【本田教之】「魔法使い」と「探偵」の仕事
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こんにちは。システム開発エンジニアの本田です。
突然ですが、みなさんは「システム開発」と聞いて、どんな仕事をイメージしますか?
PCに向かってひたすらコードを書いている姿? それとも、難解な専門用語を話している姿でしょうか?
もちろんそれも仕事の一部ですが、私の仕事はもう少し「魔法使い」や「探偵」に近いかもしれません。
「魔法使い」というのは、お客様の「こんなことができたらいいな」という想いを、最新の技術という「魔法」を使って実現するからです。
「手作業でやっているこの作業を、一瞬で終わらせたい」 「この膨大なデータの中から、新しいビジネスのヒントを見つけ出したい」
そうした声を聞くたびに、私の心の中では「よし、この魔法を使ってみようか」と、ワクワクした気持ちが湧き上がってきます。
しかし、ただ魔法をかけるだけでは、本当に良いシステムは生まれません。 そこで必要になるのが「探偵」としての仕事です。
「お客様が本当に解決したい課題は何か?」 「なぜ、今このシステムが必要なのか?」 「過去の業務プロセスの中に、未来へのヒントは隠されていないか?」
こうした問いを立て、お客様との対話を通じて、一つひとつ丁寧に「真実」を突き止めていきます。
以前、ある企業様から「社内システムを新しくしたい」というご相談をいただきました。 詳しくお話を伺っていくと、実はシステムの老朽化だけでなく、部署間の情報共有がうまくいっていないという、もっと深い課題が隠されていることが分かりました。
私は「探偵」として、各部署の方々にヒアリングを行い、日々の業務フローを徹底的に分析しました。 すると、ある部署で作成された重要なデータが、別の部署では全く活用されていないという「事件」を発見しました。
この「真実」を突き止めたことで、単にシステムを新しくするだけでなく、部署間の連携を円滑にするための「情報共有基盤」をシステムに組み込むという、全く新しい解決策を提案することができました。
結果として、システム刷新だけでなく、企業全体の生産性向上と組織の風通しを良くすることにも貢献できたのです。
システム開発の仕事は、単に技術的な課題を解決するだけではありません。 お客様のビジネス全体を深く理解し、その成長を支えるための「魔法」を使いこなし、隠された課題という「謎」を解き明かす。
そうした複合的な視点が、本当に価値あるシステムを生み出す鍵だと私は考えています。
「どうすれば、もっと良いシステムになるだろう?」 「この課題の根本的な原因はどこにあるのだろう?」
今日も私は、魔法使いとして、そして探偵として、お客様の課題解決に挑み続けています。
もし、皆さんが「この謎を解き明かしたい」と思っているなら、ぜひ一度お話しませんか?