ひきこもり支援を通じて
目次
相談者さんに敬意を払うことの重要性
ひきこもりは誰にでも起こりうる
相談者さんに敬意を払うことの重要性
1か月に1度、この1時間の面談のために、どれだけの緊張や不安を乗り越え、勇気をだして会いに来てくれているのか。
相談者さんが、月1回の面談のためにしてくれている準備。これを具体的に想像し、敬意を払うことが、支援において最も重要なことだと感じています。傾聴技法やその他の技法は自然とついてくるもので、敬意が相談者さんに伝わり、安心させ、その安心が相談者さんの積極的なチャレンジを後押ししているようにも感じています。
ひきこもりは誰にでも起こりうる
ひきこもり相談窓口に、支援を求めて訪れる相談者さんと接していて感じるのは、「たまたま学校や就活でうまくいかず、そこからやり直すきっかけをつかみ損ねているだけの人が多いな」という印象です。
部活でいじめられた。希望の大学に落ちてからなかなか頑張れなくなった。就活でうまくいかなかった。周りの人間関係がうまくいかなかった。。。そのタイミングで親からも責められてしまった。反対に、親や周囲に対して恥ずかしい思いを抱いてしまい、周りの目が気になってさらに外出がおっくうになってしまった。
私自身病気で2年ほど外出が難しい時期がありましたが、ひきこもりとは、誰がどのタイミングで受難してもおかしくない事態だと思います。
だからこそ、「ひきこもっている人は変な人、おかしな人、(社会で働いている人に比べて)ダメな人」なのではなく、わたしたちが生きている世界の延長線上にいる人たちだ。こう思うことが、支援者としてのスタート地点なのではないかと感じています。
一人一人に敬意を払った支援を続けながら、「何度でもやり直せる社会」をいかに現実化するのか、自分なりに考え、行動しつづけていきたいと思っています。