術の本質は「道具」ではなく「表現」
プログラミング言語やフレームワークは次々に変わります。
PHP、Java、Python、そして近年ではクラウドネイティブやAI技術が主流になりました。
けれども、どんな時代でも変わらないのは、「何を実現したいのか」という意図です。
エンジニアリングとは、技術そのものを競うのではなく、意図を正確に伝えるための“表現”であると学びました。
■ チーム開発で気づいた「共創の力」
一人でコードを書いていた頃は、技術力こそが全てだと思っていました。
しかし、プロジェクトが大規模化するにつれ、設計思想やコミュニケーションの質が成果を大きく左右することに気づきました。
レビュー文化、ドキュメント整備、テスト自動化──これらは単なる効率化のための手段ではなく、チーム全体で信頼を築くための技術でもあります。
■ 変化の早い時代だからこそ「学び方」を学ぶ
IT業界では、昨日の正解が今日には古くなっていることも珍しくありません。
だからこそ重要なのは、“何を知っているか”よりも“どう学び続けるか”です。
技術は常に更新されますが、学び続ける姿勢と課題を見抜く感性は、時代を超えて価値を持ちます。
私は経営者となった今でも、コードレビューを通して現場の変化を感じ取り、自らの学びを続けています。
技術は進化し続けます。
しかし、その中心にあるのは、常に「人の想いを実現する」というシンプルな目的です。
これからも、エンジニアとしての原点を忘れず、技術の力で社会に価値を届けていきたいと思います。