向井聡一さんに聞く──建築に込める想いとこれからの挑戦
向井聡一さんに聞く──建築に込める想いとこれからの挑戦
今回お話を伺ったのは、一級建築士として独立し、数々の住宅・店舗設計を手掛けてきた 向井聡一さん(40代)。
これまでの人生経験、設計に対する哲学、そしてこれから目指す未来について、じっくり語っていただきました。
■ 建築士を志した原点
子どもの頃から「空間」に強く惹かれていたという向井さん。
家の間取り図を眺めるのが好きで、知らないうちに自分で模写を始めていたそうです。
「自分が考えた線が“人の居場所”になる。
そんな仕事に就きたいと強く思うようになりました」
大学で建築を学び、設計事務所で経験を積んだのちに独立。
現在は住宅や商業施設など幅広い案件を手掛けています。
■ 設計哲学──“暮らす人の物語”を形にする
向井さんの設計の根底にあるのは、常に 「住む人の物語をどう空間に表現するか」。
「建物は作品である前に、暮らしの器です。
そこに住む人が、毎日をどう心地よく過ごせるか。
家族の会話や笑顔が自然に生まれるような場をデザインしたい」
無駄をそぎ落とし、光や風の流れを大切にする。
派手さよりも、住む人の心に静かに寄り添う設計。
それが向井さんの哲学です。
■ これからの目標──地域と未来をつなぐ建築
今後について伺うと、向井さんの表情はさらに熱を帯びました。
「これからは、単に“建てる”だけでなく、
地域と人をつなぐ拠点づくりに取り組みたい。
環境にも配慮した設計で、次の世代に誇れる街並みを残していきたいですね」
不動産業界との連携も強めながら、
「住まいを売る」のではなく「暮らしをデザインする」姿勢を大切にしていきたいとのこと。
■ おわりに
インタビューを通して印象的だったのは、
向井さんの言葉に一貫して流れる「人を中心に考える」という視点でした。
建築士としての技術だけでなく、
そこに生まれる生活や未来まで見据える。
そのまなざしこそが、多くの依頼主に信頼される理由なのだと感じます。