平松昭良のプロフィール|建築科出身インテリアデザイナーとしての10年の歩み
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始めまして、インテリアデザイナーの平松昭良と申します。
今回は、私の経歴や仕事内容、これからの目標について、簡単にお話しできればと思っています。
大学で建築を学び、卒業後に家具製造会社へ入社して以来、10年にわたり家具や空間のデザインに携わってきました。学生時代に培った建築の知識と空間を捉える視点を基盤としながら、家具を通じて人々の暮らしを豊かにすることをテーマに日々仕事をしています。
建築科での学びは、働くうえでの私の土台となっています。建築史や構造力学といった理論、さらには設計課題や模型制作を通して「人が快適に過ごせる空間とは何か」を考え続けてきました。その経験は、家具デザインの場においても、単なる形の美しさにとどまらず、空間全体の調和や人の動線、生活スタイルとの関係性を踏まえた提案につながっています。家具は空間の中に置かれる存在でありながら、人の体に触れ、日常生活と密接に関わるものです。だからこそ、建築的なスケールの視点と、生活に寄り添う細やかな視点の両方を持つことが欠かせないと感じています。
入社以来、私は多くの家具開発プロジェクトに携わってきました。新作シリーズの企画立案では、トレンドの調査や市場分析を行い、現代のライフスタイルに合ったコンセプトを練り上げます。素材やカラーを選ぶ際には、耐久性や質感、環境への配慮まで視野に入れ、設計チームと密に連携を取りながらデザイン性と機能性を両立させてきました。ときには、製造現場に足を運び、職人の技術を直接学びながら調整を重ねることもあります。そうした一連のプロセスを経て製品が完成し、お客様の手に届いたときには、ものづくりの喜びを強く実感します。
また、私は家具そのもののデザインに加え、空間づくりにも深く関わってきました。ショールームやオフィス、商業施設のコーディネートを担当する中で、家具を単体ではなく空間のストーリーの一部として提案することを心がけています。たとえば、リモートワークの普及に合わせて機能的かつ居心地のよいワークスペースを提案したり、法人案件では企業の理念やブランドイメージを体現するインテリアをデザインしたりと、家具が持つ力を最大限に引き出す工夫を続けてきました。
経験を重ねる中で、私の役割も変化してきています。近年ではプロジェクトのマネジメントを任されることが増え、複数の部署や外部パートナーと協力しながら全体をまとめる責任を担っています。同時に、後輩デザイナーの育成にも力を入れており、自分が学んできたことを次世代に伝え、共に成長していける環境づくりを意識しています。個人の感性やスキルを活かしながらチームとして成果を生み出す、そのバランスを探ることは、私にとって大きな挑戦であり喜びでもあります。
私にとってデザインとは、単なる見た目の美しさを追求する行為ではありません。人々が日常を送る中で自然に手を伸ばし、安心して使い続けられる存在でありながら、同時に暮らしに小さな感動や豊かさをもたらすものでありたいと考えています。だからこそ、デザインを考える際には「人がその空間でどのように過ごすか」を想像することを大切にしています。椅子に腰かける瞬間の安心感、机に向かうときの集中力、リビングで過ごす家族の会話の弾み――そうした日常のシーンを想像しながらデザインを形にしていくことが、私の原動力になっています。
これからの目標としては、サステナブルな素材を活かした家具開発や、建築とインテリアの垣根を越えたデザインに取り組んでいきたいと考えています。環境に配慮したものづくりはこれからの時代に不可欠ですし、建築の視点を持つ自分だからこそ提案できる空間のあり方があると感じています。また、社内外のデザイナーやクリエイターとのコラボレーションにも積極的に挑戦し、より多角的な視点を取り入れながら新しい価値を創り出したいと思います。
インテリアデザイナーとして10年を超えるキャリアを重ねた今、私は「家具をつくる人」から「人の暮らしをデザインする人」へと役割を広げたいと考えています。これまでの経験と学びを活かしつつ、未来のライフスタイルを見据えた提案を続け、空間を通じて人々の生活をより豊かにしていくことが、私のこれからの挑戦です。