【本田教之】ランチタイムの5分で仕事力が劇的に変わる理由
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オフィスの昼休み、あなたはどう過ごしているだろうか。スマホでニュースをチェックする?同僚と雑談する?それも悪くはないけれど、僕が試してみて効果があったのは「ランチ後の5分だけ、自分と向き合う時間」を作ることだった。
最初は面倒に感じた。ランチを食べ終わったらすぐ仕事に戻るのが普通だと思っていたから。でもある日、意図的に机に座ったまま、呼吸に意識を向けるだけの時間を取ってみた。スマホも開かず、メールも見ず、ただ自分の思考を観察するだけ。最初の1分はそわそわしたけれど、2分、3分と経つうちに、頭の中が不思議と整理されていく感覚があった。
驚いたのは、その後の集中力だ。午後の会議で資料を確認すると、細かいミスに気づきやすくなり、アイデアもすっと浮かぶ。脳が休んだわけではなく、むしろクリアになったことで処理能力が上がったのだ。5分の「無音時間」が、まるで頭のリセットボタンのように働く。
さらに、自分と向き合う時間は創造性も高める。新しい企画を考えたり、今抱えている課題の解決策を見つけるスピードが明らかに変わる。情報を詰め込み続けるだけでは得られない発想が、この短い時間に芽生えるのだ。
僕はこの習慣を続けることで、日常の仕事の質が大きく変わった。短時間でも意図的に「何もしない時間」を設けることで、効率とアイデアが同時に得られる。ランチタイムの5分は、ただの休憩ではなく、未来の自分への投資なのだ。
もし、午後の仕事で頭が回らないと感じるなら、まず5分、自分と向き合ってみてほしい。スマホを置き、呼吸を感じるだけで、驚くほど思考がクリアになる。仕事力は、特別なスキルや長時間労働ではなく、小さな習慣の積み重ねで劇的に変わることを、僕はこのランチタイムの5分で知った。