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株式会社AiCAN / データサイエンティスト
たとえ明日世界が終わるとしても、今日僕はリンゴの木を植える
エビデンスに基づいた虐待対応環境の構築。児童相談所や市町村の家庭児童相談業務支援も。 誰でも平易に望ましい対応方法にアクセスできる環境を、児童福祉・児童心理の両分野で目指していきたいです。
児童福祉司のバーンアウトについての修士論文を執筆しました。 修士論文と並行して、心理的虐待の再発に対する介入やリスクについて研究をしました。
目的:心理的虐待のリスク因子と再発に寄与する介入の検討。 方法:Cox比例ハザードモデルを用い、1年以内の児童心理的虐待の再発を従属変数とした。短期支援・介入の内容、加害者と被害者の特性、およびリスク要因(合計17項目)を予測変数とした。 結果:子どもの心理的虐待の再発と有意に関連する要因はいくつかあった:「加害者との接触がない」(HR = 2.11、95%CI:1.12〜3.96、p = 0.02)、「ひとり親」(HR = 2.20、95%CI:1.08〜4.48、p = 0.03)、「経済的困難」(HR = 2.79、95%CI:1.19〜6.55、p = 0.02)、「加害者の幼少期の虐待被害」(HR = 3.44、95%CI:1.88〜6.29、p < 0.001)、「前年のIPV犯罪」(HR = 2.02、95%CI: 1.17~3.47、p = 0.01)。
児童福祉司のバーンアウトに寄与するストレッサーを測定する24項目と5因子の尺度を作成した。「保護者(加害者)への対応」「個人で対応することの困難さ」「担当職員個人への責任集中」「関係機関との調整困難」そして「匿名性欠如の認識」が、児童福祉司のストレッサーとして認められた。
心理測定法ゼミ(清水和秋教授)に所属して、測定法や基礎的な統計手法を学びました。