第3回:やらかしました…不動産屋バイト失敗談編
第3回:やらかしました…不動産屋バイト失敗談編
アルバイトを始めて数週間。
だんだん仕事の流れにも慣れてきた頃、少しずつ「任せてもらえる仕事」も増えてきました。
…が、その分 失敗もちゃんとやらかしました。
正直に言うと、落ち込んだ日もあります。
でも、振り返れば、その失敗が今の学びにつながっている気がします。
今日は、そんな“ちょっと恥ずかしいけれど忘れられない出来事”を書いてみます。
■ 失敗その1:鍵が開かない…!内見先で冷や汗
初めて一人で鍵を開けに行った日。
お客様と店長を入口で待っていた僕は、緊張で手汗をかきながら鍵穴にキーを差し込みました。
ガチャッ…
…開かない。
向きを変えても開かない。
鍵が違うのか?壊れているのか?頭の中が真っ白に。
焦って店長を呼ぼうとしたその瞬間、
後ろから店長がそっと鍵を回し、
「俊順、これ上下逆やで」
なんとも言えない空気が流れ、お客様もクスッと笑ってくれました。
その優しい笑顔に救われたのは、言うまでもありません。
■ 失敗その2:物件写真に…自分の指。撮り直し大反省
ある空室の写真撮影を任されたときのこと。
部屋の雰囲気が伝わるように、角度を変えて何枚も撮影しました。
「今日はいい写真が撮れたぞ!」と自信満々で店に戻り確認すると…
画面のすみっこに、僕の指。
そして別の写真にはがっつり自分の影まで。
店長は笑いながら丁寧に撮り方を教えてくれました。
「物件の“良さ”が主役になるように撮るんやで」
その言葉が胸に残っています。
■ 失敗その3:電話で名前を噛む。心の中で土下座
大家さんへの電話連絡にも慣れてきた頃。
ある日、張り切って電話をかけたのですが、緊張で声が裏返り、名字をかんでしまいました。
「○○アパートの…あ、あ、あら、荒井です…!」
電話の向こうで、優しい笑い声が。
「ええよええよ、最初はみんな噛むけん」と言ってもらえて、涙が出そうになりました。
■ 失敗を経て気づいたこと
落ち込む瞬間は確かにありました。
でも、失敗のあとに店長や先輩・大家さんがかけてくれた言葉は、不思議とどれも温かかった。
この町で働く人たちが、焦る僕を笑って受け止めてくれたこと。
それが、次も頑張ろうと思える力になっています。
失敗はできればしたくない。
だけど、失敗しないと気づけないことがあるのも本当だと感じました。
今日の学び:
失敗は恥じゃない。恥ずかしさを越えた先に、成長の芽が生まれる。