🐠海とともに歩む日々──旅するように潜る
🐠海とともに歩む日々──旅するように潜る
今日の海は、まるで旅の始まりを祝福してくれているかのように、穏やかで優しい表情をしていました。
朝の光が水面をきらきらと照らし、風が頬をなでる。
タンクを背負い、波打ち際を一歩ずつ進むたびに、「今日もこの海に潜れること」への感謝がこみ上げます。
潜降していくと、世界がゆっくりと反転していくような感覚に包まれました。
水中の静寂、聞こえるのは自分の呼吸音だけ。
けれど、その静けさの中に、たくさんの命の声が溶け込んでいることに気づくのです。
サンゴの間を泳ぐクマノミ、舞うように群れるスズメダイ。
ひとつひとつの出会いが、小さな奇跡のようで。
海の中では、時間の流れ方まで違って感じます。
浮上したとき、空の青さと海の青さがひとつに重なり、思わず深呼吸。
「ああ、今日もこの場所に戻ってこられた」と心が静かに微笑みました。
旅はまだ続きます。
次はどんな光景に出会えるのか──。
それを思うだけで、明日が待ち遠しい。
沖縄の海は、私にとって“旅そのもの”。
潜るたびに、心の地図が少しずつ広がっていくのです。