1
/
5

ショートドラマ企画案「メンヘラを止めないと終わらない朝礼」

Photo by Ivan Aleksic on Unsplash



目次

  • 企画意図

  • あらすじ

  • 登場人物

  • シナリオ

  • 第1話

  • 第2話

  • 第3話

  • 第4話

  • 第5話

  • 第6話以降のストーリー

企画意図

前回・前々回のストーリーで探った「いいショートドラマとはなにか」を元に作成しました。

良いショートドラマの企画とは?
はじめに良いショートドラマの企画とはどういうものなのか。今回は、ショートドラマ配信アプリ「BUMP」を運営する emole株式会社 代表取締役CEO 澤村直道さん(以下、emole澤村さん)のイ...
https://www.wantedly.com/users/191135653/post_articles/948394
いいね数上位のドラマ・ショートドラマから、TikTokでエンゲージメント率の高い動画を作る方法を探ってみた
今回の目的前回のストーリーで「いいショートドラマの企画とは、エンゲージメント率の高い切り抜き動画を多く作れるものである」というまとめをしました。ショートドラマの切り抜き動画がバズればCVRが上が...
https://www.wantedly.com/users/191135653/post_articles/949013


エンゲージメントが稼ぎやすい題材として挙がった「学校」を舞台に、切り抜き動画が作りやすいよう、ヒロインはメンヘラキャラで、交際相手の先生に復讐する、というストーリーを選択。

さらに短尺であることを意識して、最短1分で繰り返されるタイムリープの物語を作成。

各話400字用紙4枚前後の分量に揃え、ラストにフックとなるシーンが置けるよう調整しました。

全12話程度。またTikTokのガイドラインに基づき流血シーンは描かないことを想定しています。

あらすじ

高校三年生の五百旗頭 龍心は、同級生の泉 陽菜乃が屋上から飛び降りる姿を目撃する。しかし直後に時間が巻き戻り、いつもの朝礼が始まる。陽菜乃が死ぬとタイムリープする法則に気づいた龍心は彼女の自殺を止めようとするが、死にたがりでメンヘラ気質の陽菜乃はすぐに飛び降りてしまう。さらに交際相手だった教師の伊地知 芳正に復讐したいと言い出して……

登場人物

五百旗頭 龍心(18)

泉 陽菜乃(18)龍心の同級生

小野 颯太(18)龍心と同じクラス

伊地知 芳正(32)龍心の担任教師

鈴原 莉愛(18)龍心と同じクラス

 ほか、クラスの生徒10人程度

シナリオ

第1話

〇高校・教室

   五百旗頭龍心(18)が立ったままぼんやりと窓の外を眺めている。

龍心M(モノローグ)「それは突然始まった」

   と、気づいて表情がこわばる。

龍心「なんだあれ?」

   屋上の端に立っている泉陽菜乃(18)、思いつめた表情のまま、飛び降りる。

龍心「あっ!」

   窓から身を乗り出す龍心。下から大きな物音がする。龍心、急に意識が遠くなって―

 

〇同・同(時間が巻き戻る)

   龍心、着席している。

龍心M「あれ、なんで、座ってる?」

   教師の伊地知芳正(32)が入ってくる。

伊地知「朝礼始めるぞ」

生徒「起立」

   龍心、言われるがままに立ち上がる。

伊地知「ほらそこ立つ! 佐原と実山、早く立て!」

   と、隣の席の鈴原莉愛(18)がフラフラと龍心に倒れかかる。

龍心「いてぇ」

莉愛「ごめん」

龍心「そうだ、屋上!」

   龍心、慌てて屋上を見る。陽菜乃がいまにも飛び降りようとしている。

龍心「あ、ちょっと待て!」

   陽菜乃、飛び降りる。窓から身を乗り出す龍心。下から大きな物音がする。

   龍心、急に意識が遠くなって―

 

〇同・同(時間が巻き戻る)

   龍心、着席している。

龍心M「まただ、時間が戻ってる?」

   伊地知が入ってくる。

伊地知「朝礼始めるぞ」

生徒「起立」

   龍心、立ち上がる。

伊地知「ほらそこ立つ!」

龍心M「佐原と、実山?」

伊地知「佐原と実山、早く立て!」

   と、莉愛がフラフラと龍心に倒れかかる。

龍心「(軽く受け止め)おお」

莉愛「ごめん」

龍心M「やっぱりそうだ、繰り返してる!」

   龍心、窓から屋上の陽菜乃に大声で呼びかける。

龍心「待って、屋上の人! 飛び降りないで!」

   陽菜乃、気づいて足を止める。

龍心「よし、待って、今行くから」

   龍心、慌てて教室を飛び出す。

 

〇同・屋上

   龍心、屋上のドアを開け、息を切らして入ってくる。柵を越え、端に陽菜乃が立っている。

龍心「なぁ、これ一体どうなってんだ」

陽菜乃「お久しぶり、五百旗頭龍心くん」

龍心「え?」

陽菜乃「私のこと、覚えてる?」


第2話

〇高校・屋上

   柵を越え、今にも飛び降りそうな陽菜乃。龍心は息を切らしている。

陽菜乃「お久しぶり、五百旗頭龍心くん」

龍心「え?」

陽菜乃「私のこと、覚えてる?」

龍心「えっと……」

陽菜乃「まさか忘れた?」

龍心「さくら、じゅり……いや、ももかちゃん!」

陽菜乃「最低。やっぱり私、死ぬべきなんだ」

   陽菜乃、そのまま飛び降りてしまう。

龍心「あ!」

   下から大きな物音がする。龍心、急に意識が遠くなって―

 

〇同・教室(時間が巻き戻る)

   龍心、着席している。

龍心M「また戻った」

   龍心、屋上の陽菜乃に、

龍心「待って、屋上の人! 飛び降りないで!」

   陽菜乃、気づいて足を止める。

   龍心、前の席の小野颯太(18)の首根っこを掴んで引き寄せる。

颯太「(迷惑そうに)なんですか」

龍心「なぁ、あいつの名前分かる?」

颯太「え?(屋上を見て)泉陽菜乃さんじゃないですか?」

龍心「サンクス」

   伊地知が教室に入ってくる。入れ違いに龍心が教室を飛び出す。莉愛がフラフラと倒れる。

 

〇同・屋上

   柵を越え、今にも飛び降りそうな陽菜乃。龍心は息を切らしている。

陽菜乃「お久しぶり、五百旗頭龍心くん」

龍心「泉陽菜乃! 泉陽菜乃さんだ」

陽菜乃「覚えてくれてたんだ」

龍心「当たり前だろ!」

陽菜乃「あれから龍心くんは彼女できたの?」

龍心「あれから?」

陽菜乃「やっぱり陽菜乃のこと覚えてないんだ!」

龍心「いや、覚えてるよ! あれでしょあれ! えーっと……」

陽菜乃「一年の時に私、龍心くんに告白したじゃん!」

龍心「あぁ!(覚えてない)」

陽菜乃「告白された女の名前くらい覚えておけよ! あぁ最低。やっぱり私、生きてる価値無いんだわ。死のう」

   陽菜乃、飛び降りる。

龍心「ちょっと待って!」

   下から大きな物音がする。龍心、急に意識が遠くなって―

 

〇同・教室(時間が巻き戻る)

   龍心、着席している。

龍心M「また最初から!」

 

〇同・屋上

   柵を越え、今にも飛び降りそうな陽菜乃。龍心は息を切らしている。

陽菜乃「お久しぶり、五百旗頭龍心くん」

龍心「泉陽菜乃! 一年の時に告白してくれた泉陽菜乃さんだ」

陽菜乃「覚えてくれてたんだ」

龍心「当たり前だろ!」

陽菜乃「あれから龍心くんは彼女できたの?」

龍心「いや、全然」

陽菜乃「実は私、彼氏できたんだ」

龍心「えー、誰?」

陽菜乃「伊地知先生」

   教室で出席を取っている伊地知の表情。


第3話

〇高校・屋上

   柵を越え、今にも飛び降りそうな陽菜乃。龍心が話を聞いている。

陽菜乃「伊地知先生、陽菜乃が卒業したら今の奥さんと別れて結婚しようって言ってくれたの。でも転勤が決まった途端にやっぱり結婚できないって。酷いよ! 陽菜乃、先生のこと大好きなのに!」

龍心「でも伊地知先生っておじさんじゃん。大学行ったら新しい彼氏ができるんじゃない?」

陽菜乃「なにそれ、陽菜乃が間違ってるって言いたいの?」

龍心「そうじゃなくて、死ぬことはないでしょってこと。それにどうせ死ねないし」

陽菜乃「なにそれ」

龍心「陽菜乃が死ぬと時間が元に戻るんだよ。朝礼が始まる前に」

陽菜乃「は?」

龍心「リゼロってアニメあったじゃん? あんな感じで。死んだら元に戻るんだよ」

陽菜乃「なにそれ、どうせ陽菜乃に死ぬ気なんてないだろ言いたいの?」

龍心「違うって!」

陽菜乃「バカみたい、いいわよ死んでやるから」

   陽菜乃、飛び降りる。下から大きな音がする。龍心、急に意識が遠くなって―

 

〇同・教室(時間が巻き戻る)

   龍心、着席している。

龍心M「これじゃダメだ」

   龍心、教室に入ってきた伊地知の腕を掴み、窓際に連れていく。

伊地知「なにするんだ龍心」

龍心「先生、ほら、屋上!」

   伊地知、屋上の端で今にも飛び降りそうな陽菜乃に気づく。

伊地知「泉、なにやってんだ! 早く戻りなさい!」

龍心「陽菜乃、今から先生とそっち行くから!」

   陽菜乃、躊躇うが飛び降りてしまう。

伊地知「泉!」

龍心「なんでだよ……」

   下から大きな物音がする。

 

〇同・屋上(時間が巻き戻る)

   屋上の柵を越え、今にも飛び降りそうな陽菜乃。龍心が話を聞いている。

陽菜乃「これは復讐なの」

龍心「復讐?」

   陽菜乃、ポケットから真っ黒な手紙を取り出す。

陽菜乃「この中に、先生とのこと全部書いたの。これを持って死ねばみんな陽菜乃のこと信用してくれるでしょう?」

龍心「別に死ななくたっていいだろ」

陽菜乃「証拠が無いの! 先生と付き合っていた証拠が!」

龍心「え? デートの写真とかプリとかも無いの?」

陽菜乃「ひとつもない。写真は絶対撮らせてくれなかったし、お土産も買わせてくれなかった。デート中に買ったお水のレシートすら捨ててたんだよ」

龍心「完璧だな。でもさ、陽菜乃はどうやっても死ねないんだよ。時間が戻っちゃうから」

陽菜乃「なにそれ」

龍心「タイムリープって言うの? 陽菜乃が死ぬと朝礼が始まる前に戻るんだよ」

陽菜乃「なにそれ、どうせ陽菜乃に死ぬ気なんてないだろ言いたいの?」

龍心「あ、それさっきも聞いたわ」

陽菜乃「バカみたい、いいわよ死んでやるから」

   陽菜乃、飛び降りる。

龍心「メンヘラ面倒くせぇ」

   下から大きな音がする。物陰から颯太が様子を伺っている。

颯太「タイムリープ?」


第4話

〇高校・屋上(時間が巻き戻る)

   屋上の柵を越え、今にも飛び降りそうな陽菜乃。龍心は息を切らしている。

龍心M「俺はまず、陽菜乃にタイムリープしていることを理解してもらおうと思った」

陽菜乃「お久しぶり、五百旗頭龍心くん」

龍心「一年の頃に告白してくれた泉陽菜乃さん、落ち着いて聞いてくれ。陽菜乃はつい最近まで伊地知先生と付き合っていた。高校を卒業したら今の奥さんと別れて結婚しようと言っていたのにあっさり捨てられてしまった」

陽菜乃「誰に聞いたの?」

龍心「陽菜乃に聞いた」

陽菜乃「は? バカにしてるの?」

龍心「していない。タイムリープしているんだ」

陽菜乃「タイムリープ?」

龍心「そうタイムリープ。だから陽菜乃はどうやっても死ねない。時間が戻っちゃうから」

陽菜乃「なにそれ、どうせ陽菜乃に死ぬ気なんてないだろ言いたいの?」

龍心「陽菜乃は伊地知先生に復讐しようとしている。右のポケットに手紙が入っているんだろ、真っ黒な手紙が」

   陽菜乃、ポケットから真っ黒な手紙を取り出し、まじまじと見る。

龍心「復讐の仕方を一緒に考えるよ」

陽菜乃「龍心くん」

龍心「だからこっちに来てくれないか?」

   手を伸ばす龍心。陽菜乃は逡巡するが手を取り、柵を乗り越え内側へ戻ってくる。

   ×   ×   ×

   座って話をしている龍心と陽菜乃。物陰から颯太が様子を伺っている。

陽菜乃「本当に陽菜乃が死ぬと時間が戻っちゃうんだ」

龍心「そうなんだよ。だから死ぬ以外で復讐する方法を考えよう」

陽菜乃「陽菜乃、知ってるよ? 復讐する方法」

龍心「へ?」

陽菜乃「行こう?」

   走って階下に向かう陽菜乃。龍心が追いかける。様子を伺っていた颯太も二人の後を追う。


〇同・教室

   朝礼の続きをしている伊地知。陽菜乃が教室に入ってくる。

陽菜乃「先生?」

伊地知「泉、どうした、自分の教室に戻りなさい」

陽菜乃「これあーげる」

   陽菜乃、胸元からサバイバルナイフを取り出すと伊地知に刃を向ける。騒然とする教室。

   龍心、遅れて教室に来て、

龍心「なにやってんだ陽菜乃!」

伊地知「や、や、止めなさい! 近づくな!」

陽菜乃「ふふふ、復讐」


第5話

〇高校・教室

   陽菜乃がサバイバルナイフを手に伊地知に近づいてくる。

龍心「なにやってんだ陽菜乃!」

伊地知「や、や、止めなさい! こっちに来ないで!」

陽菜乃「ふふふ、復讐(伊地知に)先生?」

伊地知「な、なんだ?」

陽菜乃「愛してる!」

陽菜乃、伊地知の胸にサバイバルナイフを突き立てる。

   苦悶する伊地知、倒れ込む。

陽菜乃「飛び降りがうまくいかなかった時のためにナイフも用意しておいたの。まさかこんな風に使えるとは思ってなかった」

龍心「だからって、これじゃ陽菜乃は殺人犯じゃないか! 警察に捕まるぞ」

陽菜乃「いいえ、私は捕まらない。だって、私が死ねば時間が戻るんだから!」

   陽菜乃、倒れている伊地知に近づくと顔を抱きしめる。

陽菜乃「芳正のこと、陽菜乃は本当に愛してるんだよ。だからどこにも行かないで?」

伊地知「泉……」

陽菜乃「さようなら」

   陽菜乃、伊地知にサバイバルナイフを突き立てる。と、龍心、急に意識が遠くなって―

 

〇同・同(時間が巻き戻る)

   龍心、着席している。

龍心M「あれ、戻った?」

   教師の伊地知が入ってくる。

伊地知「朝礼始めるぞ」

龍心「先生、大丈夫っすか!?」

伊地知「大丈夫ってなにがだ?」

生徒「起立」

伊地知「ほらそこ立つ! 佐原と実山、早く立て!」

   と、莉愛がフラフラと龍心に倒れかかる。

龍心Ⅿ「(莉愛を相手せず)てっきり陽菜乃が死んだらタイムリープするものだと思っていた。けどさっき陽菜乃は死んでいない。死んだのは伊地知先生だ」

   莉愛、そのまま床に座り込んでしまう。

龍心Ⅿ「つまり、誰が死んでもタイムリープする、ってことだ。しかしなんでこんなことが……」

   陽菜乃が飛び降りる。下から大きな物音。龍心、急に意識が遠くなって―

 

〇同・同(時間が巻き戻る)

   龍心、着席している。

龍心M「ともかく、陽菜乃の暴走を止めなきゃ!」

龍心「(屋上の陽菜乃に)陽菜乃! 今から行くから飛び降りないで!」

   教室を出ていく龍心。

 

〇同・屋上

   座って話をしている龍心と陽菜乃。物陰から颯太が様子を伺っている。

陽菜乃「本当に陽菜乃が死ぬと時間が戻っちゃうんだ」

龍心「そうなんだよ。だから死ぬ以外で復讐する方法を考えよう」

陽菜乃「陽菜乃、知ってるよ? 復讐する方法」

龍心「俺も知ってるぞ陽菜乃」

陽菜乃「なにを?」

龍心「サバイバルナイフ、隠し持ってるだろ」

陽菜乃「すごいね龍心くん!私、前に使った?」

龍心「それで伊地知先生を刺し殺してたよ。そしたらまたタイムリープした」

陽菜乃「復讐し放題じゃん!」

龍心「それじゃ一生朝礼が終わらないんだよ(立ち上がり)それ、よこせ」

陽菜乃「(立ち上がり)えー陽菜乃のナイフなのに」

龍心「ほら、早く」

   サバイバルナイフを手渡そうとする陽菜乃だが、身をかわすと龍心の足を引っかけ倒してしまう。

龍心「いてぇ!」

陽菜乃「陽菜乃、護身術習ってるんだ! やっぱり復讐行ってきまーす」

   走って階下に向かう陽菜乃。

龍心「クソ、前回と一緒じゃねぇか!」

   龍心が慌てて追いかける。颯太も二人を追いかける。


第6話以降のストーリー

龍心はなんとか陽菜乃の復讐を食い止めることができた。

しかし、陽菜乃のサバイバルナイフを拾った颯太がなんと龍心に襲い掛かる。タイムリープしていることを屋上で聞いた颯太は、がさつで気遣いがないにも関わらず陽キャでスクールカースト上位なのが妬ましかった龍心を刺し殺そうとしたのだ。

その様子を見ていた他の生徒たちも、それぞれに隠していた本音を言い合い、そこかしこでケンカが始まる。そのうち一人が倒れて頭を強く打ち死んでしまう。タイムリープしまたしても朝礼に。

自分の至らなさに気づいた龍心は心を入れ替え、全員を救う方法を考えようとする。

いつも朝礼で倒れる莉愛に初めて声をかけた龍心。彼女を保健室に連れて行くと、陽菜乃と伊地知先生の関係を知っているらしく、詳しく話を聞く。

龍心は陽菜乃と教室に現れると、バタフライナイフを颯太に手渡す。これまでの非礼を詫びる龍心を颯太は許す。その様子を見ていた他の生徒たちも、それぞれに思いを伝え、許しあう。

しかし陽菜乃は伊地知先生を許すことができない。莉愛がかつて撮影した、陽菜乃と伊地知先生がラブホテルに入っていく動画を見せ、これまでの関係性を暴露。自分はヤり捨てられたんだと主張する。一人の生徒がその様子をSNSにアップする。

ところが伊地知先生は陽菜乃と真剣交際をしていた。妻とはもう離婚しており、陽菜乃との再婚の準備を進めていたが、父が倒れ、教師を辞めて実家の家業を継ぐことにした。陽菜乃に嘘をついたのは大学進学を諦めるのではないかと危惧したからだった。誤解は晴れたが既に暴露動画は拡散されており、龍心はやむなく陽菜乃を刺し殺す。

タイムリープ後、屋上で陽菜乃は伊地知先生と遠距離交際を申し出る。快諾される様子を見守る龍心と莉愛。この二人もいい関係に発展しそうだ。(了)

Like SHOHEI MASUDA's Story
Let SHOHEI MASUDA's company know you're interested in their content