窪澤 圭のリアルを語ります|教育業界の営業は大変?きつい?
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こんにちは、東京で教育関連の営業職をしている、窪澤 圭と申します。
「教育業界の営業って、なんだか大変そう」「ノルマが厳しいんじゃないの?」
そんな声を、これまで何度も耳にしてきました。私は現在、東京にある教育関連企業で営業職として働いています。
この記事では、教育業界の営業が実際にきついと感じる場面、そこからどう乗り越えているか、そしてそれでも続けたい理由=やりがいについて、現場のリアルな声としてお届けします。
「教育業界の営業が大変」と感じる瞬間
1. 課題がすぐに解決できないもどかしさ
教育の現場は、それぞれに独自の課題を抱えています。
「ICTを導入したいけど予算が通らない」「教職員が忙しすぎて時間が取れない」「保護者の理解が得られない」など、理想と現実のギャップに直面することが多々あります。
特に大変なのは、「ニーズは明確なのに、実現には何ヶ月、時には年単位で時間がかかる」というケースです。
他業界の営業ならすぐに提案・受注につながることも、教育の現場では何よりもまず先に関係づくりにしっかり時間をかけないといけません。
2. 数字に見えない努力が多い
教育営業は、単純な売上だけでは評価できない側面があります。
導入が決まるまで何度も訪問し、関係を築き、先生方の信頼を得ていく。資料作成や事例収集など、目には見えにくい地道な作業がほとんどです。
にもかかわらず、会社からは売上数字も求められます。
「現場のために丁寧に動いているのに、結果がまだ出ない…」
そんな焦りやプレッシャーを感じる瞬間は、決して少なくありません。
私が乗り越えてきた方法
1. 相手の「言葉の奥」を聴くこと
営業という仕事は「伝える力」が大事だと思われがちですが、教育業界では「聴く力」こそが武器です。
例えば、「ICTに不安がある」という言葉の背景には、「ぼんやりとした苦手意識」「新しいものへ挑戦することのめんどくささ」といった本音が隠れています。
こうした相手の背景や想いを丁寧に聞き取り、「ただ売る」のではなく、「一緒に解決し良いものを紹介する」という姿勢で向き合うことで、自然と信頼関係が生まれていきました。
2. 成果をプロセスで振り返る
「契約が取れた・取れなかった」だけで一喜一憂すると、どうしても精神的に疲弊してしまいます。
そこで私は、日々の動きをプロセスで記録するようにしています。
「今日は◯◯先生が少し心を開いてくれた」「学校の悩みの核心に一歩近づけた」など、小さな進展を言語化することで、自分の成長や価値を実感できるようになりました。
それでもこの仕事を続けたいと思う理由
どんなに大変なことがあっても、「この仕事をやっていて良かった」と思える瞬間があります。
たとえば、ある学校で教材を導入して半年後、「あのツールで生徒たちの発言が増えました」と笑顔で話してくれた先生がいました。
あのときの言葉と表情は、今でも心に残っています。
教育営業は、売って終わりではありません。
導入後に子どもたちの成長までを見届けられる、未来をよくできる仕事です。
目先の数字だけでなく、長期的に教育に貢献できるという実感が、私のモチベーションを支えてくれています。
まとめ|「きつい」けれど、「意味のある」仕事
教育業界の営業は、たしかにきついことも多いです。
すぐに成果が出るわけではないし、相手に深く寄り添うぶん、精神的にしんどい場面もあります。
でも、その分だけ人との信頼関係”が積み上がり、学びの場を良くするという手応えを感じられる。
数字には表れにくいけれど、確かに価値のある仕事だと私は思っています。
もし、教育業界で営業を志す方がいるなら、ぜひこの「丁寧で奥深い世界」に一歩踏み出してみてください。
そして、あなた自身の言葉で、現場の声をつなぐ存在になってほしいと思います。