50代転職者 × 派遣勤務 × 給与の仕組みへの疑問
給料明細を見て感じた違和感、
50代が見直す納得できる働き方とは
現場派遣のリアルな給与事情
普段 給与明細の内訳を
じっくり見るような機会はなく
とくに自分の時間単価を計算するようなことは
殆どないことでしょう。
現状把握しようと複数の方に
実態調査をおこなったものの
給与の中身を気にしたことがない、
という方が多いのが現実です。
私自身もその一人でした。
理解不足から生じる心理的損失
あるとき、
昇給の知らせを受けて喜んだものの、
翌月の給与明細を見て愕然としました。
「…あれ? 昇給したはずなのに
手取りがほとんど変わっていない。」
明細をよーく眺めてみると
法定外残業と法定内残業という文字が
目の前に浮かび上がってきました。
どうやら、
有給を取得した時間分が
「法定内残業扱い」に切り替わっていたようです。
制度上は労働基準法に沿った正しい処理。
けれど
現場感覚としては
「頑張った分が報われていない」
と感じてしまう。
ここに多くの派遣社員が抱える
“心理的損失”が
浮かび上がってきます。
なぜ納得がいかないのか?
有給を取ったのに結果的に
損をしたように感じてしまう、
そんなモヤモヤを抱えるのは自然なことです。
とくに50代で転職し
派遣として働く方にとっては
給与明細の数字が
そのまま生活に直結するだけに
より深刻に感じてしまいます。
だからこそ
わずかな違いでも
“信頼”や“納得”
の揺らぎとなって現れてしまう。
暫定処置
・競合や異業種の賃金体系を把握することで
現状に対し腹落ちできるものなのかを
自問自答してみる
・有給取得タイミングを月内の
労働時間バランスのなかで考える
・経理担当者に残業の計算方法を明確に尋ね
支出が収入を上まわるようなことが
ないように心がける
こうした小さな改善の積み重ねが、
納得感のある働き方へとつながっていきます。
恒久処置
自分でコントロールできる範囲で未来をつくる
1.会社や派遣先の仕組みに依存せず
自分の時間単価と月間労働時間、
法定内外残業の境界を
自分で説明できる状態をつくる。
(心理的ストレスを減らすための基礎体力)
2.働き方を評価されやすい方向にシフトしていく
働き方は変わらないが
見られる軸を変更することで評価も変わる
(労働時間から成果・価値への視点移動)
・スキル単価の向上を目指し転職活動をおこなう
・派遣から請け負い契約に契約状態を変更する
3.安定収入を補う「サブ収益構造」の構築
・今の給与体系だけに頼らず
もう一つの自分経済圏の構築
・自己と社会を直接つなぐシステム
(YouTubeやUdemy)構築を
目指すことで社会評価の再構築につなげる。
纏め
給与明細の数字は
働いた結果の“通知表”のようなもので
その数字に納得がいかないとき、
働き方を見直すチャンスだと捉えられます。
制度を知り、働き方を整え、
そして自分の力で収入構造を
再構築していく。
50代からの働き方は
「制度に合わせる」から「自分で選ぶ」へ。
人生の後半戦こそ、
“納得できる働き方”を
自ら設計する時代です。