本田教之の仕事観:「動けばいい」で終わらせない
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エンジニアという仕事に、私は誇りを持っています。
コードを書くだけなら、ある意味誰にでもできる時代になりました。ChatGPTのようなツールも出てきて、数行のコードを書くこと自体に価値がある時代ではなくなってきています。
それでも、私はエンジニアの仕事は「人の課題を解決する力」だと思っています。
以前、ある中小企業の業務システムを刷新したときのことです。Excelで煩雑に管理されていた受発注業務を、シンプルなWebアプリに置き換えました。技術的には難しくない案件でしたが、リリース後、担当者の方から「帰る時間が1時間早くなりました」と言われた瞬間、胸が熱くなりました。
「動けばいい」システムではなく、「使われて意味がある」ものを作る。それが、私がエンジニアとしてずっと大切にしていることです。
新人の方には、まず「仕様通り動かす」ことが仕事の中心かもしれません。でも、そこで終わらず、「なぜこれを作るのか」「この機能は誰のためにあるのか」を考えてみてほしい。
その視点が、将来のエンジニアとしての土台になると私は信じています。
エンジニアは「技術者」であると同時に、「思いやりのデザインができる人」でもあると思うんです。課題を感じ、使う人を想像し、もっと良い形を模索する。その積み重ねが、信頼されるエンジニアを育てていきます。
これからも、そんな誇りある仕事を、一緒に楽しんでいける仲間が増えていけば嬉しいです。