【冨田学誠】海外のWebマーケティング最新動向
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冨田学誠です。
Webマーケティングのトレンドは、常に変化しています。特に海外では、AIの活用やプライバシー規制、最新の広告手法が次々と登場し、日本市場にも影響を与えています。2025年に注目すべき海外のWebマーケティングの最新動向を解説します。
1. AIの進化とパーソナライズマーケティングの加速
近年、AIの進化によってWebマーケティングの効率が飛躍的に向上しています。特に、以下のような領域でAIが活用されています。
① コンテンツ生成と自動化
ChatGPTやClaudeなどのAIツールを活用したコンテンツ作成が急増しています。企業はブログ記事やSNS投稿、広告コピーの作成をAIに任せ、マーケターは戦略策定や分析に集中できるようになっています。
② 高度なパーソナライズ
AIを活用したレコメンドエンジンが、ユーザーの行動を分析し、最適なコンテンツや広告を提供する仕組みが進化しています。AmazonやNetflixなどはすでに高度なパーソナライズを実現していますが、より多くの企業がこの技術を採用し始めています。
③ AIチャットボットの活用
カスタマーサポートだけでなく、マーケティングファネルの一部としてチャットボットが活用されるケースが増えています。Facebook MessengerやWhatsAppなどのチャットツールを通じて、商品レコメンドや顧客対応をAIが行う事例も見られます。
2. プライバシー規制の強化とクッキー廃止への対応
欧米ではプライバシー保護の規制が年々厳しくなっています。特に、Google Chromeが2024年からサードパーティークッキーを段階的に廃止している影響で、広告運用の方法が大きく変わろうとしています。
① クッキーレス時代のターゲティング手法
従来のリターゲティング広告が使えなくなるため、ファーストパーティーデータ(自社で収集するデータ)の活用が不可欠になっています。企業は、顧客の同意を得た上でデータを収集し、CRM(顧客管理システム)やCDP(カスタマーデータプラットフォーム)を活用する流れが加速しています。
② コンテクスチュアルターゲティングの復活
ユーザーの行動データではなく、閲覧しているページの内容に基づいて広告を配信する「コンテクスチュアルターゲティング」が再び注目されています。AIを活用することで、より精度の高いターゲティングが可能になっています。
3. ショート動画とライブコマースの拡大
ショート動画は、TikTokを筆頭にInstagram ReelsやYouTube Shortsが急成長を続けています。特に、以下のようなトレンドが目立っています。
① TikTokの検索エンジン化
若年層の多くがGoogle検索ではなく、TikTokで情報を探すようになっています。企業はSEO対策だけでなく、TikTokのアルゴリズムに適した動画を作成し、検索流入を狙う戦略を強化しています。
② ライブコマースの成長
中国ではすでにEC売上の大部分を占めるライブコマースですが、アメリカやヨーロッパでも拡大しています。インフルエンサーがリアルタイムで商品を紹介し、視聴者がその場で購入できる仕組みは、今後ますます普及すると予測されています。
4. 音声検索とポッドキャスト広告の台頭
スマートスピーカーの普及や、音声アシスタント(SiriやGoogle Assistant)の進化により、音声検索の利用が増えています。これに伴い、以下のような変化が起きています。
① 音声SEO(VSEO)の重要性
従来のテキスト検索とは異なり、音声検索では「会話形式」の検索クエリが多くなります。たとえば、「渋谷でおすすめのカフェ」ではなく、「渋谷で今すぐ行けるおしゃれなカフェは?」といった質問形式の検索が増えています。これに対応するため、FAQ形式のコンテンツ作成や、自然な文章のSEO対策が求められています。
② ポッドキャスト広告の成長
SpotifyやApple Podcastsのリスナー数が増える中、ポッドキャスト広告市場も拡大しています。特に、ターゲット層が明確な番組でのスポンサーシップが注目されています。例えば、ビジネス系のポッドキャストでBtoB向けの広告を出すことで、高いコンバージョンを得られるケースが増えています。
5. メタバースとWeb3マーケティングの可能性
メタバース(仮想空間)やWeb3(分散型インターネット)を活用したマーケティングが、欧米を中心に進んでいます。
① メタバース内でのブランド体験
NikeやGucciなどのブランドは、メタバース内にバーチャルストアを設け、ユーザーがデジタル商品を購入できる仕組みを作っています。
② NFTとブランドマーケティングの融合
NFT(非代替性トークン)を活用したキャンペーンも増えています。限定コンテンツやデジタルグッズをNFTとして販売し、ブランドのファンとのエンゲージメントを強化する戦略が広がっています。
まとめ
2025年の海外Webマーケティングは、AIの活用、プライバシー規制への対応、ショート動画の拡大、音声検索の成長、メタバースの活用など、多方面で進化を続けています。日本のマーケターも、これらのトレンドを把握し、早めに取り入れることで競争力を高めることができます。
今後もWebマーケティングの変化に注目し、新しい施策を積極的に試していくことが重要です。