【城間勝行】優秀なエンジニアは海外に流出している
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こんばわんわ、城間勝行です!!
※そもそも城間勝行とは?
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日本国内でIT人材が不足していると叫ばれて久しいですが、その背景にはもう一つ大きな問題があります。それは、「優秀なエンジニアほど海外に流出している」という現実です。技術力のある人材が次々と国外に活躍の場を求めているのです。
なぜ海外を選ぶのか?
その理由は明確です。海外、特にアメリカやヨーロッパ、そしてアジアの一部地域(シンガポールや中国など)では、エンジニアに対する評価と待遇が圧倒的に高いのです。
例えば、アメリカのシリコンバレーでは、エンジニアは企業の「心臓」として位置づけられています。給与水準は日本の2倍、3倍は当たり前。さらに、技術的なチャレンジができる環境や、成果をしっかりと評価してもらえるカルチャーも魅力です。こうした環境が、優秀な日本人エンジニアを引きつけてやまないのです。
日本に残る理由がない?
一方で、日本では「エンジニアは下請けの技術者」という旧来的な考え方が根強く残っています。開発業務の多くが請負型であり、仕様書通りに動くものを作るだけの作業になってしまうケースも少なくありません。創造性や提案力が評価されにくい環境では、成長の余地も、やりがいも見いだしづらくなります。
また、年功序列や長時間労働、変化を嫌う企業体質なども、若くて優秀な人材にとってはストレスになります。こうした背景から、海外での自由な働き方や、成果主義の環境に魅力を感じ、グローバル企業への転職を志す人が年々増えているのです。
すでに“頭脳流出”は進行中
事実として、日本の大学を卒業した後、海外のIT企業やスタートアップに就職する若者は増加しています。また、フリーランスエンジニアとして海外の案件を受けている人も少なくありません。オンラインで完結する開発環境が整った今、物理的に海外に移住せずとも「海外で働く」ことが可能な時代です。
言い換えれば、日本にいても「国内企業では働かない」エンジニアが増えてきているということです。優秀な人材が国内の開発プロジェクトから次々と抜けているのです。
日本企業に必要なのは“変化への適応”
この流れを止めるためには、日本企業側の意識改革が不可欠です。
- エンジニアをコストではなく“価値創造者”として扱うこと
- 成果に応じた報酬体系の整備
- 働き方の自由度を広げる(リモートやフレックスなど)
- 最新技術やモダン開発環境を導入し、学び続けられる文化を作る
こうした取り組みを行わなければ、優秀な人材は今後も海外に流出し続けるでしょう。
最後に:危機感を持つべきは誰か
この問題は、エンジニア側ではなく、むしろ企業側・社会側の課題です。優秀な人材が「去っていく」ことを止められないままでは、未来の技術立国・日本は成り立ちません。
エンジニアの価値を正しく認め、彼らが活躍できる環境を用意できるかどうかが、日本の次世代産業の命運を握っているのです。
 
 
