クルージングヨット教室物語201
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「どうする?とりあえずビールで」
「刺身の舟盛りは大きいの一つもらおう」
「あと天ぷら・・」
マッキーとアクエリアス、ラッコの麻美子、雪たちのテーブルでは料理を注文していた。
「こっちはどうするの?何か食べたいものある?」
麻美子は、自分たちのテーブルの料理はマッキーに任せて、隆たちラッコのメンバーが座っているテーブルの注文を取りにきていた。
昨夜の夕食は、ラッコのパイロットハウス側のサロンだけで、皆揃って食事できたが、今夜はマッキーの人たちも加わっているので、流石に一つのテーブルだけでは席が足りなかった。
「こっちもお刺身の舟盛理をとる?」
麻美子が、隆たちのテーブルの皆に聞いた。
「天ぷらがいいな」
陽子が言った。
「うん、天ぷらがいいな。天ぷらで串揚げとか」
「それ良いね、串揚げ」
ラッコnテーブルは、お刺身でなく串揚げメインに決まった。
「あと、飲み物は?ソフトドリンクかな」
麻美子がメニューを眺めながら聞いた。
「私、ビールがいいな」
陽子が答えた。
「俺もとりあえず少しだけビール」
隆も、陽子に賛成した。
「香代ちゃんはソフトドリンクよね」
「うん」
「何にする?ウーロン茶?ストロベリーシェイクとかあるよ」
「うん!」
香代は、麻美子に頷いた。
店内中央の水槽、生け簀にできていた岩場の上でくつろいでいたタコが網に救われて調理場に行ってしまった。
「舟盛りにタコが入っているから、連れていかれたのかもしれないな」
阿部さんが運ばれていくタコの姿を見ながら話していた。
主な著作「クルージングヨット教室物語」「ジュニアヨット教室物語」「プリンセスゆみの世界巡航記」「ニューヨーク恋物語」「文筆のフリーラン」「魔法の糸と夢のステッチ」など
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