静かに熱を帯びるものづくりへ
Photo by Shubham Dhage on Unsplash
都内でメンズファッションブランドの企画・マーケティングを担当してきました。
長年、流行や時代の空気を読み取りながら服づくりに携わってきましたが、最近、少しずつ自分の中で変化が生まれています。
ファッションは「時代の鏡」と言われますが、それだけで終わってしまっては少し物足りない。
服というメディアを通して、もっと深く人の内面や価値観と結びつくような体験を届けられないか。
そんな思いが、以前より強くなっています。
たとえば、地方の伝統や素材、職人技を現代的な感性で再解釈する。
あるいは、長く着ることで育っていく服や、着る人の生き方に寄り添うストーリーを持った服を提案する。
流行の速さに追いつくことよりも、「静かに熱を帯びるような価値観」を共有していける服づくりに関心が向いています。
SNSやブログでは、こうした気づきや思考のプロセスを少しずつ言葉にしていければと思っています。
一方的な発信ではなく、同じような視点や感覚を持つ方々と緩やかにつながり、
そこからまた新しいアイデアやプロジェクトが生まれていけば理想的です。
仕事としての「服づくり」から、人生の営みの一部としての「服との関わり」へ。
そんなテーマを、これから少しずつ掘り下げていきたいと考えています。