「売り場で学んだ“お客様目線の提案力”とマーケティング感覚」
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大学時代、ユニクロでアルバイトをしていました。売り場ではただ商品を販売するのではなく、お客様のニーズを読み取り、最適な商品を提案するマーケティングの実践の場として取り組んでいました。
例えば、冬の成人式シーズン。20歳の女性とそのお母さんが来店されたとき、振袖の下に着るヒートテックの選び方を提案しました。着物教室で学んだ知識と、自分の成人式体験を活かして、首元が広く薄手で、振袖を綺麗に見せられる商品をおすすめ。さらに着方の工夫を伝えることで、商品そのものの価値を伝えるだけでなく、使用シーンに合わせた最適な提案を行いました。結果として、お客様の安心感や満足度を高めることにつながり、購入にも直結しました。
日々の売り場では、年代や性別、表情を観察しながら、積極的に声をかけてヒアリングを実施。デート服を探す男性や、遠くに住む息子の服を選びたいお母さんなど、多様な顧客背景に応じた提案を行いました。これにより、単なる販売ではなく、顧客体験を設計する接客として結果を出すことができました。
また、SNSやファッション雑誌、公式ラインをチェックし、トレンド情報や顧客ニーズを整理。朝礼やロールプレイングで共有することで、スタッフ全体でのマーケティング感覚の向上にも貢献しました。
この経験を通して、お客様目線で情報を収集・分析し、適切な提案を行う力を養うことができました。デザインの視点で言えば、商品やコーディネートを魅力的に見せる工夫、マーケティングの視点で言えば、顧客体験を設計し購買につなげる実践力—これらを学べたことは、私の大きな財産です。