頑張れば評価される、50代派遣技術者が入社後に知った残酷な現実
転職前は
「設計者なのだから設計で成果を
出せば評価につながる」、
これは何十年も設計をやってきた私にとって
ごく自然な考えでした。
だから入社前には
自分が何ができるかを整理し
どのように派遣先へ貢献するか考え
派遣元と派遣先の両方から
評価される働き方を計画していました。
ところが入社して数か月後、
私はある事実に気付かされます。
評価の仕組み、
そのものが思っていたものと違っていたのです。
客先では評価されていた
配属された職場では幸いにも
環境に恵まれました。
現場へ入り込み、
困っていることを聞き、
改善を提案し、
設計だけではなく周辺業務まで
積極的に関わりました。
結果として
問題や課題に対する意見が適切だった、
問題や課題を引率して解決している、
業務の完成度が高い、
そんな言葉をいただくようになりました。
私は
この評価が派遣元にも伝わり昇給につながる、
そう信じていました。
評価は途中で止まっていた
ところが実際は違いました。
私が思っていた評価の流れは
実務能力
↓
客先評価
↓
派遣元評価
↓
給与
しかし実際は
実務能力
↓
客先評価
ここで終わりだったのです。
給与評価は別ルートでした。
給与評価はどこで決まるのか
少しずつ分かってきたのは、
派遣元が評価していたものは
本社の目に留まる社内活動の範囲のみ。
つまり
毎日頑張っていた設計業務とは
別の世界だったのです。
なぜギャップが生まれるのか
派遣会社には
二つのループが存在します。
実務ループ
設計
↓
客先評価
↓
契約継続
これは派遣先が喜ぶ世界です。
一方、
社内評価ループ
社内活動
↓
本社認知
↓
人事評価
↓
給与
こちらは派遣元が評価する世界です。
私はこの二つが繋がっているものと
思っておりました。
しかし実際は
ほぼ独立していたのです。
頑張るほど息苦しくなる理由
ここで私は一つの違和感に気付きました。
設計業務に加え
営業への情報共有、
問題抽出、
現場改善、
教育、
派遣先との信頼構築、
気付けば
自分がやらなければならない仕事が
どんどん増えていました。
しかし、
その努力は給与評価とはほとんど直結しない。
頑張れば頑張るほど
評価との距離が広がっていく感覚がありました。
努力のベクトルが違っていた
今なら分かります。
私は
「仕事を頑張る」
ことに努力していました。
しかし会社は
「会社への貢献」のみを評価していました。
これは
努力不足ではありません。
努力する方向が違っていたためです。
コントロールできる領域を考える
もう一つ気付いたことがあります。
私は
客先評価も
給与評価も
契約も
営業も
配属先も
自分で決めることができません。
つまり、
人生の大部分を
他人が決める仕組みに委ねていました。
これは精神的にも非常に苦しい状態です。
そこで私は考え方を変えることにしました。
私が選んだ新しい戦略
現在は努力の配分を変えています。
実務
客先から信頼される仕事をし続ける、
これは生活の基盤だからです。
社内活動
必要最低限、
評価制度を理解した上で無理はしない。
市場価値
そして一番力を入れるのがここです。
・ブログ
・YouTube
・Udemy
・ココナラ
実務経験を発信し
市場から直接評価される仕組みを作る。
これは誰かの評価ではありません。
役に立った人が直接評価してくれる世界です。
おわりに
今回伝えたいことは
「派遣会社が悪い」
という話ではありません。
会社には会社の評価制度があります。
問題は
その構造を知らずに努力してしまうことです。
もしあなたが
「仕事は評価されているのに給与が変わらない」
と感じているなら
一度立ち止まって考えてみてください。
あなたが頑張っている場所と会社が評価している場所は
本当に一致していますか。
そこが一致していなければ
努力は空回りしてしまいます。
また
会社の評価だけが
自分の価値ではありません。
実務で培った経験は
市場へ発信することで新たな価値になります。
私は今、
その「第三の評価軸」を育てているところです。
会社に依存しすぎない働き方は
一日でできるものではありません。
しかし
自分でコントロールできる領域を
少しずつ広げていくことが
長期的には最も安定したキャリアに
つながるものと考えております。