【元島純貴】真夜中に無性にしたくなる、意外なこと
Photo by Franki Chamaki on Unsplash
フリーランスのシステムエンジニア、元島です。
皆さんにとって、この季節はどんなイメージでしょうか。花火、夏祭り、海…。多くの人がアクティブに活動する時期かもしれません。
僕にとって、この季節は「静けさ」の季節です。
日中は蝉の鳴き声がやかましく、太陽が照りつける。けれど、夜、特に日付が変わる頃になると、街全体が静寂に包まれます。この静けさが、僕の中の「ある衝動」をかきたてるんです。
それは、真夜中に無性にしたくなる、すごく意外な行動。
「近所のスーパーの品出しを手伝うこと」
…はい、何を言っているんだこいつは、と思った方もいるでしょう。もちろん、実際に品出しをするわけではありません。あくまで「頭の中で」の話です。
夜の1時を回った頃。作業に行き詰まり、気分転換にコンビニへ向かう道すがら、僕はシャッターの降りたスーパーの通用口を眺めます。すると、脳内でこんな映像が再生されるのです。
「今日の納品はこれか…。豆腐は賞味期限が短いから手前に置くとして、牛乳は冷ケースの奥に。ああ、そういえば先週から新商品の冷凍食品が入荷したから、配置を少し変えないといけないな」
まるで僕がそのスーパーの店員であるかのように、頭の中で在庫と棚の配置を最適化するシミュレーションを始めるんです。
なぜこんな行動をしてしまうのか。
これはきっと、システム開発と似ているからだと思います。
スーパーの品出しは、限られた棚のスペースに、いかに効率よく商品を並べるかを考える作業です。需要予測、賞味期限、顧客の動線、競合商品との兼ね合い…様々な要素を考慮して、最適な配置を導き出さなければなりません。これは、システムのアーキテクチャ設計にそっくりです。
一つのシステムは、無数のデータ(商品)や機能(棚)から構成されています。それらをどのように配置すれば、最も効率的で、拡張性があり、利用者に使いやすいものになるか。常に思考を巡らせています。
だからこそ、無意識のうちに、身近な「最適化」の対象に目が向いてしまうのかもしれません。
この「真夜中の品出しシミュレーション」は、僕にとって一種の瞑想のようなものです。普段の仕事で使う「システム最適化」の思考回路を、全く別の文脈で動かしてみる。すると、不思議と頭の中が整理され、行き詰まっていた問題の解決策がふっと浮かんだりします。
先日も、複雑なデータ連携のバグに悩まされていました。その日の夜、いつものように品出しシミュレーションをしていると、ふと「あ、このデータは常に最新の状態でなきゃいけないんだ。まるで賞味期限の短い商品みたいに…」と、ひらめいたんです。翌朝、そのアイデアを元にコードを修正したら、見事にバグが解消しました。
この季節の「静けさ」は、僕にとって最高のクリエイティブな時間です。そして、このユニークな脳内活動が、僕の仕事のパフォーマンスを支えてくれています。
もし夜中に街中で僕を見かけたら、もしかすると僕は頭の中で「棚卸し」をしているのかもしれません。