(やわらか研究ブログ・成功と失敗の対比)
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失敗からの学び
ある日の探究学習の授業。子どもたちに「地域の課題を調べよう」と声をかけました。ところが、出てきた活動はインターネット検索だけ。結果はコピー&ペーストの発表に終わってしまい、「思っていた探究とは違う…」と正直落ち込みました。
原因を振り返ってみると、「問いが自分ごとになっていなかった」 ことが大きかったように思います。子どもたちにとって切実なテーマではなかったため、学びが深まらなかったのです。
小さな成功の体験
その経験を踏まえ、次の授業ではテーマの決め方を工夫しました。こちらから課題を与えるのではなく、「最近、気になっていることは?」と雑談のように問いかけてみたのです。すると「公園のブランコが壊れている」「給食の牛乳パックってリサイクルされてるの?」など、子どもたちの素直な疑問が次々と出てきました。
そこから出発した探究は、自然と調べ、話し合い、行動へとつながっていきました。失敗の反省を生かしたことで、場のエネルギーがぐっと変わったのを感じました。
成功と失敗はセット
教育の現場では、うまくいく日もあれば、肩を落とす日もあります。でも、その両方がセットになって、次の学びにつながっていくのだと思います。失敗があったからこそ、小さな成功が一層うれしく感じられるのかもしれません。
これからも、失敗と成功を行き来しながら、未来の学びを形づくる対話を深めていきたいです。